☕コーヒーブレイク

時が過ぎていく。
ときには、その日の風まかせ。
ほっとひと息しませんか。

小説 横道世之介

2013-01-21 07:28:00 | 日記
大学進学のため九州から上京した世之介は、
ちょっと図々しいけど、憎めないいい奴だ。
そんな、世之介のありふれた日常と、関わった
人物たちとの、楽しくも、ちょっぴり切ない
物語であ。

登場人物のキャラがいい、会話がおもしろい。
しかし、読みすすめているうち、胸にジーンと
くる。

この小説は、20年後の現在を挿入した技法も
とっている。


世之介の友だちは言う。
「世之介と出会った人生と出会わなかった人生で
何かが変わるだろうかと、ふと思う。たぶん何も
変わりはない。ただ青春時代に世之介と出会わな
かった人がこの世の中には大勢いるのかと思うと、
なぜか自分がとても得をしたような気持ちになって
くる」

最後のページで世之介の母親からの手紙に泣かされます。


コーヒーブレイク

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