セレンディピティ日記

読んでいる本、見たドラマなどからちょっと脱線して思いついたことを記録します。

新年おめでとう

2014-01-03 18:42:33 | 社会経済

新年おめでとうございます。

さて新年最初に書くことは去年一番印象に残ったこと。ああ今年は予測をやめるよ。「いつか行く道」でも「昨日今日とは」言えないものだからね。なになに、金融緩和の効果を認めたくないからだって?あのさあ、リフレ派が自慢げに言う円安株高だって黒田日銀の金融緩和のせいと言うより海外情勢で全て説明がつく。かえってアベノミクスで説明しようとすると時系列的因果関係が合わないので期待などというどうとでも使えるあやふやなものを持ち出さざるをえない。5月26日の株の暴落もリフレ派の言う早すぎた株高の調整ではなくて、直前のアメリカの暴落を受けたもの。今の株高もアメリカの株高の影響だ。それより心配なのは103〜105円の円安が続きそうなことだ。輸出企業は実質で売り上げが増えてなくても為替のせいで海外からの収入がすぐに増える。でも円安の被害は遅効性でこれからキツく日本経済に響いてくる。

JKリフレつまりJAPAN BANK KURODA reflationは罪を問われるだろう。

おっと話がそれてしまった。それでは昨年一番印象に残ったことを書こう。それは猪瀬東京都知事の辞任騒動だ。それは別に東京都政や徳洲会に興味があるからではない。興味があるのは得意の絶頂から奈落の底に沈むという特異そうだが実によくある人間現象だ。つまり政治としてではなくて人間学として強く興味を惹かれる。数ある報道や評論でこの点に触れたものはあるのかな?

なにしろ数年前までは著名だけど一介のフリーランスのルポライターが、あれよあれよという間に日本でも有数のマンモス組織の長となったのだ。すぐに替わる省庁の大臣よりずっと重い権限を持っている。昨年の選挙では史上最多の得票で当選して、オリンピックの招致にも成功して得意満面だったのにその数か月後には無様すぎる形で辞任とは。お釈迦様でも予見できまいと言いたいけど、必然だったような気もするのはなぜだろう。ひょっとしたら安国寺恵瓊ならオリンピック招致成功の時に「猪瀬武蔵守、高ころびにあおのけに転ばれ候ずると見え申候」と言ったかも。

ことわざだとどう言うのかな。「一寸先は闇」「三日見ぬまの桜」ちょっと違うな。「山あれば谷あり」これも違う。「好事魔多し」これもしっくりこない。うまいことわざが見つからないが絶頂が滅びの前日というのはよくある話だ。人間は「今考えて見ると、あの頃が一番良かったのかな」という人生が一番いいのかな。でも同じような人に同意を求めても「全然」と言うかも。でも僕はこれからが最高のつもり。吉原の花魁が27歳で年季明けして自由になった気分。饅頭屋でもやろうかしら。定年後も嘱託や外郭団体で働く公務員なんて吉原で年季が明けたのに岡場所に行って客を取るみたい。

ところで昨年末の週刊誌の記事でヤクザのアンケート結果が載っていた。ヤクザの政治意識の傾向は保守よりだそうだ。それなら安部首相の支持が高いかと言うとそうではなくて8割のヤクザが安部首相を嫌いという。理由は信頼できない顔つきをしている。さもあらん。ヤクザの世界は完全実力本位。家系も学歴も関係ない。その上言葉が調子いいものは絶対に信頼できない。つまり役所とは反対の世界。政治家は富士山と一緒で遠くから見ると綺麗だが近くだと汚いところが目に付く人が多いとのことだが、安部首相は遠くからでも見る人が見ればその本性がよく分かる。かえって近くにいると相手に合わせて喜ぶ言葉を言うので騙される人が多い。でも潮目は一斉に変わる。第二の猪瀬か。いやいやこちらこそ本番。