祭りの馬

先日、３・１１映画祭が福岡市のアジア美術館であった。
上映されたのは「祭りの馬」である。

ミラーズクエストと名付けられた馬は、競走馬としてデビュー
するが一つもレースに勝つことが出来ず競走馬登録を抹消
される。
引退後は福島件南相馬市へ移され余生をおくることになる。
そして、あの３．１１が起こる。震災の津波で流され、奇跡的に
助かったものの、原発事故により水、飼葉を絶たれ痩せ細って
いくミラーズクエストは、なんとか飼育者の努力で生き延びるが・・・
やがて、今度は福島の「相馬野馬追」の馬として使われるようになる。

馬の優しく、悲しげな目。
原発事故の怖さ。
馬と人間が生きていくことの意味を問いかけてくる。
いろいろと考えさせる映画であった。

東日本大震災から4年、被災地の復興はまだまだである。
増え続ける除染廃棄物の問題もあらたに出てきた。
被災地の方々が故郷で安心して暮らせる日はいつになる
のか。

遠く離れた私には何ができるのか。
「東北のアンテナショップ」がある。買い物に行こう。
今はそれしか出来ない。