和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

蛍烏賊/今日の俳句 ≪第2104号≫

2016年04月12日 05時29分04秒 | 今日の俳句

≪2016年(平成28年)4月12日(火)≫(旧暦3/6)



 花の後はやも賜はる蛍烏賊
        角川源義

 そのかみの荒磯の海や蛍烏賊
        深井きよし

 蛍烏賊ともりておのれ照らしけり
         船平晩紅

 蛍烏賊見に行く舟に月も佳し
        高田風人子

 光るまま網ですくはれ蛍烏賊
         吉川康子


※ 蛍烏賊
 深海が陸岸に接近している地方に多く棲息し、富山湾・相模湾の沿岸でとれる。体長は大きいものでも六センチぐらい。胴・頭・腕。腹・面に小発光器をちりばめ、とくに腹面の先端には三個の大発光器があって、強烈な光を出す。眼球の周囲にも数個の発光器がある。
 四月末から富山湾ではこの漁がはじまり、観光客のために船を出して見せるが、海中から網があがるにつれて、蛍光を放ち、妖しくも美しい情景を呈する。生食しても美味だが、佃煮やその他加工して各地へ積み出される。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】



彡……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*☆彡……☆☆彡




       ※☆*わが友に贈る*☆※


 朝に勝つことから

 人間革命の挑戦を!

 朗々たる勤行・唱題が

 豊かな生命力の源だ。

 一日を勢いよく出発!


       2016年4月12日





       ※☆*寸 鉄*☆※


 中部で「男子部幹部会」。誓いの「この道」を驀進!勝利を導く一番星と輝け

      ◇

 私の非暴力は極めて積極的・行動的な力だ―偉人我らが時代変革の主役と

      ◇

 女性週間。励ましの対話を広げる婦人部・女子部の友。希望の光ここから

      ◇

 G7外相が広島の平和公園を訪問。核廃絶に向け民衆の叫びを一段と強く

      ◇

 18・19歳の3割、「将来は明るくない」―調査。公明が青年政策でリードせよ


【聖教新聞:2016年(平成28年)4月12日(火)付】



      ※☆*名字の言*※



真新しい制服やスーツに身を包んだ若者が、街を行き交う。「初心忘るべからず」という言葉が心に浮かんだ



能の大成者・世阿弥がこの言葉を書き残したのは、還暦を過ぎてからだった。室町幕府の3代将軍・足利義満に寵愛されたが、6代・義教の代になると数々の弾圧を受け、能の秘伝書を若い甥に譲るよう強要される。それでも世阿弥は、枯れゆくことを拒み、ひたすらに己の道の完成を目指すのである



「初心」というと、現代では専ら、“芸能や学問を始めたころの気持ち”という意味だが、世阿弥は『花鏡』で、初心には、ほかに二つあると述べた。一つは、修行のそれぞれの段階の初心、もう一つが「老後の初心」である



座談会で毎回会う87歳の壮年がいる。自動車会社を退社した後も、はつらつと学会活動と地域貢献に励む姿に頭が下がる。「私は池田先生と同じ年の生まれ。先生が世界広布の指揮を執られているのだから、私も『いよいよ』の思いで戦います」と



「初心に帰る」とは、ただ過去を振り返ることではない。視線を未来に向け、さらなる成長へ、誓願を立てることだろう。ゲーテも言っている。「誰が自分自身を知ろう、自分の能力を誰が知ろう。勇気ある人はやれるだけやってみるのだ」(松本道介訳)(由)


【聖教新聞:2016年(平成28年)4月12日(火)付】


彡……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*☆彡……☆☆彡
 

力走 十六〈小説「新・人間革命」〉

2016年04月12日 05時16分50秒 | 今日の俳句
【力走 十六】 法悟空 内田健一郎 画 (5773)

 十和田光一は、山本伸一の真心と気迫に圧倒されながら、話を聞いていた。
 「病に打ち勝つ根本は、大生命力を涌現させていくことです。その力は、他者を守るために生き抜こうとする時に、最も強く発揮されるんです。
 戦時下に生きた人びとの記録や、引き揚げ者の証言等を見ても、子どもを守ろうと必死であった母たちは、誰よりも強く、たくましく生き抜いています。
 私たちは、広宣流布という万人の幸福と世界の平和の実現をめざしている。その使命を果たしゆくために、自身の病を克服しようと祈るならば、地涌の菩薩の生命が、仏の大生命が涌現し、あふれてきます。それによって病に打ち勝つことができるんです。
 また、信心をしていても、若くして病で亡くなることもあります。それぞれのもっている罪業というものは、私たち凡夫には計りがたい。しかし、広宣流布に生き抜いた人には、鮮やかな生の燃焼があり、歓喜がある。その生き方、行動は、人間として尊き輝きを放ち、多くの同志に共感をもたらします。
 病床にあって見舞いに訪れる同志を、懸命に励まし続けた人もいます。薄れゆく意識のなかで、息を引き取る間際まで、題目を唱え続けた人もいます。
 それは、地涌の菩薩として人生を完結した姿です。今世において、ことごとく罪障消滅したことは間違いありません。さらに、生命は三世永遠であるがゆえに、来世もまた、地涌の使命に燃えて、地涌の仏子の陣列に生まれてくるんです。
 広宣流布の大河と共に生きるならば、病も死も、なんの不安も心配もいりません。私たちには、三世にわたる金色燦然たる壮大な幸の大海が、腕を広げて待っているんです」
 伸一は、不二の関西の同志には、何ものも恐れぬ勇猛精進の人に育ってほしかった。
 文豪トルストイは訴えている。
 「平安にして強き人でありたいと思ったら、自己の胸に信仰を確立するがよい」(注)

 小説『新・人間革命』の引用文献
 注 トルストイ著『一日一章人生読本4~6月』原久一郎訳、社会思想社


【「聖教新聞」2016年(平成28年)4月12日より転載】


☆彡------☆★☆★☆*------彡☆o☆:*:.♪☆★☆*------☆彡