黒古一夫BLOG

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「虚しさ」との戦い(13)――改めて、安倍首相の「アホさ」加減を問う。

2015-07-21 05:48:41 | 仕事
 昨日夕方の「フジテレビ」に出演していた安倍「独裁」的首相の、「安保法制=戦争法案」の強行採決から「新国立競技場」建設問題に関する発言、その結果としての支持率の低下(安倍首相や政府与党の「安保法制=戦争法案」の考えを一貫して肯定的に伝えていた「フジ・サンケイグループ」のフジテレビによる「新国立競技場」に対する発言があった後の世論調査でも「不支持率52パーセント強」で、支持率39パーセント強を13%以上上まわっていた)に対する説明を聞いていて、本当にこの人は「頭が悪い」と思わざるを得なかった。
 安倍首相は、「安保法制=戦争法案」について、泥棒に対してどのように「戸締まりするか」、現在は振り込め詐欺とかカード盗難とか高度化しているので、個別で戸締まりするのではなく、町内会(集団)で行わないと、その「戸締まり」も有効ではない、というまたまた「奇妙奇天烈」な例を出して説明していたが、この説明、誰が聞いても安倍首相の説明は「個別的自衛権」の問題でしかなく、なぜ「集団的自衛権行使容認」を中心とする「安保法制=戦争法案」の国会通過を急いだことの説明になっていない。
 余程「頭の悪い」あるいは「国民を馬鹿にしている」官僚が、「頭の悪い」安倍首相を選んだ国民に説明するには、「この程度のたとえ話」でいいだろうと思って、模型などを使って安倍首相に説明させたのだろうが、ドツボにはまったというか、墓穴を掘ったというか、これで「安保法制=戦争法案」について説明できたと思うのは、独りよがりである
 このフジテレビの出演では、「国民の疑問に答える」というような形で、街頭質問やフジテレビに寄せられた(世論調査の際に寄せられた)「国民の疑問」に答えようとしたのだが、国会審議における質問に対する答弁(説明)と同じで、質問の主旨を「ズラして」(意図的にそのようにしているのか、それとも質問の主旨が理解でないほど「アホ」なのか分からないが、たぶんその両方が綯い交ぜになって、あのような形になったのだろう)、その後に自説を蕩々と述べるパターンと同じで、質問の意図と正対していない「トンチンカン」な説明に終始した。
 何よりも「この人、本当に馬鹿だな」と思ったのは全ての問題の根源には、5月の訪米時に米議会でスピーチする機会を与えられたからといって、調子に乗って(軽はずみにも)「安保法制=戦争法案は夏までに成立させる」と公言してしまったところにあるのに、そのことには一切触れない(自分の責任は一切認めない)で説明しようとするから、ピントのぼやけた説明(戸締まり論)しかできなかったのである。「新国立競技場」についてだって、2020年東京オリンピック招致のために、IOC総会が開かれていたブエノスアイレスで、「フクシマは完全にコントロールされている」と公言したのと同じように、「世界に類のないすばらしい競技場を用意します。財政的にも準備ができています」と言ってしまったこと、そのことが「2520億円」という巨額の建設資金を必要とする新国立競技場建設へと導いたことに対しても「黙して語らない」という態度の終始していた。その代わり、子分どもを使って「そもそも新国立競技場建設問題は、民主党政権の時に決まったものだ」と責任を他党になすりつけるような発言をさせるなど、何とも「卑怯な」振る舞い。
 「頭の悪い」お坊ちゃま首相には、国民を混乱のるつぼに陥れた「責任」をとってもらって、もう退陣してもらうしかない。昨日は、つくづく、そのように思った。

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