和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

花菜漬/今日の俳句 ≪第2105号≫

2016年04月13日 05時38分37秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)4月13日(水)≫(旧暦3/7)



 花菜漬遠忌(おんき)の箸にあはあはし
         大野林火

 花菜漬夫(つま)の知らざる石重し
        殿村菟絲子

 花菜漬夜は生き生きと海女の厨
        加藤知世子

 人の世をやさしと思ふ花菜漬
        後藤比奈夫

 ご馳走の舌しめくくる花菜漬
        宇都宮章子



※ あぶら菜(ナタネナ)のまだ花にならぬ蕾のうちに、菜と茎と一緒に浅く塩づけした食品。独特の風味があり、料理の付け合せ、茶づけなどに喜ばれる。塩の利いたほど良い。ぬかづけのものもある。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】


彡……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*☆彡……☆☆彡




       ※☆*わが友に贈る*☆※


  寒暖差が大きい時期。

  体調管理に気を付けよ。

  環境の変化による

  疲労の蓄積にも注意。

  健康第一の声掛けを!


       2016年4月13日


       ※☆*寸 鉄*☆※


〈寸鉄〉 2016年4月13日

 SGIは“思いやり社会”を築くための模範―識者共生の哲理に世界が期待

      ◇

 徳島女性の日。地域に喜びを広げる婦女の連帯!話と友情の花は爛漫と

      ◇

 「信心だけは命を懸けてやって悔いがないのだ」恩師。生涯不退の闘争を

      ◇

 未成年者の飲酒防止強調月間。勧められても「断る」勇気でわが身を守れ

      ◇

 再生可能エネルギーの伸び率、昨年は過去最高と。「持続可能な社会」へ総力


【聖教新聞:2016年(平成28年)4月13日(水)付】



      ※☆*名字の言*※



「妻との約束を果たせました」。大阪の壮年部員から連絡を頂いた。出身地の香川に、3000本の桜を植樹できたとの知らせだった



植え始めたのは、壮年の妻である。10年前、亡き友人をしのぶために香川県仲多度郡の満濃池に植樹。以来、故郷を桜の名所に、と植樹を進めた。活動を広げるためNPO法人化もしたが、その2年後、患っていたがんが再発。1000本まで植え、「3000本まで植えたい」と夫に託し、霊山へ旅立った



活動を引き継いだ壮年は、妻をしのんで桜を植え続け、今月3日、計3015本を達成。記念式典には香川県知事も出席した。「戦時中、香川は空襲を受けました。桜を植える中、私は、多くの人と平和への思いを共有することができた。貴重な機会をくれた妻に、感謝は尽きません」と壮年は語っていた



アフリカで3000万本の植林活動を進め、池田SGI会長と語らったワンガリ・マータイ博士は、「木を植える時、私たちは『平和と希望の種』を植えているのです」と述べている



春咲く花、夏に茂る緑、秋風に舞う枯れ葉、雪に耐える幹の太さで、木々は命の強さ、美しさを教えてくれる。移ろいゆく季節を呼吸しながら、人もまた、素晴らしき人生の軌跡を描いていきたい。(暫)


【聖教新聞:2016年(平成28年)4月13日(水)付】


彡……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*☆彡……☆☆彡
 

〈小説「新・人間革命」〉 力走 十七 2016年4月13日

2016年04月13日 05時30分40秒 | 今日の俳句
【力走 十七】 法悟空 内田健一郎 画 (5774)



 関西入りした二十九日、創価学園の創立者である山本伸一は、学園の関係者から、関西創価小学校の建設などについて、深夜まで相談を受けた。さらに、三十日には、大阪府交野市の創価女子学園(後の関西創価学園)に場所を移して、打ち合わせを続けた。
 午後四時前、学園に松下電器産業(後のパナソニック)の相談役となっていた実業家の松下幸之助を迎えた。教育に強い関心をもつ松下翁の希望もあり、学園での語らいとなったのである。
 伸一は、松下翁が三日前に八十四歳の誕生日を迎えたことを祝福しながら、四時間近くにわたって、幅広く意見交換を行った。
 松下翁を見送ったあと、伸一は学園を発って、車で三重研修道場へ移動した。到着したのは午後十時過ぎであった。ここでも、中部の首脳の報告を聞きながら、今後の活動について協議した。
 そして、翌十二月一日の午後三時過ぎ、三重県の名張市へ向かった。名張市は奈良との県境に位置し、研修道場から車で一時間ほどのところにあった。大阪や奈良のベッドタウンとして発展してきた地域である。
 伸一が、三重県のなかで、まだ行っていない地域への訪問を強く希望したことから、名張で地元幹部らと、協議会を開催することが決まったのである。
 この日の朝、彼は、道場内を散策しながら、三重県長の富坂良史に尋ねた。
 「今日、伺うことになっている名張方面で、私が家庭訪問すべきお宅はありませんか」
 価値創造は時間の有効な活用から始まる。
 「ぜひ、先生に激励をお願いしたい方がおります。以前、先生にご指導していただき、失明の危機を見事に乗り越えた、名張本部の本部長をしている高丘秀一郎さんです」
 「ああ、立川文化会館で激励し、今年の春に三重研修道場でお会いした方だね。元気になってよかった。嬉しいね。お訪ねしよう」
 懸命に励ました人が、悩みを克服できた報告を聞くことに勝る喜びはない。

【「聖教新聞」2016年(平成28年)4月13日より転載】


☆彡------☆★☆★☆*------彡☆o☆:*:.♪☆★☆*------☆彡