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大学教授キョトンC日々アラカルト便り!!
リンクワーカー。
毎日、夜中は、眠くなるまで、韓国ドラマを鑑賞している。
先週火曜日から、<妻の誘惑>を鑑賞している。
浮気がテーマかと思って、軽い気持ちでチョイスして、見始めたが、
<ドロドロ系>のぶっちぎりトップ。
よくも、ここまで、<多重不幸>のシナリオが書けるものだ。
あまりに、多重不幸話が続くので、見ている方が<やられそうになる>
私は、基本的に<鈍感>だから、ずっと見ていられるが、<神経敏感な方>は、見ない方がよいドラマである。
あまりに主人公が不幸なので、少し観賞をやめて、テレビを見ることにした。
気分転換である。
最近は、テレビに対する関心が少し弱くなったせいか、新聞のテレビ欄をみることがなくなっていた。
電源を入れたら、NHKの<クローズアップ現代>
初期認知症をクローズアップしていた。
韓国で<日本における認知症の現状と展望>について発表することになっているし、科研費の採択課題にも関連するし、是非、見なくっちゃ。
録画する余裕もなかったので、メモ用紙片手に、集中する。
日本は<オレンジプラン>で、認知症高齢者に対し、<初期集中支援チーム>を派遣することを計画している。具体的には、2017年までに、全ての市町村に、このチームを設置することになっている。
番組では、52歳の藤田和子さんが、7年前に、初期認知症と診断されたものの、支援体制が確立されていないために、また認知症に対する地域社会の理解がないために、強い不安を抱えておられたことを明らかにしている。
こうした日本の支援体制の不備と対照的に、優れた実践事例として、スコットランドの<リンクワーカー>が紹介されていた。
4年前に誕生した。スコットランドは「スコットランド認知症戦略」を立ち上げ、初期認知症の患者さんに、看護師や臨床心理士の資格を持つ<リンクワーカー>を派遣し、<精神的支援><情報支援>を継続的に行うこととなった。
リンクワーカーは、各基礎自治体のアルツハイマー協会からの派遣である。
番組では、1ケースの紹介だけであった。
スコットランドにどれくらいのリンクワーカーがいるのか、その身分はどうなのか、継続的支援は1年間なのかなどについては、紹介がなかった、
この部分の紹介がないと、<リンクワーカー>がどれほど、ノーマライズされているのか分からない。
テレビの紹介は、この点がいつもよく分からないことが多い。
<最先端の紹介なのか>、<ノーマライズされた普及段階での紹介なのか>
おそらく、前者ではないかと思う。
日本には、<リンクワーカー>という専門職は存在しない。
番組では、ホームヘルパー、訪問看護師、ケアマネジャーに、リンクワーカー機能を期待するようであったし、
新しい認知症コーディネーター、認知症地域支援推進員への期待も口にしていた。
認知症ケア学会では、
<上級認知症ケア専門士>という専門職を養成している。
必ずしも認知症に詳しいわけではない現在の専門職に、リンクワーカーの役割を付加するのではなく、
上級認知症ケア専門士を<リンクワーカー>と位置づけ、役割を発揮してもらうような体制を構築した方が<早道>であると思う。
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昨日のアルコール
ハートランドビール 1杯
今朝の血圧・脈拍
右・・・123-94-72
左・・・133-90-67
睡眠時間
6時間