flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

勧学院文護寺跡

2007-08-01 00:00:07 | ほとけのいおり
(愛知県豊田市寺部町 1988年7月29日)
 勧学院文護寺は、奈良時代に存在した寺院である。
現在は塔心礎と、時折見せる布目瓦片によってのみ、往時の痕跡を伝えている。
 長享二年(1488)寺部城主鈴木重時により、加茂郡力石村(豊田市力石町)にあった、文明十一年(1479)創立の浄土宗極楽山不遠寺を、この文護寺跡に移転したという。
 寺部村の次期領主渡辺氏は、この不遠寺を菩提寺とし、境内には同家累代の墓がある。そして本堂、中門、経蔵等の江戸時代中期から末期の伽藍を幾つか残している。
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