セレンディピティ日記

読んでいる本、見たドラマなどからちょっと脱線して思いついたことを記録します。

喪脚記 その10

2022-07-04 22:58:00 | 文化

メイトウホスピタルはリハビリテーションが主要な業務だが、リハビリ室でリハビリの施術を受けメイトウホスピタルはリハビリテーションが主要な業務だが、リハビリ室でリハビリの施術を受けている人を見ても義足の人はいない。それ以前に片脚を失った人は見かけない。歩行訓練を受けている人はいっぱいいるが、そうしたひとでも足の外部に器具をつけているだけだ。
そんなわけで義足が珍しいのか6月29日に僕の義足の原型が届いて僕が取り付けをするときは、何人もの実習生が見学にきた。あまり見る機会がないのでよく見とくように、ということだろう。
リハビリの施術者に義足の人は他にいるのと聞いたところ、片脚をなくした人はいたが、その人は義足を拒否して家の中でも歩行器で暮らすと言うことである。その原因はたぶん義足の制作費が(僕の場合は)891,301円と高額な事だろう。もちろん健康保険の対象だから実際の負担はその3割あるいは2割と言ったところだろう。もちろん高額療養費の還付もある。しかし、全額を現金で業者に支払って後で健康保険に自己負担分以外を請求することになる。2割3割でも高額の出費なのに、891,301円をすぐに用意できる世帯は必ずしも多くない。僕の場合は危うく兄弟や親戚に借金するか家を売る契約をしなければならないところだった。
しかし僕は入院費用は余裕があった。というのは救急車で病院に運ばれた翌々日には証券会社に電話して、中日本興業の株200株を売り払って190万円という金を作っていたのだ。僕の趣味の一つは車に乗ってミッドランドシネマ名古屋空港で映画を見ること。でも片脚をうしなってはもう運転を出来ない。障害者用の車もあるかもしれないが、70歳の僕は運転免許証の返納がふさわしい。いる人を見ても義足の人はいない。それ以前に片脚を失った人は見かけない。歩行訓練を受けている人はいっぱいいるが、そうしたひとでも足の外部に器具をつけているだけだ。
そんなわけで義足が珍しいのか6月29日に僕の義足の原型が届いて僕が取り付けをするときは、何人もの実習生が見学にきた。あまり見る機会がないのでよく見とくように、ということだろう。
リハビリの施術者に義足の人は他にいるのと聞いたところ、片脚をなくした人はいたが、その人は義足を拒否して家の中でも歩行器で暮らすと言うことである。その原因はたぶん義足の制作費が(僕の場合は)891,301円と高額な事だろう。もちろん健康保険の対象だから実際の負担はその3割あるいは2割と言ったところだろう。もちろん高額療養費の還付もある。しかし、全額を現金で業者に支払って後で健康保険に自己負担分以外を請求することになる。2割3割でも高額の出費なのに、891,301円をすぐに用意できる世帯は必ずしも多くない。僕の場合は危うく兄弟や親戚に借金するか家を売る契約をしなければならないところだった。
しかし僕は入院費用は余裕があった。というのは救急車で病院に運ばれた翌々日には証券会社に電話して、中日本興業の株200株を売り払って190万円という金を作っていたのだ。僕の趣味の一つは車に乗ってミッドランドシネマ名古屋空港で映画を見ること。でも片脚をうしなってはもう運転を出来ない。障害者用の車もあるかもしれないが、70歳の僕は運転免許証の返納がふさわしい。

喪脚記 その9日 義足の作製

2022-07-04 22:55:00 | 文化

6月22日水曜日に義足のかたどりをした。その1週間前の15日にも右脚の残った部分の採寸をしていったがそれはかたどりの準備をするためのもののようだ。義足の業者は毎週水曜日がメイトウホスピタルを訪れる日としてるようで、次週の水曜日6月29日が義足の原型をもってくる日だ。

義足のかたどりは石膏を使う。でも石膏の水槽に脚の残った部分を沈めるわけではなくて、石膏を含んだ包帯みたいなものを脚と腰にぐるぐる巻きにする。まるでミイラのようだ。乾いて固まってからハサミで縦に切り切り目を入れて取り外す。言うのを忘れたが最初にサランラップ(みたいなもの)を巻いてからその上に石膏の包帯を巻くので石膏は直接は肌に触れない。義足の原型はソケットと呼ばれる。きっと残った脚の部分を差しこむからだろう。

この病院のリハビリは毎日180分土日も休みなく行っている。体の失われた機能を回復というリハビリではなく、新たな能力を鍛えるという感じ。片脚のない状態の平衡感覚や、義足を使う筋力をつけること。

義足は85万円、カバーを含めると90万円になるそうだ。国民健康保険が使えるが、いったんは全額支払ってから、あとで区役所に請求することになりそうだ。