和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

梨の花/今日の俳句 ≪第2107号≫

2016年04月15日 05時42分59秒 | 今日の俳句

≪2016年(平成28年)4月15日(金)≫(旧暦3/9)

 待つ宵の夢ともならず梨の花
         夏目漱石

 梨の花すでに葉勝ちや遠みどり
         富安風生

 梨咲くと轍(わだち)を重ね砂丘馬車
         神尾季羊

 能登けふは海の濁りの梨の花
         細見綾子

 水みえて淋しさもどる梨の花
        山本伊左巳


※ 梨の花・花梨
 まれに野生もあるが、多く栽培されるバラ科の落葉果樹。高さ六メートルに達するが、採果用のものは、枝を剪定整枝して、棚を作り、低木状に仕立てるので、たけが低い。
 葉は卵円形で先がとがり、緑に細かい鋸歯を有する。四月末ごろ、短枝の先端に、葉とともに白色の五弁花が、五ないし一〇個群がり開く。鳥取県に多く栽培され、鳥取県の郷土の花になっている。
→梨(秋)


【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】





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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  苦労を味わった分だけ

  友の心に寄り添える。

  困難を乗り越えてこそ

  偉大な人間になれる。

  君よ 断じて負けるな!



       2016年4月15日




       ※☆*寸 鉄*☆※


 ちっぽけな限界や枠など打ち破れ―恩師。広布の大ロマンへ青年部が先駆

      ◇

 常勝関西の要・神戸の日。戦う同志は師子の如く!胸のすく正義の大攻勢を

      ◇

 「毅然として力強いのは民衆だけ」文豪。草の根の対話が時代動かす原動力

      ◇

 リーダーは会員のプライバシーを守れ。信頼の絆が生命線。油断で壊すな

      ◇

 体調管理の基本は(1)適切な食事(2)十分な睡眠(3)適度な運動。祈りを根本に



【聖教新聞:2016年(平成28年)4月15日(金)付】




      ※☆*名字の言*※



会館での任務が全て終わっても、制服の青いブレザーを脱がない創価班員がいる。「撮ってもらえませんか?」。声を掛けられ、携帯電話で写真を撮ると、「母に送りたいんです」。初の任務だったという



彼が幼いころに両親は離婚。母子で入会していたが、彼は信仰に消極的だった。やがて母が長期入院し、中学・高校を児童養護施設で暮らす。卒業後も職場になじめず、人にだまされる経験もし、引きこもるようになった



2年前、地域の男子部員に誘われ、会合に顔を出した。同世代の若者の熱気に驚いた。「どうしたら皆のようになれますか」と聞くと、「折伏してごらん」。対話に挑み、3人に弘教を実らせた。復職し、趣味の音楽や演劇でイベントを主宰するまでに。創価班として奮闘する写真とともに、「お母さんが信心してくれて、本当に良かった」と、元気になった母に感謝を伝えた



不遇を嘆き、息をひそめるように暮らしていた一青年が、励ましによって使命に目覚め、母への感謝を行動に表す――小さな出来事かもしれないが、そこにこそ創価学会の「真実」があろう



「相互触発の善縁を広げ、世界の人びとの心を結び高めゆくことを、我らは『広宣流布』と呼ぶ」と池田SGI会長。この大道を、誇り高く進もう。(険)




【聖教新聞:2016年(平成28年)4月15日(金)付】


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力走 十九〈小説「新・人間革命」〉

2016年04月15日 05時14分39秒 | 今日の俳句
【力走 十九】 法悟空 内田健一郎 画 (5776)

 高丘秀一郎の右目が、突然、かすみはじめたのは、前年の一九七七年(昭和五十二年)十月、柿の実が赤く色づいていた日であった。翌日には、ほとんど見えなくなった。
 眼科で二週間、治療を受けたが、効果はなく、大学病院の脳神経外科を紹介された。その時には、既に右目から光は失せていた。
 脳神経外科では、視神経炎と診断されたが、原因は不明であるという。
 年が明けた三月、左目にも異変を感じた。大学病院に行くと、すぐに入院するように言われた。四時間おきに注射と飲み薬が投与され、副作用で体全体が腫れあがった。
 毎夜、眠りにつく時、“このまま永遠に暗闇の世界に入ってしまうのではないか”と、不安に苛まれる。朝、目が覚め、光を感じることができると、ほっとする――その繰り返しであった。
 しばらくして、医師は高丘に告げた。
 「率直に申し上げますが、今の医療ではなすすべがありません。悪化はしても、これ以上、良くなることはないと思います」
 彼は、“もはや信心しかない。本気になって信心に励んでみよう”と腹を決めた。
 それまでは、“頑張って信心してきたのに、どうしてこうなるのだ!”という思いがあった。しかし、新たな決意で唱題に励むと、心が変わっていくのを感じた。
 “俺はこれまで、教学を学んできた。御書に照らして見れば、過去世で、悪業の限りを尽くしてきたにちがいない。それなのに大した信心もしないで、御本尊が悪いかのように考えていた。傲慢だったのだ。
 日蓮大聖人は、「諸罪は霜露の如くに法華経の日輪に値い奉りて消ゆべし」(御書一四三九ページ)と仰せになっている。信心によって、今生で罪障消滅できるとの御断言だ。なんとありがたい仏法なんだ!”
 そう思うと、御本尊への深い感謝の念が湧いてくるのだ。
 感謝の心は、歓喜をもたらし、その生命の躍動が、大生命力を涌現させる。


【「聖教新聞」2016年(平成28年)4月15日より転載】


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