年末で、テレビの特別番組が増えて、ツイッターのタイムラインが、
テレビ番組の実況になることも多いですが、今夜の話題は、「家政婦のミタ」ですよ。
世の中の流行に釣られて、ちょいちょい見てきましたが、今夜はついに、最終回。
やりたい放題のストーリーで、テレビらしい軽薄な感じが良かったですな。
ちゃんと伝えたい内容があるようでいて、あまりどっしり残らない感じ。
見終わった今振り返っても、なんでこれが人気に?と思うけど、
そのくらい軽い感じがいいのかもしれません。
そんなわけで、水戸市泉町2丁目「山翠」で、あんこう鍋。
今しか食べられない冬の味覚と言うことで、友達が連れて来てくれました。
自分にとっては、初めてのあんこう鍋です。
あんこうについて詳しくなく、自分の頭の中にあるのは、吊り下げて解体するでっかい魚という、
テレビで見ただけの緩慢なイメージ。
実物が来るまでは、ドキドキワクワクです。
どうやら、このお店、あんこう鍋の元祖だとか。
元祖らしい、ちょっと広くてゆったりとした店内で、丁寧な接客。
運んできてくれた店員さんが茨城弁のちょっとフレンドリーなニュアンスで一通り説明してくれますが、
中年手前の衰えた頭には、一度で入りません。そこはちゃんとしたお店で、
おいしい鍋の作り方が書かれた案内もテーブルに添えられています。
ここのお店は、あん肝と味噌を混ぜて火であぶったものを、鍋のだしに溶かし入れるのが特徴で、
あん肝味噌だけを食べると、酒がぐいぐい進みそうなくらい、濃厚な味わい。
これが鍋つゆに溶け出し、さらに、あらなどからも出汁が出て、スープはもう美味しくないはずがありません。
それで、あんこうの身は、魚とは思えない肉厚な感じ…これがあんこうかー
昔の人は、肉を食べるようなつもりで、この魚の食べるのを楽しみにしていたのかもしれないですね。
あん肝だって、当たり前かもしれませんが、とろける食感。
口へ運ぶ箸の動き一つ一つが、贅沢で愛おしい瞬間です。
最後の締めには、うどんやごはんもオーダーできますが、
やはり、ここはご飯でしょ!ということで、3人前頼んで、
お茶碗に何杯もおかわりしながらの雑炊タイムです。
なべ底が見えて、きれいになるくらいまで食べ、ごちそうさまです。
寒い時期ならではの味覚。
お値段はちょっといいですが、年末の慌ただしい中、景気づけにちょうどいい、美味しい鍋でした。