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「国旗・国家」私立校にも圧力 自主規制戦前と同じ--大阪私立校連合会 参加校に実施指示

2013年02月06日 | くまじろうの一言コラム
クリスチャン新聞 2013年2月3日号から転載。

http://jpnews.org/pc/modules/xfsection/article.php?articleid=2400
公立学校の卒業式・入学式などで「君が代・日の丸」の強要が問題化する中、
私立学校にも「指導」の圧力がかかり、自主規制の動きが大阪で始まっていることが明らかになった。
「日の丸・君が代」強制を憂慮する教会関係者やクリスチャン教員らに衝撃が広がっている。
キリスト教主義学校の中には、戦前の軍国主義教育に加担した反省や信仰の見地から「国旗掲揚」「国歌斉唱」を実施しないところも少なくない。
私立学校自らが権力の意向を忖度しそれに合わせていこうとすることは、
戦前に教会や学校が国家主義にのみ込まれていった動きと同じで、

関係者は危機感を募らせている。

 国旗掲揚をしない私立学校があることについて、
昨年10月15日の大阪府議会で議論された。
これを受け、大阪私立中学校高等学校連合会の坪光正躬会長が同年11月22日付で、
傘下の私立中学校・高等学校の理事長・校長宛てに、
「入学式・卒業式等における国旗掲揚・国歌斉唱」について(配慮方お願い)とする文書を出した。
学習指導要領で「入学式や卒業式などにおいては、
その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに国歌を斉唱するよう指導するものとする」と規定されていることを指摘。
「つきましては、学習指導要領の趣旨、大阪府の国旗掲揚・国歌斉唱に関する条例制定や府議会の議論等の状況を踏まえ、
より一層のご配慮をお願い」する文面になっている。
坪光氏は、カトリック系の大阪明星学園理事長・学園長。

 (別紙)には、2012年10月15日の大阪府議会で、
維新の会の西野弘一議員(現在は衆議院議員)がした質問と、
市橋康伸私学・大学課長の答弁が記されている。
西野議員が「平成23年9月の教育常任委員会において、
入学式や卒業式における国旗掲揚の実施状況についての質問をしたが、
私立学校におけるその後の状況はどうなっているのか」と質問したのを受け、
市橋課長は「平成24年5月に行った調査によると、
入学式や卒業式で国旗の掲揚を行っている府内の私立高校は、
中等教育学校の後期課程を含め78校で、
全体の約76%となっており、昨年度と同じ実施状況となっている」と回答。
それに対して西野議員は「全く状況が変わっていないということだが、
これまでどのような指導を行ってきたのか。
指導に従わない学校については、学校名について、
公表すべきと考えるがどうか」とただした経緯が分かる。
 それに対し市橋課長は、
これまでも学習指導要領の趣旨の徹底に努めてきたのに加えて、
昨年度「大阪府の施設における国旗の掲揚及び教職員による国歌の斉唱に関する条例」が制定されたことを踏まえ、
適切に実施するよう文書通知するとともに、
私学団体の校長会等において指導を行ったとして、
「引き続き、学習指導要領の趣旨を踏まえ、適切に実施するよう強く求めていく」と説明。
西野議員は「学習指導要領を拒否している学校に対しては、
補助金をカットすべきと私は考えている。
府として厳しい措置を検討するよう要望しておく」と述べた。

 問題の府条例は公立校など自治体の施設が対象で、
独自の教育を旨とする私立学校に学習指導要領の拘束力がどの程度及ぶかについても議論がある。
そうした中で大阪私立校連合会の動きは、
戦前の教会やミッションスクールが自己防衛のため国策にすり寄り加担していった歴史を再現するものであり、
見過ごせない。
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