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ボロ市で見つけた、こんなものたち

2011-01-23 | 愛すべき食器たち

さて、予期せぬ事情で間があいてしまいましたが(汗)
ボロ市で実際に購入したものをご紹介したいと思います☆

まずは器たち。
ボロ市は骨董の器がとても多いのですが、
ほんのたまに、作家さんが試作品や自慢の品を広げて
自ら販売しているお店もあります。
私が有田の骨董などを眺めていたところ、
先回りしてお店を物色していただんなちゃんが走ってきて、
「こっちこっち、レナの好きそうな器があるよ!
っていうか、たぶんレナが前に笠間で買おうか迷っていた作家さんのだと思う!」
と、興奮して言うので、
とりあえず、その作家さんのお店へ。
それが、長山六さんの器です。
私は、どちらかというと土っぽくて、
でもその土臭いところにも、何ともいえず洗練されている要素がある器が好きです。
長山さんの器はまさにそんな印象。
だんなちゃんの記憶、すごいなぁ、と思ったのですが、
私の方は笠間で買うのを迷っていたことなど、すっかり忘れていたのです。(汗)
(器を見て、しばらくたってから思い出したのですが(笑))
よくもまあ、見つけてくれた、と感謝です☆


そして、そんな器好きのだんなちゃんが買った、
キモかわいい?
いや、かわいいかな??(笑)
でも角度によっては確かにかわいいかも。。。(汗)
という、不思議な不思議な陶器の置物。
それが、こちらです。。。





ひやぁ。。。(笑)
正確に言うと、置物じゃなくて、アクセサリー?です。
こちらの子は、前回の日記で写真つきでご紹介した、
陶器のロボット型ランプや恐竜の香炉など作っている作家さんのものです。
こちらの作家さんは、やはり同じ世代の男性の方に人気があるようでした☆




こうやって首にかけるのだと、うれしげなだんなちゃん。
この子、いろんな種類や色があったのですが、
この子が一番かわいかったのです。
あとのものは、もっと個性的でした。(笑)


私が長山さんの器の写真を撮っていたら。。。




なんか、視界に入ってきたし!




ヘッドスライディング。。。





と、思いきや、去ってしまった(笑)


なーんて、遊べて楽しいです♪(笑)
そして、もう一つだんなちゃんが一目惚れしてしまったもの。
それが、こちら





カウベルです。。。

「ほら、これよくない?」
というので、まあ、アンティークの良い味わいだったので、
「いいんじゃない」
と言ったら、そのまま購入。
まさか買うとは思わなかったので、
「いやいや、ちょっと待って。何に使うの?
それに、そのカウベルに2000円は高いんじゃない?!」
とか何とか引きとめてみたりしたのですが、
どうしても欲しかったらしいです。(笑)

あとから再度「何に使うの?」と聞いたら、
「首から下げる。」って。(笑)
「旅行行ったときとか、首から下げていれば迷子にならないから(笑)」って(笑)
(それは、正しいカウベルの使い方だけども。。。(汗))




ちなみに、こちらは、義弟くんが買ったリンゴジュース。
確か長野の農家さんのお店で購入したのですが、
いろいろウンチクを教えていただいたのに、忘れてしまいました。。。(汗)
金賞?をいただいたリンゴだけを使って作れらたジュース、という感じでした。
ラベルなど全く貼っていないのですが、
それでも自信があるからこそ売れるのですね。





器の他に私が買ったのは、銅のたわしです。
「これは、万能だよ~!」との一声で即買い。
銅のたわしは抗菌、殺菌に優れているし、
ごぼうや里芋など野菜の皮むきにも良いのだそう。
ちょうど物産コーナーで新潟産の里芋を買ったところだったので、
早速里芋をごしごしして、蒸してお塩をつけていただきました♪
美味しかったです☆


ところで、前回の日記で「ボロ市、寒かった~!」とお伝えしたのですが、
どうやらそのせいか、その日の夜から風邪で寝込んでしまいました。。。
(身体が鈍くなっていたらしく、何日もかかってしまいました)
その為、発送やメールなどの不手際や遅れがあり、
誠に申し訳ありませんでした!
そして、そんな事態でしたのに、
あたたかいお気遣いのお言葉や優しいお言葉のメールもいただき、
本当にありがとうございました☆
このお仕事をしていて良かった♪と思う瞬間です。
心から感謝です☆

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世田谷ボロ市は本当にすごかった!

2011-01-16 | 季節のイベント

先週、ふと電車のつり革広告を眺めていたら、
世田谷のボロ市の告知を見つけました。
そういえば、子供の頃に一回行ったことがあるか(もしくはないか)
くらいだったなぁ、と思い、行ってみることに♪
だんなちゃんに「ボロ市行かない?」と聞いたみたら、
すぐに「行く!」とのお返事。
数日前から、「ボロ市にはカメラ持っていこうね♪」と楽しみにし、
当日は「ボロ市に行くんだったら、リュック背負っていかなきゃ」と、
本当にリュックを背負って行きました(笑)。
(買ったものをたくさん入れられるように、とのこと(笑))





ボロ市の人出は35万人と聞きましたが、もう本当にすごい人手で、
基本、写真を撮ることがままなりません。
何しろ、立ち止まったりすることもあまり出来ず、
見たいものがあったら、強引に入っていかなければ・・・という状態。
とはいえ、結構頑張って撮りました!




ボロ市開始当初(ということは450年前から?!)から甘酒を売っているという
甘酒屋さんの名物おじさま、スズキ・ノブオさん。
カメラを向けるとポーズを撮ってくれます♪




主にお皿や置物などの骨董品が多いのですが、
お洒落な輸入アンティークのお店や今風の雑貨屋さんなどもありました。






古本や絵本やレコードは、色どりがかわいくて、
見ているだけでも楽しいです♪




古い文房具もこうやって並べられていると、お洒落に見えますね。
他にも昔のジャポニカ学習帳とか塗り絵とかあって、
懐かしさに思わず手に取ってしまいます。




マブチモーター。
だんなちゃんが、「懐かしいなぁ」と手に取っていましたが、
私としては別にピンと来ず・・・。
「何に使ったの?」と聞くと、
「なんにでもつけたよ。工作の時とか、プラモデルとか」とのこと。
それでもピンと来ませんでしたが(笑)




結構あやしいもの、笑えるものもいっぱい!
これは、「忍者武芸帳」。(笑)
手に取ろうとする義弟くん。(笑)
もっと不思議なものもいっぱいあったのですが、
とにかくお店やものがいっぱいすぎてあまり思い出せません(汗)
(お店の数ではなくて、記憶力のせい?(笑))




家紋スタンプ!
このお店にはたくさんの人が群がっていました。
「うちの家紋どれだっけ?」って、
みーんな口をそろえて言いながら見ていました。
それにしても、なんだか素朴でかわいいですよね☆




これは気になったので、ちょっと撮ってみました(笑)




こちらは、手作りの陶芸家さんのお店。
個性的な置物がたくさんあって、
だんなちゃんと義弟くんのツボだったらしく、
二人でしばらく眺めていました。
そして、このくらいの世代の男性のツボらしくて、
同じ世代の男性たちが次々と買っていました。
(ちなみに、だんなちゃんも不思議~~~な置物ペンダント?!を
買ったので、これは後日あらためてUPしたいと思います。
ものすごく不思議~~なキモカワなのです(笑))



同じ作家さんの香炉。
こちらは恐竜ですね。




全国の物産コーナーのようなところもあり、
いろんな地方の特産の出店がありました。
とにかくとにかく、今日はとっても寒くて顔が冷たいほど!
私は、おしるこを、だんなちゃんと義弟くんは豚汁をすすって、
なんとか身体をポカポカに。
寒いので、スープやホットジンジャー、おしるこなど、
飲んでばかりだったかも(笑)
(ちなみに、妹はあまりの寒さに、ずい分前にリタイアして帰りました。
いや、本当にそれくらい寒かったです!)


ところでおしるこに並んでいる時に、
義弟くんは偶然会った後輩に声をかけられていました。
この何万人の人の中でよくもまあ、こんな偶然に!
しかも、ちょうど行きのタクシーの中で、
その子の話をしていたので、ビックリです!

そしてうれしかったのは、その後輩の彼女さんが
「今日も、くらしのたのしみの腰腹巻きしています」
と言ってくれたこと☆
実はタクシーの中で話していたのは、
「後輩の彼女ちゃんが、腰腹巻きを絶賛してくれてたよ」
と義弟くんが教えてくれたのでした。
だから、今日みたいなとっても寒い日に活用してくれていると知って
とってもうれしいかったです☆
(もちろん、私も腹巻きしていましたよ。(笑)
レッグウォーマーも♪)


さて、今日は世田谷ボロ市の前編でした☆
後日の後編は、先ほどちらりと出てきたキモカワ?ペンダントなど、
ボロ市で買ってきたいろんなものをUPしたいと思います♪

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中目黒「おらい」にて義弟くんたちと

2011-01-11 | 食べること

義弟くんのお友達たちと新年会を中目黒のおらいにて。
この日はじめましてのしんやくんは、
メンズファッション中心のネットショップ「CRACK UP」を運営しているイケメン店長さん。
アバクロやPOLO RUGBYが日本にまだ上陸していない時から
これらの品揃えがそろっていたり、
海外セレブが着ていたものと同じ洋服が手に入ったり、と
お洒落さんにはとてもうれしい、ハイセンスなセレクトショップなのです☆
(メンズ中心なのですが、レディースも少しづつ入るそう。
ちなみに、しんやくん曰く、
もう日本から撤退したJ.CREWが、今になってかなり「熱い」らしいです☆)

ということで、「同業種同志ねぎらいましょう☆」という趣旨だったのですが、
結局は飲んで騒いだ、楽しい飲み会となりました。(笑)




お肉を食べない私に気を使って、
お魚の美味しいお店を探してくれた義弟くん。
お久しぶりのシュウトは、金時山から下山したその足で
大きなリュックを背負ったまま来てくれました♪





そして、その後は、無理やり手とカバンを引っ張られて(笑)
カラオケへ。
もうみーんな歌が上手いのですが、
中でもうちの義弟くんはかなりの腕前で、
彼の十八番のミスチルを唄うと、本人じゃないか、って思ってしまうほど☆
(あまり褒めると調子に乗るのですが(笑))
それで、この日はかなり酔っ払っていて(注:カラオケ時はいつも(笑))
ラップ曲を身振り手振りで熱唱!
これらのラップもプロ顔負けで歌いこなしているので、
「ラッパー降臨してる!」って騒いでいたら、
「ラッパーは、やばいっす」って。(汗)

???と思っていたら、
「ラッパーじゃなくて、MCって言ってください」って。(笑)
そっか、ラッパーって言葉はもう使ってはいけないのですね。。。(汗)


ところで、この次の日、
中目黒で物騒なことが起きたので、
時々立ち寄る、中目黒の、とある商店のおじさんのところに行ってきました。
さぞかしビックリしただろうな。大丈夫かな?って思ったら、
顔が見たくて。
そうしたら、騒動にはあまり関係がなかったらしく、
とても元気に迎えてくれて、それから30分くらい立ち話。
おばさん手作りのきんぴらごぼうやお大福までいただいて帰ってきました☆
都会の人たちの地域の繋がりは希薄だと言われますが、
でもポツンポツンとこういう心温まる商店があって、
そこでは、お互いの近況や健康などを気に掛けながら、
あたたかい交流をしているのですよね。
こういうありがたい個人商店さんたちがずっと元気で続きますように、
と、切に願います☆
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瓔珞のようなジュエリー?

2011-01-07 | ファッションも好き

京都と奈良の寺院巡りをして
きらびやかで美しい菩薩様たちを眺めていたら、
「そうだ、これからは仏さまファッションにしよう」
と、思い立ちました。

洋服は大日如来様のようにシンプルで、
でもドレープが綺麗なシルエット。
そして、アクセサリーは菩薩様のようにきらびやかで、
それでいて上品。
想像しただけで何だかワクワクしてきてしまいます☆




そういえば、ビシュヌジュエリーのキャッツアイピアス
私のイメージする現代向け仏様ファッションにぴったりだと思いますが
いかがでしょう?
このピアスをしている時は、
インド風の細いゴールドのブレスレットを重ねたりしても素敵だろうなぁ、
なんて想像してしまいます。






ところで、先日平等院鳳凰堂に訪れた時のこと。
秋季特別展として、復元された瓔珞が展示されていました。
平成大修理の時に、本尊台座より平安時代のガラス玉や螺鈿が発見されたのだそうで、
これらは、阿弥陀如来坐像の台座を飾っていた瓔珞なのだとか。
そして、発見されたそれらの欠片たちをもとに、新たに瓔珞を復元したとのこと。

私はしばらく、その瓔珞の展示前から動けませんでした。
平安時代のガラス玉や金の鎖と、
現在復元された瓔珞をかえすがえす見比べながら、
「これらの元の姿は、(復元された)この姿だったんだなぁ」とか
「鎖の細さが昔の方が少し繊細かも」
とかいろいろと勝手に想像しながら、ずっと見ていても飽きません。

ガラス玉の中には、
聖武天皇の遺品を納めた正倉院の宝物(奈良時代)と
同じタイプのガラス玉3個が見つかったそうで、
それらは、平安時代のすっきりとしたタイプと違って、
ギザギザしていたりして、ちょっとデザイン性があるのですよね。
やはり流行りなどがあったりするのだろうか?
などと考えつつ、
しばらくガラス玉を眺めながら幸せな気分に浸っていました。

これらの瓔珞を復元したチームのプロフィールも紹介されていたのですが、
それぞれ、彫金屋さんだったり、神奈川の方でビーズ教室をされている方だったり、
「この方たちは、さぞかしワクワクしてこの仕事をされたんだろうなぁ」
と、なぜかこちらまでドキドキしてしまいました(笑)。
本当にやりがいのある、素晴らしいお仕事だと思います。



ちなみに平等院鳳凰堂です。
目に見えないはずの冬の寒さが、写真にも写ってしまってますね(笑)


ところで、私は昔から瓔珞を見るのが好きです。
法事でも、お坊様がお経をあげている間に
思わずボーっと瓔珞の飾りを眺めてしまいます。
そして、ビシュヌジュエリーのデザイナーmocaちゃんとも、
「瓔珞みたいなアクセサリー、いいよねぇ」
と話していたりしていました。
あ、もちろん、これはあくまで私の個人的な好みですので、
ビシュヌジュエリーがマニアックな瓔珞ジュエリーになることは
たぶんありません。(笑)
どうぞご安心くださいませ。(笑)
(そのあたりは、mocaちゃんのアイディアとセンスに全面的に任せております☆)


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薬師寺の個人的な覚書き

2011-01-04 | 旅行が好き

私にとって、奈良のお寺は特別で、とても大好きな場所です。
広がる空や流れる氣がゆったりで、
それでいて、上の方に抜けているような感じをうけます。




薬師寺の東塔と西塔が眺められる場所から写真を撮っていたら、
「東塔と西塔の違い、わかる?」
と、薬師寺関係者のおじさまに声を掛けてもらいました。

「西塔の方が、東塔と比べて屋根が大きくて反りが大きいでしょう。
塔は木で作られているから、年月を経るとどうしても縮んで反りが小さくなる。
だから、1000年後には、東塔と同じ状態・形になるように、
その当時に西塔を作った棟梁が計算して、
あのような大きさと反り具合になっているんです。」

と、そのような感じの説明をしていただきました。
なるほど~!!




思わず、ぽか~んと見惚れてしまいます。(笑)
口開けっぱなし(笑)


とてもわかりやすく為になる説明に、
「ありがとうございました!」とお礼を言って、玄奘三蔵院伽藍へ。
すると、また先ほどのおじさまに出会い、
それから、まるで個人ガイドのように、
とってもわかりやすく素晴らしい説明をしていただいたのでした☆
その説明に私は心底感動してしまったので、
その感動を忘れないように、覚書として残しておきたいと思います☆
最近、「自分の記憶はあてにしないで、とにかくメモする」がモットーです(笑)



玄奘三蔵院伽藍にお祀りされている大唐西域壁画は、
他には類を見ない、日本画の仏様で、
お経を上げて仏様の魂を込めた時から、絵身舎利として祀られているそう。
これは金堂にいらっしゃる、薬師如来様、そして両脇の日光菩薩様、月光菩薩様と同じ配置。
「西方浄土須弥山」の絵が薬師如来様、
その両脇の絵「高昌故城・中国」が日光菩薩様、
「バーミアン石窟・アフガニスタン」が月光菩薩様なのだそうです。
(ちなみに、これらの壁画は、
朝日新聞社のHPで観ることができます。)


大唐西域壁画は全て、日本画の平山郁夫画伯により25年の歳月をかけて描かれたものです。
それぞれの絵一枚が畳6畳分とのことですが、
絵から数メートル距離が離れているため、
(絵は、ガラス張りの向こうにあり、近寄ることができません。
この空間に入れるのは、お坊様がお経を上げる時だけだそうです。)
感覚的にはもう少し小さく思えます。
でも相当な大きさの迫力であることは間違いありません。

須弥山の絵は、畳6畳が3枚並んだ特大サイズであるばかりではなく、
絵の具の厚さも2cmあるとのこと。
つまりちょっとした3Dなのですね☆

絵を見てハッとさせられるのは、須弥山の雪肌の輝くばかりの白さなのですが、
この白さが出ているのは、大理石を用いて描かれているからなのだそう。
ちなみに、これらの絵の頭上にある、シルクロードに広がる夜空をイメージした天井には、
向かって右に太陽、左に月、そして無数の星たちが描かれているのですが、
その群青色の夜空は、全てラピスラズリで描かれているのだとか!

大理石やラピスラズリ。
絵の具だけで1億円程かかったというのですから、相当なものです。


ところで、壁画の向かい側には、「ナーランダの月・インド」という絵があります。
(この絵はガラス張りのこちら側にあるので、近寄ってみることができます。)
うっすらと深い蒼の中に、ぼわ~っと建造物が浮かび上がった幻想的な絵です。
ナーランダとは、今でいう最高峰の仏教大学だそうで、
薬師寺と縁のある玄奘三蔵さんが学んだ場所でもあります。

そして、平山郁夫完成したこの絵に、最後に一筆付け加えたのが、
存在自体が、淡く光をまとっているような「人の姿」です。





私が購入した本「平山郁夫と玄奘三蔵 おはなし名画シリーズ」では、
この人物は玄奘三蔵さんだと書かれてありましたが、
この日おじさまから聞いた説明によると、
このお姿は、薬師寺の故・高田好胤管主を現しているのだとのことです。


薬師寺の故・高田好胤管主と平山郁夫画伯とは、とても強い絆があります。
若かりし平山画伯はしばらく絵が認められずにいた時、
「この絵を描いてだめだったら、もう絵筆は置こう」
と思って描いたのが、代表作である「仏教伝来」。
そして、その絵に目を留めたのが高田管主だったのだそうです。
お二人は、それからまるで兄弟のように親しくされて、親交を深め
平山画伯は、薬師寺の天井画を復元したり、この壁画の依頼を受けられたのです。

そして、この壁画の完成には、依頼を受けてから25年かかったそうなのですが、
残念ながら完成の3年前に高田管主が亡くなられてしまったそうです。
高田管主はこの壁画の完成を誰よりも楽しみにされていたそうで、
そのことをとても残念に思った平山画伯は、
ナーランダの月の絵の中の玄奘三蔵さんに、
高田管主のお姿を重ねて描かれたのだと言います。
ナーランダの月は、壁画のちょうど向かい側にあります。
そこからの眺めはいわば特等席です。
つまり、高田管主がいつでもこの壁画をよく見えるように、との
平山画伯の想いがこめられているのだそうです。


・・・と、ここまでが私が聞いた(つもりの)お話。
何しろ、私のことなので(笑)
私が聞き違えたことや、間違って解釈したことがあるかもしれません。
ご参考程度・・・にしていただけるとうれしいです。




今回の旅行ではあまり建物の写真を撮らなかったみたいなので・・・
2007年に奈良に旅行した時に撮った金堂・東塔・西塔の写真を探し出しました。
確かに、西塔の屋根は大きく、反り返っていますね!

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