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セレンディピティ日記

読んでいる本、見たドラマなどからちょっと脱線して思いついたことを記録します。

金庸原作「笑傲江湖」のDVD・BOX

2005-05-03 20:26:39 | 文化
GWを利用してというわけではないが、金庸原作の「笑傲江湖」のDVD・BOX完全版①を見た。中国の中央電子台製作のテレビシリーズ。1枚ごとに4話の5枚セットで20話である。①なのでまだ未発売の続編があり楽しみである。
ところで昨年は同じ金庸原作の「射英雄伝」のテレビシリーズのDVD・BOXも購入してみた。「射英雄伝」は(しゃちょうえいゆうでん)と読むが、森繁久弥が主演で小林桂樹・加東大介・三木のり平が出演の東宝映画の「社長シリーズ」とは関係ない。
どちらも面白く、金庸ファンの僕にとっては宝物である。
製作時期的には「笑傲江湖」が先で「射英雄伝」が後である。「射英雄伝」は昨年末からチャンネルNECOで放送されているが、その紹介放送で両方の主人公を演じているリー・ヤーポンが「『笑傲江湖』がよくなかったので『射英雄伝』では云々」といっていた記憶があった。また、「射英雄伝」DVD・BOXの解説では、金庸の要請で原作に完全に忠実に製作したと書いてあった。他方「笑傲江湖」の解説では原作者の反発をかってまで脚本を改編したと書いてあった。
そんなわけで、やや期待薄でみた「笑傲江湖」のDVD・BOXであるが、これが面白い。確かに場面の順序などで原作と違うような気がしたが、登場人物や事件などは同じで違和感がない。むしろ黄健中監督は文芸派ということなのか、映像も美しく、ヒーローとヒロインの愛と生き方の描き方もよい。僕としては、どちらかに軍配を上げるとすれば「笑傲江湖」のほうだ。