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紙について考えてみた

2011-11-15 | 環境のこと

腰腹巻きレッグウォーマーのパッケージを
新しく変更しました。
といっても、デザインは変わらず、
変わったのは、「紙」です。

新しくパッケージに使用した紙は、古紙100%。
これは、前から実現したいなぁ、と思っていたことだったので、
こんな少しの変更ですが、私としては達成感があります☆
この古紙には、いろんな色の繊維がところどころ混じっているので、
何とも言えない良い味わいが出ています。
むしろ古紙に変更したことで、デザイン性が出たように思います☆






リサイクルや再生紙などの言葉が当たり前になっている世の中ですが、
そうは言っても、森林伐採やユーカリ植林など、
もはや歯止めのつかない状態なのですよね。

成長の早いユーカリの植林。
植林しているなら、いいじゃない?と思ってしまいますが、
実際は、何千種類もの植物が植物が共存する熱帯林を伐採して、
たった一種類のユーカリの木を植えるのです。
たった一種類の木だけが続くその森は、
見ているだけでも単調で、そしてぞっとするほど静かなのだそう。
つまり一種類の木だけを植えることによって、生態系が崩され、
今まで住んでいた動物たちが一匹もいなくなっているからです。

そしてユーカリという木は、成長は早いけれども、
その代りに大量の水分と栄養を吸収し、
そしてユーカリオイルがその土地を乾燥させて、有用な菌をも殺してしまうそうで、
今まで森に住んでいた数十万とも数百万人とも言われる人たちが
強制退去させられ、生活を追われてしまっているそう。
そして、パルプ産業の工場排水で川は汚染され、
川の水を生活用水にしている現地の住人には皮膚病が蔓延し、
工場の煙による呼吸器系の疾患が多発しているのだそうです。

日本が使う紙は年間1879万トン、と世界第2位(2007年)。
まさに、日本のコピー紙やカタログ・DM紙が森を壊して、
そして、その国に暮らす人たちの生活を奪ってしまっているのですよね。

「自分たちが良ければそれでいい。」
もう、そういうエゴイズムにほとほと嫌気がさしますが、
でも日本で生きている以上、
私たちも知らないうちにそのエゴに加担しているのですよね。。。






・・・と、「世界から貧しさをなくす30の方法」という本が教えてくれた情報を
読んで反省しながら、コピー用紙は、環境や人権に配慮された製品の認証である
FSCマークのついた紙を使い、
できるだけ古紙、再生紙を使おう、と心に決めたのでした。




そして、トイレットペーパーはリサイクル紙のものを選ぶ、
要らないDMやカタログを断る、無駄な包装紙は割愛する、
飲食店のトイレに行くときはハンカチやタオルを持っていき、
ペーパータオルを使わない、
お料理にも無駄にペーパータオルを使わず、昔ながらの晒などを使う、
というのも、少なからず貢献できることかなぁ、と思います☆

そういえば、花粉症を治す、というのも、
健康になって良いのはもちろん、無駄なティッシュを使わずに済むので、
世界の環境の為にもなりますね!
花粉症を治すことで、環境破壊を救う。
新しい切り口ですね(笑)




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カイロ再利用の「鉄の種」

2010-09-01 | 環境のこと

ちょっと前、8月29日の日経新聞「社会人」(第89話)にて、
使い捨てカイロを再利用した「鉄炭だんご」というものが掲載されていました。
この「鉄炭だんご」に含まれる鉄イオンが藻場を再生するのだそう。

「豊かな森が、豊かな海を育てる」

そういえば、以前(たしか)生協のカタログで、
とある漁師さんが、磯焼けして廃れてしまった漁場を生き返らせるために、
海に面した森から自然再生することを始めた、
という方の記事を読んだことがありました。
海に流れる森や山からの養分が漁場を生かしている、
ということに気づいたからだそうです。

そして、この鉄炭だんごを開発した、山口県宇部市・農家の杉本幹生さんも
漁獲の衰退を水辺の環境が原因ではないかと研究を重ねてきた方のひとり。
(30年も!)
でも、この方が素晴しいなぁ、と思うのが、
漁師さんではないのですよね。
農家の方なのです。
漁師さんでしたら、やはり生活がかかっていますので、
漁場の再生を真剣に考えるのはもっともなこと。
でも杉本さんは、農家として
自分たちが使っている化学肥料や農薬が、
近くの水辺の環境に負担をかけている事実を受け止めて、
「どうしたら、おカネをかけずに水がきれいになるかを考え続けてきた」
のだそう。
自分たちのしたことに責任を持つ、
というのは、つまりこういうことなのだろうなぁ、
素晴らしいなぁ☆と思います。

そして、
「何かがおかしいという感受性と百姓の知恵
(100の知恵を持つ職業として、「百姓」であることを誇りに思っているそう)
が鉄炭だんごの着想につながった」
のだそうです。

確かにおカネをかけずに簡単に作れる「鉄炭だんご」。
使用済みカイロの袋から取り出した黒い粒子を、
ごはんなどのでんぷんで直径5cmほどのだんご状に固めるだけ!
この簡単!鉄炭だんごが、藻場の再生や、池の浄化に役立つのだから、
たいしたものだなぁ~、
と心底思ったので、
今日はこの感動を記録してみました。


ちなみに、トップの写真は2年前伊勢に行った時、
宿泊したホテル「神倶良」のお部屋から見えた風景です。




インテリアの雰囲気はバリ風。
客室露天風呂つきのとても快適なお部屋でした。

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