日本史学習拾遺

日本史よもやま話、授業の補足、学習方法

博物館経営論レポート返却

2018-02-12 10:39:19 | 博物館学芸員関係
レポート提出からほぼ1カ月が経過した先日、博物館学芸員資格課程「博物館経営論」のレポートが戻ってきました。戦々恐々として開けてみると、なんとオールAでした!
ありがたいことです。あれでよかったのか・・・

これで、3月に試験を受けに奈良に行けるかな??そして、夏の博物館実習にも行けるかな??と、未来にパッと展望が開けてきました。

学芸員資格課程のレポートは、私にとっては、どう書いたら正解で、評価も高くなるのか見当がつかないものが多いです。また、この科目は、学芸員として本当に仕事をする場合に重要な実践的な内容を含んでいるため、大事にしたいと思い、よく勉強して、博物館も数多く見てから書こうと思い、1年以上前からやろうと思いながらずーっと手付かずのものでした。

なかなかまとまらず難航しましたが、こちらのブログによく来てくださる普通検索観音さんのコメントに多大なヒントを得て、最終的にまとめることができました。
一応、経営学の参考文献も読みました。勉強になりました。
経営学の本は、サブテキストに載っている簡単な本を何冊か読みましたが、『100円のコーラを1000円で売る方法』とか面白かったですね。どうやって1000円で売ると思います?

そして、今度は科目修得試験の準備なわけですが、設題が難しい!

「担当者として展示企画(具体的なタイトルを設定)したと仮定し、その展示の具体的な広報活動を述べよ。」
とか、
「博物館の目指す姿を『スローガン』として設定し、具体的な事業を盛り込みながら設定理由を説明せよ。」
など。

いやー、実際に学芸員になるつもりはなくても、そのつもりで考えて、解答を作らなければなりません。面白いですけどね。

今回のレポートがオールAだったことを踏まえると、テキストに書いてあるとおりの内容でなければならないとかではなくて、実際に実現可能で、よく勉強して考えたうえでの内容ならば、大丈夫なのかなと思います。レポートの設題にみられる言葉だと「建設的」にということでしょうか。

今年度は異動したこともあり、博物館をあまり見ておらず、勘を戻して、改めて博物館を実際に見てから試験対策をしようと思い、おととい土曜日は、仕事の終わった後に、一つ見て来ました。仕事(出張)の帰り道からも近くて行ったことがなく、一度行ってみたかった、東洋文庫ミュージアムです。東洋文庫の書籍は、奈良大通信教育ではシルクロード学のテキストでおなじみでしょうか。

この博物館については、また後日、書かせていただきます。
その日突然行くことに決めたし、企画展示は、あまり期待していなかったのですが、意外と興味深かったです。
ミュージアムショップも品ぞろえが豊富。カフェではこの写真のように、おいしそうな小岩井農場のビーフが食べられるようなので、次回、ゆっくり入ってみたいと思います。

博物館学芸員資格課程1年目の総括と、4月からの・・・

2017-04-08 02:36:52 | 博物館学芸員関係
昨年3月に奈良大通信教育の学部を卒業し、続けて4月から、科目等履修生として、博物館学芸員資格課程を受講してきました。

5月のガイダンス・実習にはじまり、必修のプログラムのために都合6回は奈良に行けたので、楽しい1年でした。それ以外に、わざわざ科目修得試験を奈良まで2回受験に行きました。これだけ行ければ十分かなと思います。

学割は使えなくなったのですが、代わりにEXカードを使って、たまったポイントで新幹線のグリーン車にも乗車できました。6月で失効するポイントが結構あって、それまでにあと2回くらい奈良に行けばまたグリーン車に乗れるんですけど・・・ちょっと贅沢かな。

テキスト科目は、博物館概論にはじまり、博物館資料保存論、博物館資料論、生涯学習概論の計4科目をなんとか合格しました。試験は、学部の考古学系の科目などと比べると、あまりよい点は取れませんでした。ポイントがずれているのでしょうか。また、もっと真剣に時間をかけて勉強して受けないと、よい点はもらえないのでしょうか。学芸員課程の点は、全体的に辛いですね。

博物館実習の(2)を受けるには、他に、博物館経営論か博物館展示論を合格する必要があったのですが、仕事などもそこそこ忙しかったり、あまり本腰を入れることができなかったり、もっと博物館を数多く見てから書こう、と慎重になり、見送りました。代わりに、実習を受けるためのノルマ科目ではないけれども取り組みやすそうな生涯学習概論で科目数を稼ぎました。

と、いうわけで、今年度は、テキスト科目は合計4科目・8単位修得しました。残りは4科目・8単位です。
今年、博物館経営論か博物館展示論のどちらかを合格すれば、来年、博物館実習が受けられます。その間に(この2年間で)、博物館教育論と博物館情報・メディア論も合格すれば、おしまいです。

1年間で2科目くらい、なんとかしたいですね。
なんとかしたいのですが、この4月に、私もとうとう定時制高校から異動して、全日制高校に戻り、また相当忙しい日々になりそうです。
定時制高校での4年間も振り返りたいところですが、日本史と関係のない話をここであまりたくさん書くのもどうかと思いますので、やめておきます。
少人数の環境で、じっくりと生徒たちと向き合うことができたこの4年間の経験は、本当に貴重なものでした。
この間に、大学を一つ卒業することもでき、世界史や地理の授業も持つことで、世界に視野が開かれて、また違う意識で日本史の授業を深めていけそうです。

今週から全日制高校への勤務が始まり、今まで起床していた時間に学校に着き、定時制なら授業が始まる頃に帰宅の途に就く、という、かなりの時間のずれが生じ、生活リズムが狂って、疲れました。とりあえず明日あさっては休みで、ありがたい週末です。

来週から、40人の一斉授業の環境での生活が始まるかと思うと、ちょっと気が重くなるようなところもあります。やはり、学力が高かろうが低かろうが、少人数教育の環境がよいに決まっています。
しかし、新しい、たくさんの生徒の皆さんとの出会いがある、ということは楽しみであり、よい日本史の授業をして、日本史という科目に親しんでもらいたいと願っています。

写真は、昨年の10月15日、博物館学芸員の実習とあわせて観光した時のスナップ。
レンタサイクルで、藤原京を散策してきました。
半年前の全く季節外れですみません。


コスモス畑の向こうに藤原京の復元した柱、さらに向こうに天の香具山が見えます。
一応、一眼レフで撮影しました。
昨年の旅の中でも特に心に残る風景です。
また今年も暇をみつけて奈良に行きたいなあ。

江戸東京博物館 友の会のことなど

2017-01-29 02:01:01 | 博物館学芸員関係
近況を短く書きますと、先日、生涯学習概論のレポートが返却されてきました。一応、合格です。Bが多かったですね。これにより、2月に博物館資料論、3月に生涯学習概論の試験を受けることにします。

博物館教育論では、ワークシートの作成をしなければならないので、何度か一つの博物館に通う必要があるかもしれないなと考え、江戸東京博物館の「友の会」の会員になることにしました。会費は1年間4000円で、常設展が何度でも見られます。
江戸博はあまり好きでないと書いたばかりではありますが、まあ、東京で教員をやっているわけだし、もう少し東京・江戸のことを本腰を入れて学んでおこう、と考えてのことです。常設展示もかなり大規模なので何度か見るのもよいかなと。特別展も安く見られるし、ショップも割引になるようですので、悪くはないのではないかと思いました。

ただ、今年の秋から江戸博は工事のため半年間利用できなくなります。そういうデメリットはありつつ、友の会入会を申し込んだら、さっそく会員証その他が送られてきて、中の説明書によると、今入会する人は会員の期間を半年間延長してくれて、1年半有効ということになるそうです。ラッキー?でした。明日にも行ってみようかな??
ここを見ていらっしゃる皆さんも、友の会、いかがですか?この博物館があまり好きでないはずなのに勧めているのは、じくじたるものがありますが(笑)。学芸員資格課程の勉強のためには悪くないかなと・・・
古文書を読む会とか、いろいろなサークルを立ち上げて、会員同士で交流もしているようです。そういえば、古文書学を攻略するためにも、こういう学習の機会を得て、手ほどきをしてもらうのもよいでしょうね。

友の会のリンクを載せておきます。江戸博のHPからだとリンクしていないか、わかりにくいんですよ。そのへんも、お役所だから・・・(私も過去役所勤めで身内のようなものでしたから、身内には厳しい)
http://www.edo-tomo.jp/

「すみだ北斎美術館」というのも、昨年11月にオープンしたらしいことを知りましたので、こちらも行ってみようと思います。博物館展示論では、比較的新しい博物館を見て、レポートを書くようになっていますので、その参考になるかどうか・・・

写真は、先日、東海道五十三次をちびちび歩く旅・第2回で、新橋~田町を歩いた時のスナップ。
西郷隆盛と勝海舟が、江戸無血開城のための話し合いをした場所の石碑。田町駅の近くにあります。


次回は、もう少し多めに、歴史地理学スクーリングについて書く予定です。

博物館概論・博物館資料保存論試験・江戸川乱歩館(鳥羽)

2017-01-22 21:23:16 | 博物館学芸員関係
今日は、おととしの10月以来、1年3ヵ月ぶりくらいに奈良大通信教育(博物館学芸員資格課程)の科目修得試験を受けて来ました。しかも2科目。

今日は、博物館概論を2限目に、博物館資料保存論を4限目に受けました。
2限目が問題番号2番で、欧米の博物館史、4限目が5番で、空気汚染対策でした。
どうにか書けました。

概論の方に、博物館・博物館学の定義を書け、といった設題もあって、こういう定義を答える問題は、一字一句きちんと覚えないといけないのでしょうか。一応ざっと覚えたのですが、そうでない設題は結構アバウトです。今日の、欧米の博物館史のような問題は、厳密な定義の問題ではないので適当に書けてラッキーでした。
やはり、私は1科目ずつ受験するのがいいです。2科目以上受験される方々に敬意を表します。

今後、博物館資料論を2月に、あとは、今レポートの戻りを待っている生涯学習概論を3月に受験できたらよいかなと考えています(どちらも奈良大にて)。

結局、博物館経営論のレポートを1月中に提出するという目標は果たせそうもなく、ギブアップ。それによって、来年度、博物館実習②を受けることができなくなりました。学芸員資格課程を2年で終わらせるのは無理、になりました。

明日から、博物館教育論に着手し、できれば博物館展示論も今年度中にレポート提出したいと考えています。
博物館経営論と博物館情報論は来年度。
結構ありますね。まだレポートを4本提出し、試験を6回も受けなければならないとは。
あと2年かけてやると思えば、余裕でしょうか?

博物館教育論は、博物館を見てワークシートを作らなければならず、博物館展示論も、博物館の図や写真を付けなければなりません。何度か博物館に行かなければできない課題ですが、楽しみながらやろうと思っています。

さて、小さな博物館の話題を一つ。
冬休みに、伊勢・鳥羽に旅行したときに、鳥羽にある江戸川乱歩館(鳥羽みなとまち文学館)に行ってみました。だんなが江戸川乱歩を結構読んでいたこともあり。



江戸川乱歩は、三重県出身で、鳥羽に短い期間住んでいたことがあったんですね。
だから、乱歩の小説に、海の場面が結構多いのでしょうか。


かなりマニアックな、おどろおどろしい展示でした。
ある部屋ではびっくり箱みたいなものが開いたり、不気味な声で笑いだす死人?がいたり・・・その不気味な部屋の中を見学していたら、警察の人が二人も入ってきて、これも演出か??(笑)と思いましたが、本物でした。館(民家のような)の管理者の人に用事があって探し回っていたようでした。近所で事件があって聞き込みに来ていたのかな。


子供の頃、怪人二十面相の本を私もよく読みましたが、全く当時のその装丁の本が並んでいて、すごく懐かしい気持ちになりました。『大金塊』とか。どんな話か忘れてしまいましたが。また読んでみたいですね。

今年は漢字一文字で?

2016-12-26 21:11:26 | 博物館学芸員関係
年内はもう勤めに行かないことになっておりまして、勉強はしておりますが、精神的に楽かなというこの頃です。時間ができた時にどんどん記事をアップしてしまおうということで、今日も一つ、近況です。

今日、博物館学芸員資格課程のテキスト科目の一つ「博物館資料論」のレポートが返却されていました。結果は合格。こんなんでいいのか全く見当がつかずに提出したのですが、全部Aでした。評価は甘いのでしょうか?
学芸員資格課程のレポートは、これでいいのかと、どの科目も悩みます。文字数との兼ね合いも難しいし、どこを取り上げないとマイナスなのか、ポイントがわかりにくい、などが悩みです。とりあえず結果オーライな感じですか。

今は「生涯学習概論」のレポートを書いていて、本当は年内に提出したかったのですが、無理でした。一応終わったら、その後は冬休み中に「博物館経営論」に着手したいのですが・・・
1月からは、科目修得試験も受けていきたいと思います。
一応、受験できるのは、博物館概論、博物館資料保存論、博物館資料論の三つになりました。

ぐるっとパスを使っての博物館めぐりは、その後、小金井の江戸東京たてもの園に行ったり、杉並の方のちひろ美術館に行ったりしました。年内にあと二つ(笑)見る予定です。

そんなわけで、自分自身の今年1年間を漢字一文字で表すと、というのをやってみますと、博物館の「博」でしょうか。私はもともと、あまり博物館等を見る人間ではなかったのですが、今年は春からだいぶ行きました。人生でこんなに見た年は初めてです。博物館・美術館は、面白いですね。学芸員の勉強をしながらだと、また視点が違って、裏方さんの工夫・苦労なども察せられたりして、さらにいろいろな施設を見たくなります。
洗練された空間であることは間違いないし、最近では多くの施設でミュージアムショップやカフェなども充実してきているし、リフレッシュとか、心の安らぎを得るためにもとてもよい場所であることに気づきました。せっかく学芸員資格課程で学んでいるので、勉強のためにも、時間のある限り、できるだけ多くの博物館等に行ってみよう、と思っています。

さて、いつも、紹介しようと思いつつ、忘れてしまうので、今日は忘れずに・・・現役の奈良大通信生の方で、このブログにもよく遊びに来てくださる普通検索観音さんが、秋頃からブログを始められました。

奈良!奈良!奈良!ときどき京都

もう卒業された方のブログはいくつかありますが、現役の方のは最近あまりないようです。そのような中で、貴重な存在だと思いますので、ぜひ、訪問されてみてください。


これは12月10日に行った、江戸東京たてもの園にある高橋是清邸の内部。


高橋是清邸前のカエデかモミジ。