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寺脇研さんが製作に関わった『戦争と一人の女』という映画を見た。
元文部科学省官僚で映画評論家の寺脇研さんが製作に関わった『戦争と一人の女』という映画を見た。素晴らしい、恐ろしい映画だった。戦争と性暴力がテーマの一つだったからだ。坂口安吾の原作の映画化。戦場の場面は、一切出てこないが、戦場での性暴力と帰ってきた兵士の性暴力が地続きで描かれ、本当に恐いのだ。
「国防軍」「交戦権の行使」「集団的自衛権の行使」という言葉で、国会で論争、論戦しているが、こんな言葉を超えて、戦争の非人間性が恐ろしく生々しく迫ってくる。「性暴力」というけれど、女性は、殴られ、首を絞められ、仮死状態すらなってしまう。恐怖心や無念さに改めてぞっーとした。戦争とはこういうものだというのが迫ってくる。
「一枚のハガキ」「キャタピラー」「スカイ・クロラ」や黒木和雄さんの「父と暮らせば」などの三部作をはじめ実に多くの素晴らしい映画や作品がある。戦争の非人間性をもう一度私たちは学ぶべきではないだろうか。
(2013年5月28日 社民党党首 福島みずほ)