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繋がった年金と消えたままの年金。



私の年金の場合、スタートが一般より若干遅れているが、すこぶる<分かりやすい職歴>だ。

26歳で、東京都老人総合研究所に<研究助手>として入所し、5年間、所内の様々なプロジェクトに参画し報告書を書いた。給料日になれば、先輩助手や研究員のハンコを預かり、各人の給料袋を指定の会議室にもらいに行った。当時はまだ振り込みではなかった。

この5年間は、東京都職員共済組合に加入していた。


その後、30歳から、私立短大、私立大学、私立大学とわたり歩いているが、いずれも<私学>である。

こんなシンプルな職歴なのに、

1年ぐらい前に、社会保険庁から郵送されてきた書類は、東京都職員共済5年分と日本私立学校振興・共済事業団の23年分が分断されていた。

ずっと気になってはいたが、いずれ時間ができたら手続きすればいいやと放っておいた。

ところが、

昨年末、年の瀬の忙しい時に、

社会保険庁から1通の封筒が届いた。

大変遅くなりました、の詫びとともに、1枚の書類が。

1年かけて、やっと東京都職員共済と私学共済が1本につながったのだ!

しかし安心してはいけない。

その1本化された書類には、当該組織に何か月在職したのかの情報しかない。

昨年末までの

<332か月>の保険料が正確に捕捉できているかどうか。

その確証はない。

私はまだいい。

宙に浮いたままで、マッチングができていない方々は、本当に気の毒だ。

今月から、日本年金機構と名前を変えて再出発したようだが、

数多くの国民の老後の経済的保障を奪い取った組織として、<消せない過去>を十分自覚してもらいたい。




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