さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

私とエイズデー

2006年12月02日 02時16分35秒 | HIV
初めて、HIVの専門外来の扉を開いたのは、
3年前の12月1日でした。
「そういえば、今日は世界エイズデーですね。」と
今も診てくださっている主治医に話した気がします。

初めての診察。
紹介状をもって総合受付へ行くと、
コーディネーターナースが外来からやって来て、
なにかいろいろ聞かれた気がします。
その対応は痛いくらい親切で、
自分の感染した病気の重さを感じました。

面接、診察、採血、結果待ち、また診察、
そしてまた、コーディネーターナースとの面接…
朝早い時間に行ったのにもかかわらず、
結局、最後まで診察室にいたのは自分ひとり。
待ち時間がとても長く感じました。
保険外のインフルエンザワクチンも注射してもらい、
会計でちょっと高額な金額に戸惑ったのもよく覚えています。
病院を出た頃には、陽は大きく傾いていました。
しかし、言いようのない安堵感を感じたのも確かでした。

自分の人生は、その後、さまざまな出来事を経て
いまここにいるわけですが、
自分にとっての12月1日は、
今でもあの日の記憶が鮮明に思い出される日でもあります。

なんて、すごい重たいトーンの文章なんだけれど、
ちょっと気になって2年前の12月1日に書いた文章を読んだら、
今日の文章と違って大違いの、軽いトーン。

http://blog.goo.ne.jp/kumazzzo/d/20041201


決して書いている内容に矛盾はないのだけれど、
たぶんですね、月日の流れと、その間の出来事は、
あの日を振り返る視点に変化を生じさせたのでしょう。

毎日の生活の中では必死なので気にもならないのですが、
こうして振り返ってみると、
HIVの事以外の事も含め、いろんな意味で、
よくここまで生きてこれたなあと思ったりします。

最近、ちょっとづつ「老いる」ことについて、
考えが巡るようになりました。
まだ早い気がしますが、
死んだ時にはいい人生だったと思えるように
生きていきたいと思います。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (おっちゃん)
2006-12-02 03:30:00
なんかね。



病気を抱えている人も、

病気を抱えていない人も、

最後に「いい人生だったなぁ」

って思えながら終われるって、

いいなぁって思いますですよ。



うまく言えないけど。



生きている事に、違いは無いわけで。

同じように心臓は動いているわけで。





12月に入りましたね~!

元気に乗り切っていきまっしょい!
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Unknown (kumazzzo)
2006-12-03 00:19:59
>おっちゃん

俺もそう思うのですよ。
病気を抱えている人も抱えていない人も、
最後に「いい人生だったな」って思えることって
大切だと思うんだよね。
たぶん、世界エイズデーでいろんな活動をしている人も
病気か否かは関係なくて、
みんな同じように心臓が動いて生きているんだよって
ことを言いたいんだと思います。

俺もがんばるよ~おっちゃん!
返信する

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