和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

春暁/今日の俳句 ≪第2094号≫

2016年04月02日 05時29分58秒 | 今日の俳句

≪2016年(平成28年)4月2日(土)≫(旧暦2/25)


 春暁やまだ一言ももの言はず
        倉田絋文

 春暁や人こそ知らね木々の雨
        日野草城

 春暁や雨のあらひし松の幹
      久保田万太郎

 春暁の水に映りて鶯翔べり
       佐々信一郎

 春暁の梢が君であるような
        坪内稔典


※ 春暁(三春)・春の暁・春の曙・春曙・春の夜明け。
 春の夜明けのことである。 春暁とか春の曙とかいう言葉はいかにも艶で柔らかな感じだ。一種独特な情趣がある季題だともいえる。同じ夜明だとはいうものの、春の朝というのとは多少違いがあることを弁えるべきだ。[考証] 『枕草子』冒頭に「春は曙、やうやう白くなり行く。山ぎはすこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる」と書かれ、以来春の曙を賞する気持を、この一文が支配しつづけてきた。

【「俳句歳時記(春)/飯田蛇笏編」・平凡社より転載】




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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  足を運び続ける。

  悩みに寄り添い続ける。

  粘り強い励ましが

  友の心に灯をともす。

  誠実第一の人たれ!

       2016年4月2日



       ※☆*寸 鉄*☆※


 恩師の祥月命日。会長の不二の大闘争で仏法は世界へ。後継よ勇んで続け

      ◇

 第2総東京の日。広布電源地に万朶と咲く人材の花。さあ希望の対話拡大

      ◇

 他人にある勇気や忍耐はあなたの中にも―詩人。深き祈りで痛快に壁破れ

      ◇

 職場でいてもらいたい人に―牧口先生。青年よ清新な心で確かな信頼結べ

      ◇

 国際子どもの本の日。良書との出あいは人生を変える。良き環境を大人が


【聖教新聞:2016年(平成28年)4月2日(土)付】



      ※☆*名字の言*※



「世の中に たとへむ物もなかりけり 春のさくらの 花のにほひは」(本居宣長)



総本部の「青年桜」が満開に咲き誇るなか、4月2日を迎えた。不世出の広布の英雄である戸田第2代会長が逝ったこの日、東京の桜は5分咲きであったという



青年桜も、恩師の旅立ちを荘厳した桜もソメイヨシノ。現代では日本の桜の大半を占める。このソメイヨシノの名が正式に定められたのは1900年で、戸田会長生誕の年だった。江戸時代に交配によって生まれ、接ぎ木によって全国に広がった。一斉に咲き、一斉に散るのは、ソメイヨシノが、全て同じ遺伝子を持っているからだ



「学会の同志の信仰体験は、桜のようなもの」と言った人がいた。人生の試練の冬に耐えて、根を張り、つぼみを育て、やがて万朶と勝利の花を咲かせる。その“満開”への過程は人それぞれだが、話を伺うと、咲く様には共通点がある。池田SGI会長の励まし、指導を心に抱き、師弟の絆への感謝を持っていることである



そして、今日の世界広布新時代も、三代の会長が民衆の幸福のために一人立ち、そこから次の一人、また一人へと広布の精神を接いで広がったもの。満開の「青年桜」が、総本部に集う同志の笑顔を見て、ほほ笑んでいるように見えた。(将)


【聖教新聞:2016年(平成28年)4月2日(土)付】


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力走 九〈小説「新・人間革命」〉

2016年04月02日 05時20分37秒 | 今日の俳句
【力走 九】 法悟空 内田健一郎 画 (5766)

 山本伸一は、集った支部長・婦人部長の人生の勝利を祈りながら話を続けた。
 「“自分が生きるのに精いっぱいで、他人のことなど、とてもかまってはいられない”というのが、大多数の人の生き方です。
 そのなかで皆さんは、自らもさまざまな苦悩と闘いながら、多くの同志を励まし、人びとの幸福を願い、広宣流布に邁進されている。人間として最も尊貴な生き方です。
 皆さんが抱えているそれぞれの悩み、苦しみは、必ず勝ち越えていくことができる。それはなぜか――信心をもって苦悩を克服することで、仏法の大功力を証明していくのが、私たち地涌の菩薩の使命であるからです。
 人生は、激浪の日々であるかもしれない。しかし、だからこそ、勇んで戦い抜いた時には、最高の充実がある。爽快な歓喜がある。現実社会のなかで、自分に勝って、広宣流布の歩みを進めることが仏道修行なんです。
 学会草創期の初代の支部長・婦人部長の功績は実に大きく、その実践は、今もって多くの同志の語りぐさとなっている。
 皆さんは、広布第二章の初代の支部長・婦人部長です。どうか皆さんもまた、『あそこまで皆のために真心を尽くすのか!』『あれほど情熱をもって行動し抜くのか!』『あの人から、本当の信心を学んだ!』と、後々までも語り継がれる、見事な自身の歴史を築いていただきたい。
 ひとたび戦いを起こすならば、大情熱を燃やし、敢闘しようではありませんか!
 広宣流布のために、自分の限界に挑み、殻を破っていくなかで、境涯は大きく開かれていきます。それが、広布の新しき拡大になります。自らの限界を破ってこそ成長があり、力は増すんです。反対に、大きな力を秘めていても、それを使い切っていかなければ、力は退化していきます」
 ゲーテは、こう呼びかけている。
 「中途半端にやる習慣を脱し、全体の中に、善いものの中に、美しいものの中に、決然と生きることを心がけよう」(注)

 小説『新・人間革命』の引用文献
 注 『ゲーテの言葉』高橋健二訳、彌生書房


【「聖教新聞」2016年(平成28年)4月2日より転載】


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