セレンディピティ日記

読んでいる本、見たドラマなどからちょっと脱線して思いついたことを記録します。

再び名古屋市市税事務所について

2011-07-18 19:36:54 | 名古屋
つい最近気がついたのだが、このブログの2010年5月9日の「名古屋市市税事務所ついて」という記事に、今月の11日に現役市税事務職員のうにさんがコメントをよせてくれました。うにさんありがとう。

僕は市税事務所が出来た時には既に市の職員ではなかったのであの記事も外部からの推測で書きました。で、その後の内情もあまり知りません。時々一緒に麻雀をする仲間に市税事務所の者(係長)がいますが非常にマイペースな奴なので、四方山話は聞けますが事務の内情まではわかりません。え?「お前が他人をマイペースと言えるのかって?」僕はマイペースではなくて(陽明学でいう)良知に従っているだけだよ。他人から見れば同じかもしれないけど。

マイペースな彼は本庁の指示も上司の命令もほとんど無視なので、うにさんのように悩みやいきどおりが出てこないみたい(本当は判らないけど)なので事務の問題点は聞きだせません 。ただ彼の上司も知り合いなのでちょっぴり上司に同情しました。

市税事務所といえば、美宝堂の店舗を差し押さえましたね。美宝堂と謂うのは名古屋では経営者の親子が出てくるテレビコマーシャルで有名な宝石店です。僕はでてくる子供がなんと可愛くないガキだろうと思って見ていました。話を戻すと、美宝堂の店舗は幹線道路の交差する十字路の一等地にあります。

それで僕は市税事務所だから出来きたので区役所納税課だったら無理かなと思いましたが、すぐに別の考えが浮かびました。美宝堂は資金繰りに困り倒産しています。専務の息子は資金繰りに困り詐欺をはたらき逮捕されてます。すでに営業してなくておそらく金融機関の担保にもなっている店舗なら美宝堂にとって痛くも痒くもないはずですから「それでお気が済むならどうぞ」というところで、ほとんど抵抗がなかったと思われるます。普通は税務署(国税)が差し押さえして市町村が参加差し押さえするケースが多いと思いますが、美宝堂で税務署が差し押さえをしていないとしたら、美宝堂が納税組合の幹部だったので栄典も考えて国税だけは滞納しなかったか、赤字で国税はかからなくて、市税の固定資産税のみが重くのしかかってきたか、あるいは倒産した会社でも債権の中で租税公課が優先されるのでわざわざ差し押さえる意味がないと税務署が考えたからかです。

さて、うにさんのコメントから本庁(財政局主税部)の焦りがよくわかります。区役所の税務課納税課を廃止して市税事務所を作ったが、人員削減はともかく、肝心の徴収率が下がったのでは、市税事務所を押し進めた主税部の業績ところか汚点になるからです。だから本当は実務に即した改善が必要なのに、安易な数値操作に走るのです。美宝堂の差し押さえについても、もし実利がほとんどないのだったら単なる市税事務所にしたから出来たという見せかけにすぎなくなります。

ところで、各区役所の税務窓口に派遣される主査(係長級)が廃止になり、区役所の税務窓口は主事と嘱託だけになる計画があるそうですね。市民が「上司をよべ」といってもテレビ電話を示すしかなくなります。「区長をだせ」といわれても、「区長も区役所も関係ありません」と言うしかなくなります。主事の人がかわいそう。