黒古一夫BLOG

文学と徒然なる日常を綴ったBLOG

それは、ありません。

2009-07-06 10:39:41 | 仕事
 相変わらず、賑やかな「コメント欄」ですが、少々気になることがありますので、その「注記」だけしておきます。
①僕は、「署名記事」しか書きません。ですから、あたかも僕が「匿名」(unknown)で自身の弁護をしているかのように「邪推」している人がいるのに、正直驚いています。これは定かでないのですが、「情報」(コメント欄でのものも含む)に拠れば、僕への批判(批難・中傷なども)を一人の人間が幾つかの「匿名」を騙って行っている場合もあるようで、そのような人が僕も「匿名」で自分を擁護しようとした、と邪推したのでしょう。品性下劣ですね。このことは、「ネット小僧」さんが、よく調べもしないで、あたかも「真実」であるかのようにデマゴギーに満ちた「妄想」に基づいて僕を批判するのに似ていますね。
②僕が「自著を教科書に使わない。授業で紹介するだけだ」と書いたところ、「受講生」の一人から、「本を買えば単位をやる」というようなニュアンスの言い方だった、というコメントが寄せられました。僕の「紹介」がそのように受け取られたのであれば、「申し訳なかった」、としか言いようがないが、僕は「買っても買わなくても、成績に関係ないよ。そうしない先生も中にはいるけれど……」というような言い方をしたと思うのだが、君のような受け止め方をする人がいたということは、反省の材料です。今後は気を付けます。
 ところで、そのように受け取った君は僕の本を購入したのかな?
③「コメント欄」を閉じたらいいのではないか、という意見は、「コメント欄」にもあり、また学生(院生)からも何度か「忠告」されたことがあります。僕は詳しくは知らなかったのですが、ネット上でターゲットになりそうな「ホームページ」や「ブログ」を探し回り、そこに有ること無いこと書いて(まるで「ネット小僧」のように)、そのホームページなりブログなりが「炎上」するのを楽しんでいる「確信犯」がいるようです。「まとも」に相手をしていたら消耗するだけです、というアドバイスを頂いたこともあります。
 でも、僕としては、「僕のブログが梁山泊のようになればいい」と言った手前、しばらくは静観します。ただし、もしかしたら名前を変えて「投稿」してくるかも知れませんが、宣言したように「ネット小僧」さんのコメントは、気付き次第「消去」するつもりです。悪しからず。
 以上ですが、「寂しい」文章になってしまい、残念です。
 なお、付け足し的に言えば、これまでのコメンテーターたち(投稿者たち)の多くは、小谷野敦さんや(多分、必要に迫られ手だろうが)「ネット小僧」などの僕少数を除いて、僕の著作や論文などを読まずに「批判(誹謗・中傷)」しているように思えてならないのですが、どうでしょうか。これは、ネット社会の問題(「コピペ」の風潮)に通底する悪い傾向だと僕は思っていますが、このように書くと、おそらく「お前の本・論文など読めるか」という反論が出てくると予測されます。僕の本を読む読まないは、それこそ読者の自由ですが、僕らの世代は相手のことが最も良くわかる著作や文章を読まずに、表層を見て「批判(誹謗・中傷」するなどということは決してしませんでした。少なくとも、批判する相手の主要著作や文章を読んでから批判したものです。そのような手間暇を省いた安直な「批判(誹謗・中傷)は、昔からよく言われていた「足を引っ張り合う学者・研究者の世界」を今時の若い世代も踏襲しているようで、何とも情けない気もします。昔、テレビの時代劇で主人公が「嫌な世の中だねー」という決まり文句を吐くのがあったのですが、昨今は本当に「嫌な世の中」になったように思えてなりませんね。