(東京都文京区大塚)
天保八年(1837)越後国新発田の名主大倉千之助の三男として生まれた。安政元年(1854)江戸に出て鰹節商へ丁稚奉公の後乾物商大倉屋を起こした。その後黒船をきっかけに鉄砲商を起こし、戊辰戦争の際に銃砲店で成功し、新政府軍の御用商人として財を成した。明治6年(1873)貿易商として大倉組商会(1946-大成建設)を設立し、外国貿易用達事業により政商としての基礎を築いた。明治7年台湾出兵、明治10年西南戦争、明治27年日清戦争、明治37年日露戦争において軍需品用達商人として巨利を得た。帝国劇場、帝国ホテル、大倉商業学校(1949-東京経済大学)、大倉集古館等を設立。昭和3年(1927)九十歳没。