flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

長沢山城

2007-08-15 00:00:53 | 城郭・城下町
(岩畧寺城 宝飯郡音羽町長沢)
 この日は、国府祭り神輿渡御、山車、歌舞伎行列の後、夜の花火までの間、長沢御城山に向かうこととした。
 昭和53年、町教育委員会が、音羽中学校体育館の一室にあった頃、資料を提供していただき、また、長沢松平氏の末裔の方にも長沢山城のことをお尋ねしたことがあった。
当時は、町として御城山の測量調査をしている頃で、標高170mの山へ上る林道も未舗装であり、標柱等も整備されておらず不明確であった。
あれから29年、以後舗装された道路も捲れ、散策道として整備された丸太階段も埋もれ、時代の移ろいを感じた。
 然しながら、40の郭と、堀切、土塁、5つの井戸のほか、三日月堀や登城道法面の石塁(当時からのものか不明、或いは後の猪垣か)、排水口の遺構など、往時の地形をほぼ今に伝えている。
 文安年間(1444-49)今川氏庶流関口満興が築いたとされ(異説あり)、長禄二年(1458)松平信光が攻め、松平氏の縄張りとなった。そして信光の子親則が麓に長沢城を築き、松平氏の一大城郭となった。
        
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする