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スウェーデンの評価の仕方。

ここ数年恒例行事となっているスウェーデンでのフィールドワーク。

毎年航空代金の安い2月中旬に、スウェーデンを訪問しているが、来月の訪問は断念した。

いつもなら、昨年末あたりから、調査スケジュールを決め、インタビュー調査、訪問調査の相手へのアポ取りをする。

何度メールしても返事がないケースもあるので、緊急事態の場合には、現地の知り合いに、アポ取りをお願いすることもある。

今年の2月は、イヴァル ロー= ヨハンソンの翻訳本『スウェーデンの老い』(老いるスウェーデン)の解説をしっかりまとめ上げることに徹する予定である。ちょこちょこ書いてはきたが、一つのまとまりのある<解説文>にはなっていない。何とかしなければ。

スウェーデン調査の方法がパターン化してきているので、一つここは充電期間を設け、新たな切り口を模索し、<新鮮なスウェーデン高齢者ケア研究>につなげたいと思う。

で、今日は、仕事初めの日。

我々の仕事は、サラリーマンのなのだが、サラリーマンでないので、年中無休のような状態だ。

大晦日や元旦の日も、結局少しは仕事をすることになる。

『生きがい研究』の原稿の依頼を受けた長寿社会開発センターも今日が仕事初めだと思うので、朝9時にかっこよく、本文10枚(400字原稿用紙換算で40枚)と図1枚、表5枚を添付ファイルで送ろうと思った。

先ほど確認したところ、ナント表が2枚できていないことが分かった。

何を根拠に、完成したと思ったのだろうか?

摩訶不思議だ。

ということで、朝9時のカッコ良さは諦め、ゆっくり午後に送ろうと思う。

今年もこのメダタサでヒヤヒヤしながら、歩んでいくことになる。

本文を読み返して見ると、スウェーデンのマクロな高齢者ケア計画については切れ目なく発表され、そのある部分は立法化され、順調に発展してきているので、十分評価できる。甘口論調となる。

他方、ミクロな介護労働者の就労意識を見ると、そこには日本と同様

の深刻な問題が横たわっている。この現状は評価できないので、 辛口論調となる。

特に、現場の悩みを計画を構築する責任組織が理解できていないこと、あるいは理解はしていても発展計画に反映できていない点は、

<ガッカリだ>と書いた。

普段は周囲に気を使っているせいか、緩ーい口調になるのだが、論文になると、一変する。

歯に衣着せぬ表現となる。

長寿社会開発センター様は、スウェーデンを思いっきりヨイショする原稿を期待なさっていたかも知れない。

でも、本当の姿(私が言うと、眉唾95%だが!)を示すことが、研究者の社会的な責任でもあるので、センター様にはご容赦願いたい。

あわせて、分量が図表スペース分だけオーバーしたことも、お詫びしたい。

 

 

 

 

 

 

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