セレンディピティ日記

読んでいる本、見たドラマなどからちょっと脱線して思いついたことを記録します。

帰ってくる住田前副市長

2014-04-21 22:30:21 | 名古屋

住田前副市長が何とかという役職名で名古屋市役所に戻るのだって。昨日日曜日昼食を食べる中華料理店で中日新聞を見て驚いた。役職名は忘れたけど副市長とかの普通なものではなかった。もちろん9時から4時までの嘱託職員ではない。中日新聞は取ってないし月曜日は図書館が休みだから確認できない。その時は、なんだこの令外の官は。令外の官というのは律令制の古代日本で律令で定められていない官職で大概は同じ一族のものが世襲した。代表的なものは関白だ。検非違使とか蔵人もそうだね。征夷大将軍もだね。そういえば『悪の出世学』という新刊書の新聞広告に「最高権力者になったら、それまでと異なる新たな役職名を考案し、『初代』となる」と書いてあった。独裁者を目指しているのかな。これは冗談。しかし 自治体が法令の根拠がない職を作っても給料や報酬を払えるはずがないので令外の官ではないだろう。

でも市長選への色気は別として、市長と議会に挟まれて苦労したから副市長を任期前に辞めたのになぜまた市役所に戻ってくるのだろう。もちろん河村市長の強い要請があったとしてもだ。

でもまず先に河村市長の目論見を考えよう。河村市長は住田副市長が辞めてから大変こまっていたと思う。現在の副市長がなかなか言うことを聞いてくれない。民間出身の副市長は子供対策専門だから仕方がないけど、後の2人の副市長が河村市長の言うことを実行してくれない。あからさまな反抗なら解任もできるが、「それは無理です」と理由をつけて言われるとあきらめるしかなくなる。実は「無理」とか「出来ない」にも大きい幅がある。法令違反とか倫理に反するというなら確かにできないが、予算がないとか人員が足りないというのは工夫とやりくりでなんとかなる場合が多い。でも能力不足とやる気のなさが本当の原因なので出来ないのだ。そして出来ない理由を並べ立てる。役人は出来ない理由を考えだすのが上手いのだから。これが住田副市長なら、生真面目だから市長の命令をまともに受けとめ苦労することになる。また自分の能力にプライドがあるから出来ないとは言いたくないのだ。かくして河村市長は住田氏に戻ってもらうことを切望する。

では住田氏はなぜ今になって戻ってくる気になったのか。一つは大組織の中枢にいた感触が懐かしくもなったことだろうが、最大の要因は丸八キタン会のSOSだと思う。丸八キタン会というのは名古屋市役所内の名古屋大学経済学部卒業生の同窓会だ。住田氏は副市長の時に丸八キタンの会長をしていた。でもキタン会なんて変なネーミングだね。他大学の卒業で母校の同窓会にも行ったことがない僕には奇妙な名前に思える。普通同窓会なんてものは社会的地位なんて関係なくみんな忌憚なく話そうという建前があると思う。だから無忌憚会というのがもっともらしいのだけど。

おっと話をもどすと、丸八キタン会のSOSというのは名古屋市役所内での名古屋大学卒業生の優位性が危機に瀕しているということ。それは今年4月の定期人事異動で中央官庁の官僚が局長クラスで出向してきたことだ。尾張名古屋は他の地域に比べて閉鎖性が高いところだ。今まで名古屋市役所に中央官庁からの出向者がいなかったことにも現れている。ちなみに名古屋大学への地元民(愛知県民)の割合は他の旧帝大に比べて極端に高いそうだ。むかし水谷研二とかいう名古屋大学教授が名古屋大学をでて名古屋市役所に入り親に建ててもらった家に住むのが名古屋人の理想のコースになっていると名古屋の閉鎖性を嘆いていた。それを読んだ僕は、勉強という努力をしないでほどほどの高校からほどほどの大学をでて気がついたら名古屋市職員の僕は、努力なしという点でコストパフォーマンスがいいので僕こそ一番の勝ち組かなと思った。もちろん名古屋大学出の職員が他の大学出より高い能力をつけているなら意味があるが、それは個人個人様々で全体としてなら同じ採用試験で入ったものは差がないような気がする。だから名古屋大学出の優位性としたら学閥や人脈とレッテルの差だね。

そんなわけで閉鎖的な尾張名古屋では名古屋市役所は名古屋共和国の小中央官庁で名古屋大学は鳥無き里のコウモリで小東大ということになる。だから名古屋市役所では助役あるいは副市長の二人の一人は名古屋大学出であとの一人は他大学出という気がする。といっても正確なことは知らない。助役や副市長の学歴をいちいち調べていないし、第一現役時代はそれらの人の名前を知らないことがほとんどだった。

もちろん名古屋市職員には東大とか京大とか世間的に名大より評価の高い大学の卒業生がいないわけではない。採用試験に何の差別があるわけではないから毎年当然に入るだろう。でも数が少ないので派閥力や人脈力では名古屋大学の比ではない。

ところが中央官庁からの出向者が来て居座ると、やがて総務局長とか財政局長になりそのあと副市長になるかもしれない。それだけでもポストが奪われるのだが、それだけでなく彼は旧来の派閥とか人脈を無視して、能力本位あるいは市長路線への近さ、を基準として人事権を行使するかもしれない。かくして名古屋大学派閥の優位性が崩れる可能性がある。また今回の出向を皮切りとしたら、これから名古屋市役所は中央官庁出向者の局長や副市長が絶えず複数名古屋市役所に跋扈するかもしれない。

中央官庁からの出向者を抑えられるのは住田前副市長しかいない、ということで名大閥が住田氏に頼み込んだと思う。住田氏がいないと、副市長が河村市長の指示をサボタージュしても、出向者が中央官庁と協議してできますといえば副市長はかたなしだ。あまり中央官庁出向者にリニア以外のことで活躍させないで本省におかえりいただくために住田氏が出て来たと思う。

これは河村市長の策略か?リニア新幹線をネタに念願の政務担当秘書を議会に認めさせただけでなく、手駒になるかもしれない出向者の局長を得たほかに、嫌がる住田氏を市役所に戻して骨折り仕事をさせることができるからだ。

あそうそう明日火曜日はNHKで『サイレント・プア』をやるね。公務員必見のドラマだ。とはいっても正確には公務員ドラマではない。主人公は社会福祉協議会の職員だもの。でも区役所の地域福祉課長もよくでてくる。あのひと『トッカン』で税務署の特別徴収官をやっていた人だ。公務員役がにあうのかな。主人公は深田恭子だ。


遅ればせながらの名古屋市人事異動の感想

2014-04-02 22:11:29 | 名古屋

毎年3月末には中日新聞(名古屋市内版)にのる4月1日付の名古屋市人事異動を見て感想を書いているけど、今年はその中日新聞の人事異動記事を読み損ねた。実は新聞は日経しか取っていないので出ている号をコンビニとかで買っていた。ところが今年は買いそびれた。でも不思議だなあ。この時期には朝刊は喫茶店でみて載っているか調べて夕刊はコンビニで買っておいたのに気づかなかった。以前は夕刊にのっていたが去年から朝刊に載っているらしい。名古屋市職員専用スレッドをみて3月29日土曜日の朝刊に載っていたらしい。その日は朝に喫茶店で中日新聞を確認したつもりなのにどうして見落としたのかな?納得できない気がしたので今日志段味図書館にいって新聞を閲覧したがやはり見つからなかった。ひょっとしたら守山区は名古屋市内版の範囲から外れたのかな?まさかね。

ともかく(役職者)人事異動の一覧が見たいので、インターネットで「名古屋市人事異動」を検索すると中日新聞の一覧表が出てきた。だが何かおかしい。これは去年のものではと思うのだが、発令日も記事の発信日も書いていない。新聞社のウエッブサイトにしては致命的な欠陥だなあ。そこで名古屋市役所のホームページの職員部人事課から平成26年4月1日付の人事異動のPDFをコピーした。紙と印刷時間を惜しんで1ページに4ページ分印刷したから字が小さくて読みづらくなった。そこで思い出したのはPDFソフトの「eCOPY PDF Pro Office」の検索機能だ。スキャナーの不工合を直すために色々なぶった時にスキャナーの添付CDに入っていた付属ソフトをみんな入れてみた。その時から以前からのPDFも含めてすべてのパソコン内のPDFはeCOPY PDFの管理下に置かれる状態となった。

さっそく知り合いの名字で検索したらその名字のリストが出てくる。あまりない名字の人で異動がなかった場合はでてこない。氏名では検索できない。というのは人事課の異動表では名字と名前の間に空白があるからだ。もちろん山田太郎氏なら「山田  太郎」と入力すれば異動表にあればズバリ出てくることになる。でも現実的には「山田」で検索して、出てきたリストの何名の中からさがすことになる。

そこで本人が異動するだろう予想していた友人を検索したらなかった。つまり異動しなかったわけだ。そのあとはプリントアウトした紙の方をざっと見回したがあまり知った人はいなかった。同期の大卒はもういない(再任用ではいるかも)からね。現職の時えらくもなかったから出世しそうな子飼いの部下なんてものもいない。まあ名古屋市人事異動なんてものは自分とほぼ無関係になっている。

でもチョット感想を書いておくと、今年の人事異動のニュースは国土交通省から官僚が出向してくることだ。政令市で唯一中央官庁からの出向者がいなかったから大きなニュースにちがいない。リニア新幹線絡みらしいとのこと。手元に新聞記事がないから正確にはわからないが、すると旧任が「採用」になっている。住宅都市局長の黒田昌義氏がその人かな。でも何故なんだろう。たぶん多くの人は報道どおりのリニア新幹線対策と言うだろう。そりゃあリニア新幹線に関して局長級の役職を作ったというからリニア新幹線が名古屋市にとって重要なのだろう。でもよくわからないなあ。名古屋市にリニア新幹線の停車駅ができても東京や大阪への到着時間が短くなるだけで名古屋市政にとって大きな変化ではないような気がする。現在のJR名古屋駅の他に市内の他所にリニア駅が出来ても今さら大都市名古屋市が開発等で大変貌するわけもない。しかし僕はリニア新幹線についてはあまり知らない。リニア新幹線は失敗するという本もあるらしいけど読んではいない。もしリニア新幹線で名古屋市の対策が必要な事態があるとしたら、リニア新幹線が名古屋市を通らない事態が予想されることだ。そうすると名古屋市が経済のリンクから外れて唯の地方都市になる可能性がでてくる。だから国土交通省から出向を受け入れたのか。

でももう一つの解釈は、河村市長が市役所内に自分の使える手駒が欲しくて中央官庁から出向を求めたというもの。自分が引っぱってやったから言うことをきくと言う期待からだ。でも次期市長後継者の約束がなければ絶対に恩に着ないよ。国家議員の時は中央官庁の役人を目の敵にしていたのに名古屋市役所では味方が欲しくて中央官庁から役人を受け入れるのは本末転倒。職員内にも味方になりそうな者もいるかもしれないが見つける方法がないのだね。なお中央官庁からの役人は次期市長にすると言う密約がない限りあくまでも忠誠の先は本省だからね。長野県にいた人みたいにわざと目立つように首長に逆らって本省にアピールするかもしれない。でもこれも想像。リニア新幹線かも。でもどっちにしても中央官庁からの出向者は意味がない気がする。


名古屋市嘱託職員不正採用問題の報告書

2013-06-20 23:13:42 | 名古屋

しばらく書いていなかったので努力して書いてみよう。書いてなかったのは書きたいテーマがなかったからではない。数週間前に映画の『県庁おもてなし課』を見た時これについて思いついたことを書きたくなった。だが映画ではよくわからないこの物語の世界の背景を原作小説を読んで知ってから書こうと思ってすぐ書けなかった。でもそれだけが原因でなかなか書けなかったのではない。実は家にいる時はいつも見ているテレビの時間以外は本をスキャナーにかけるのに忙殺されている。将来的には謀反、ちがった、無本の家を目指しているのだがなかなか終点が見えてこない。本の解体とスキャナーがけばかりやっていると本を読む時間がほとんどないまま死んで行くのではという恐怖もある。でもたとえ一万冊あったとしても一日30冊処理すれば一年つまり365日で終わるはずだと思うと途中でやめられないのだ。

それで長い間の空白ができた。そこで今日はスキャナーを休み休みして書いてみよう。といっても『県庁おもてなし課』についてではない。旬な話題は気付いた時に書かないと書き時を失うから、インターネットで見かけた名古屋市の「嘱託員不正採用問題にかかる中間報告書」を読んだ感想だよ。

http://nagoya.ombudsman.jp/data/130403nagoya.pdf

この「嘱託員不正採用問題」というのは名古屋市役所の健康福祉局が国民健康保険料滞納整理嘱託員を採用するにあたって採用選考試験を行ったが、市議会議員から圧力を受けた市職員が特定の受験者の答案用紙を改ざんして不正に採用としたもの。のちに「市長ホットライン」への匿名電話により判明したもの。名古屋市は関係した3人の職員を刑事告発したが不起訴(起訴猶予)となった。しかし名古屋市の処分は2名が懲戒免職で1名が停職6カ月となった。

この専門調査委員(弁護士)の中間報告書は僕が見たのは今日だけど、文書自体の日付は「4月3日」となっている。関係職員の処分は最近だからこの中間報告書が処分の判定に使われたのは明らかだ。

さて気がついたことを書いてゆこう。刑事告発された市職員は3名だがなお数名の市職員が関係者として中間報告書にでてくる。停職処分となった丙(文書上の仮名)の職務上の後任者の丁もその一人だ。採用選考試験は主査が担当らしい。主査というのは係長級の役職だがラインではなくスタッフだ。一般に主査から係長にキャリアが進むと思われている。22年3月時点での主査丙は上司の保険年金課長(乙)から不正を指示されているが4月1日の異動で同じ課内の保険料係長になった。そうすると4月24日に行われる採用選考試験の担当者は新任の主査丁となる。丁は丙から議員案件として付箋の付いた二通の募集申込書を渡されたが、課長の乙のところまで行き「議員要請には応じない」「試験は公正にやる必要がある」と言った。乙が「局長から言われている」と言ったところ、丁は「私が局長に言います」といったので、乙は「それには及ばない」と止めた。丁はこの案件はこれで解決したと思った。かくして再び丙にお鉢が回ってきて丙は試験日の昼休み中に会場にもぐりこんで答案用氏を改ざんすることになる。

丁は立派だ、丙はバカだという意見に僕も100%同意する。しかし僕が気にかかるのは丙の対応の仕方だ。誰しも不正なヤバイことはしたくない。だから丙も当然に最初は断った。でもその断り方が悪かったので付け込まれたのだ。丙は乙から最初に頼まれた時「他の人に頼んだらどうか」と言った。これがよくない。本当は「不正なことだから出来ない」と言うべきだった。こう言うと乙は話を続けられなかったはずだ。(自分でなく)「他の人」ならいいようなことを言うから、「他の人に頼めないからお前に話している」とつけ込まれるのだ。『八重の桜』ではないが「ならぬことはならぬのです」と突っぱねるのが正しい。

オット、でも凡庸な公務員がよく言う「規則ですからできません」とは違うぞ。「規則ですからできません」の多くは能力不足かめんどくさいからやりたくないということが多い。

あ、そうそう乙課長は丁に「局長から言われている」と言ったね。局長が知っていたかどうか疑念があるが、経過からして局長が直接乙と話した場面がないし話す必要があったと思えない。だから局長云々は乙の作り話しだと思う。僕は以前(2012-12-22)に部長は懲戒免職で課長と係長は停職と予言したが、課長が懲戒免職になったのは局長の名前を出して嘘を言ったことも関係しているかもしれない。

ちなみに係長丙は実行犯なのに停職6カ月なのはやはり通報者なのだろう。しかし停職6カ月というのは停職の最大ではないのかな。停職は3カ月がよく聞くが、停職1年は聞いたことがないからないのだろう。しかし停職中は給料がでないから貯金が相当なければ生活できないぞ。若い人なら海外へ放浪旅行してきますもいいが。50を過ぎていてはね。あ!そうだ停職中に四国四十八箇所巡礼したらよい。そうすれば市長や人事当局の受けがよくなるかも。

えーっと、あと一人の当事者の生活福祉部長の甲だけど、議員から話しを持ち込まれた段階でキッパリ断らなければならないので一番罪が思いと思う。でもここでの考察は最初の議員とのやりとり内容。議員が「局長に言えば良いのか」といったところ、「自分の『部』内で処理しなければいけないと考えた。」と報告書に書いてある。これはどういうことだろう。一般に公務員は上司をよべとか言われても「どうぞどうぞ」というところ。あまり上の方を呼べと言われても困るけど一階級や二階級上ならよい。生活福祉部長から局長は一階級か二階級だけ上だもの。僕なら「どうぞ局長とお話ください。でも結論はかわりませんので、あまり大ごとにすると議員自身のお立場によくないと思います」と言うね。

この場合の甲の問題は、局長とあまり関係がよくないので、局長のところまでいかれると、あとで局長から「なんで自分のところで処理しなくて厄介な問題を俺のところまで持ち込むのか」とお目玉を喰らうと思ったのだろう。まあ「厄介なことは自分のところまで持ってきなさい」なんていう役職者はあまりいないけどね。


名古屋市の定期人事異動報道をみて思うこと

2013-03-30 22:27:32 | 名古屋

スキャナーが戻ってきた。故障してヤマダ電機にもって行ったのは23日土曜日で戻ってきたのは昨日29日の金曜日だから一週間で戻ってきたことになる。今回は前の修理の三カ月以内で無料だから料金の確認が不要だからすぐに修理に取りかかってくれたのだろう。今回も修理方法は基板の取り替えだ。前の書き込みで「同じトラブルなら無料」と書いたけど修理報告書にある正確な表現は「同じ箇所の故障」だった。外部装置の物理的な破損でないなら大抵は基板が故障箇所となるだろう。たからスンナリ無料修理にしてくれたのだ。

でも基板の故障にしてもそのなかの一つのコンデンサーが悪くなったかもしれないし、メモリー内の設定が何らかの電磁的な影響で狂ったかもしれないのに基板まるごとの交換は勿体無いような気がする。でも悪い部品を特定出来たとしてもそこだけの交換は不可能かもしれない。また悪い部品の特定も大変な手間かもしれないので基板の交換が労力的にも合理的なのだろう。でも僕が修理担当の技術者ならきっとトコトン原因を調べてその部分の交換をやってしまいそうだ。そうすると非効率だとクビになるだろうな。

故障原因の究明が技術の向上に必要だと思うけど。多分外された基板はエプソンの研究所におくられて故障原因の究明は常に研究されているかもしれない。でもトラブルのある箇所は基板でも原因は基板の外にあって異常な負荷が基板にかかったかもしれない。ほら新型ジャンボ機のバッテリー内部が焼け焦げたけどバッテリー自身の故障とは言い切れないのと同じだ。だから故障箇所の取り替えだけではなく原因の究明もして欲しいのだ。ひょっとしたら原因はわかっているが素人には説明困難だから修理報告書に書かないだけかも。でも前回修理後からそんなに経っていないのに故障したのは真の故障原因がわかっていないのかも。前回修理と同じく今回も基板取り替えではまた直ぐに故障するかもしれないな。

ところで名古屋市の定期人事異動だが退職者の僕には中日新聞で知るしかない。今年は3月29日金曜日の朝刊に載っていた。しかしこれはチョットびっくり。いや内容ではなくて載ったのが朝刊だということ。僕の記憶する限りでは20年以上にわたって常に夕刊に載ってきた。それが今年は朝刊だ。市の希望で変わったのか、それとも中日新聞の編集上の都合か。市の発表資料の提出が遅れて28日の夕刊に間に合わず29日朝刊になったという単純な理由ではないと思う。だって25日月曜の午後4時の内示があった時点で課長以上の管理職には市役所役職者の異動一覧の冊子が渡されているはずだからその時には製本されている。ひょっとしたら内示のあと一悶着あって内示された内容では4月1日に辞令交付出来ない事態となり手直しがあり中日新聞に変更を依頼して掲載時期がずれたかもしれない。これは全くの空想。たとえあったとしても僕には知る由もない。まあ関係ないしね。

ところで今年の人事異動を見たって知っている人は少なくなって人事異動自体にはほとんど興味がなくなった。同期の人は高卒の人はまだ残っているが、大卒の人は去年と一昨年で退職してしまったからね。で中日新聞のこの人事異動報道をみて気がついたのは退職者のこと。退職者の欄を見ていて気がついたのは係長級の退職者のスペースが課長級より小さいこと。もちろん活字の大きさは同じだよ。すると係長で退職者する人は課長で退職する人より少ないのかな。局長級と部長級を加えると課長級以上の退職者はもっと多くなる。そこで数えてみた。消防局はもともと別の欄だから除くけど医師や保育園長が混ざっているので行政職ばかりではないので正確な判断はできないけど。

局長級は14名。部長級は31名。課長級は90名。すると課長級以上で退職する人は135名となる。係長級は70名だった。すると定年退職者の役職者の三分の二近くは課長以上になっていることになる。係長試験に受かって係長になった者で係長のまま退職する者は三分の一か。少なくとも平成24年度中に60歳になった人についてはそう言える。でもそれが名古屋市役所のずっとこの傾向とは言えないかもしれない。課長級以上の役職がインフレ気味で多くなってきたが係長級のポストは機構改革で少なくなっているのかもしれない。団塊の世代が多くいた時に局長級を始めとして高位の役職を量産して年限のきた下位役職者を収容したが団塊の世代がいなくなってもそれらのポストを減らさずに児童館や障害学習センターそして税収関係の係長職を減らしている。だからこれ以後はどうなるのかは僕にはわからない。

県では大抵の人は定年前に課長になるらしい。名古屋市では大卒でも係長試験に受からなければ係長になれない。大卒でもあえて係長試験を受けない人も多くいる。名古屋市の係長以上と主事の退職者の比率について僕は知らない。

地方都市ではキャリア制みたいなものをとっているのか大卒では割と早く課長になるみたいだ。昔のことだが三重県の某市に勤める大学時代の友人にあった時「また係長か、遅いな」と言われことを思い出す。

え?僕も係長で退職だろうって。その通りだけと僕の場合は定年前の退職。推理作家の斎藤栄も横浜市役所を係長で退職した。だから斎藤栄と変わりない。でも斎藤栄は「あのまま市役所にいれば局長にはなれた」と言っていたが、僕は課長になれたかな。まあなれなかったけど退職した理由の一つは人間を管理なんかしたくないし評価なんかなおさらしたくないから管理職になりなくないということもある。うんリバタリアンらしいな。


伝説の助役、伝説の副市長

2013-02-28 22:50:11 | 名古屋

住田副市長が市長選にでないことになったね。実は僕はこうなることを予想していたと言えば信じるかな。つまり住田副市長は市長選に色気は持っていたが、自公民の3党こぞっての推薦が条件だが結局公明党がまとまらなくてボツになることさ。まあ書いておかなかったので証拠はないが、とにかく当然の理屈としてでも後付けの解釈にしてでも解説しよう。

住田副市長が市長選に色気を持っていたのは副市長を3月31日で辞任すると表明した時にわかる。市長選に出るのかという記者の質問に「今は副市長の職務を果たしたい」とはっきりと否定しなかったことだ。市長選に出る気がないのなら「その気はありません」ときっぱり否定したはずだ。おっと同じ否定でも「○○%ない」と言うのは信じられない。「○○%」というのは客観的予測の形だから嘘をついた罪悪感が消せる。想定外のことはよくあるからね。でも「その気はない」とか「その意志なない」というのは嘘をつくという罪を犯す覚悟がいる。だから嘘をつけない実直(意外に公務員に少ないけど)な公務員の住田副市長は否定できなかったのだ。

それから3月31日の退職も市長選出馬に可能性を残している。つまり市長任期まで副市長を勤めると、市長任期満了前30日以内に施行される市長選に出られなくなる。副市長は辞職する20日前までに市長に辞職願を出して市長の承認を受けなければならないから、市長が承認しなかったなら困ったことになる。もちろん立候補の権利はあるので市長選に出場して副市長失職ということも可能かもしれないが、そんなゴタゴタは絶対に避けたいだろう。だから市長任期まで副市長をやる姿勢なら市長選に出馬はないとみられる。

3月31日は市役所の定期人事異動に合わせたという。替わりの副市長を局長クラスの定年退職者から任命できるというもの。もっともな配慮にみえるがあまり意味のない気がする。あまり意味がないと言う理由は、一つは選挙後に市長が外郭団体の役員になっている者から副市長を指名しても良いと思うし新しい人が市長になる可能性も考えるならばそのほうが合理的だ。また住田氏自身の場合と同じように定年前の人の抜擢だって可能だ。

二つ目は、政令市の副市長は3人までおけるが今は2人いるだけ。民間人枠にした1人分が空いている。だから退職者から1人副市長を補充しながら住田氏もしばらく副市長のままでも支障がない。むしろ引継ぎを考えれば暫定的に3人体制のほうがよい。

では市長選に色気があった住田氏はなぜ出馬しなくなったのか。それは新聞報道どおり公明党が推薦しないからだ。信じるか信じないかは勝手だけどここまで僕の予測どおりだ。自民党は言い出しっぺだから当然推薦する。民主党は以前には自民党と首長選挙で相乗りしないと言う方針があったがそんなのは霧散したので推薦する。しかし公明党は市会議員個々人では市役所共同体に巻きこまれているから反河村で住田氏を支持したいが、影響力の極めて強い地元の創価学会が「河村さんでもええがや」と言ったら住田氏を支持できない。

だいたい名古屋市役所幹部は伝統的に「(共産党は別として)全ての会派の推薦があれば市長選に出るが、そうでないならダメ」の人がほとんど。これは名古屋市役所幹部にはほとんど調整型の受け身人間ばかりで政策発進型の人間はあまりいないからだ。言い換えれば口まで運んでくれれば食べるけど自ら火中の栗を拾うことはしたくないということだ。まあ何かやりたいことを出してこれを支持してくれる政党なら推薦を受けるというようなアクティブな人はそもそも役所組織で幹部になれない。あ!いや昔、大山とかいう公害対策局(今は環境局)長とか農政緑地局長をやった人がいたな。汚職で退職したけど、本人は雑誌に京大閥と名大閥の争いに巻きこまれたようなことを書いていたが、出る杭が打たれたようにもみえる。オット話が脱線した。

でも逆にこれがやりたいから出馬するので推薦してくれと各党に要求する市幹部がいたら各党は引いてしまうだろうね。とくに民主党は「何かやりたい人」は河村市長でだいぶ懲りているはずだ。歴史的に市幹部出身の名古屋市長が多いのは市役所共同体での(利害の)調整型が求められているせいだろう。住田氏は能吏でありながら、いや能吏だからこそイコール調整型で政治家型でない。だから調整困難な党派対決はもう嫌だろう。それで市長になりたいせいでなくても副市長を辞めるのだろうと思う。自公民三党まとまれば市長選に勝てる可能性があり勝てば市長を失った減税名古屋は失速するから問題でなくなる。だから公明党の支持は絶対不可欠だった。

ところで以前に「住田副市長は特例の人」と書いたけど40年近く前にも「特例の人」の助役がいた。僕が名古屋市に就職したのは1974年でその前年の1973年に革新の本山市長が誕生した。お!ご明察。革新市長の誕生で組合の人員要求から多く職員を採用したのだ。でも言っておくけど僕はギリギリの成績で入ったのではないよ。もちろんトップクラスではないけど。でその時の助役が浅井助役と今城助役だった。新規職員の研修の講演は今城助役だった。今城助役は革新市長に強い敵意を持っていて講演でそれをぶちまけておりビックリした。でも今城助役は関係ない。すぐやめたし。「特例の人」というのは浅井助役だ。住田副市長は定年前に下級の理事から副市長に抜擢されたという点で異例だが、浅井助役はたしか給仕の身分で名古屋市役所に入り在職中に高等文官試験に合格したという人だ。高等文官試験は後の国家公務員上級試験や一種試験で東京帝大法学部なら大概受かるがそれ以外はほとんど受からないというもの。

浅井助役は人望もあり本山市長の2期目の市長選挙のとき自民党から市長選挙出馬の要請があったが「助役として仕えた本山市長とは争えない」として固辞した。かわりに自民党から推薦をうけて出たのが教育長の日比野氏だ。本山氏と日比野氏。何れも 地下鉄の駅名とおなじ苗字だ。かくして当時は東山線と名港線(?ひょっとしたら当時は名城線かな)の対決と言われた。勝ったのはもちろん本山氏だ。

浅井助役も本当は勝ち目を考えての結論かもしれないが当時は美談と思われた。浅井氏は助役退任後に名古屋市博物館長を務めた。住田副市長は僕と同じ年齢だが途中採用だから助役時代の浅井氏は知らないかもしれないが市博物館長の浅井氏については元助役の大物館長として名前を聞いたかもしれない

浅井氏は「伝説の助役」。そうすると住田氏は「伝説の副市長」になるのか。住田副市長はこのあと市博物館長になったら面白いのに。