小説「新・人間革命」
【「聖教新聞」 2013年 (平成25年)1月9日(水)より転載】
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法旗30(1/9)
十七日の夕方、山本伸一は、愛媛文化会館での県幹部会に出席した。
幹部会に彩りを添えたのは、婦人部と女子部の合唱団であった。
「厚田村」「熱原の三烈士」、そして「愛媛家族の歌」を披露すると、伸一は、盛んに拍手を送りながら言った。
「すごいね。日本一です!」
そこには、“愛媛は日本を引っ張ろうという気概を!”との期待も込められていた。
やがて、伸一の指導となった。
「私たちが信心に励むのは、人生のあらゆる試練や苦難に打ち勝って、幸せになるためです。
それには、何ものにも負けない強さが必要です。
では、強さとは何か――。
よく、『人生の確かな目的をもった人は強い。
信念のある人は強い。
まことの友人をもった人は強い』と言われますが、その三つの条件は、すべて私たちに、創価学会のなかにそなわっています。
私たちには、一生成仏、広宣流布という高邁なる目的がある。そして、日蓮大聖人の仏法を持つなかに、自他共の崩れざる幸福があるとの、不動の信念があります。
また、心から信じ合える同志がおり、仏法兄弟として励まし合っていける友情のスクラムがある。
いわば、私どもは、自分を強くしていける最高の条件をそなえており、それを事実のうえに示し、幸せになるための信心なんです」
次いで伸一は、組織のリーダーには、全会員を幸福にしていく使命と責任があることを訴え、こう念願した。
「愛媛の創価学会は『一人も残らず教学部員に』『一人も残らず聖教新聞を読んでいただこう』『一人も残らず無事故で』『一人も残らず広宣流布の人材である』との一念で進んでいただきたい。
この『一人も残らず』が大切なんです。日蓮大聖人が、『皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり』(御書一三六〇ページ)と御断言のように、妙法を受持した人は、一人も残らず地涌の菩薩です。
その自覚を促し、ともに幸福になっていくために創価学会の組織があるんです」
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【「聖教新聞」 2013年 (平成25年)1月9日(水)より転載】
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十七日の夕方、山本伸一は、愛媛文化会館での県幹部会に出席した。
幹部会に彩りを添えたのは、婦人部と女子部の合唱団であった。
「厚田村」「熱原の三烈士」、そして「愛媛家族の歌」を披露すると、伸一は、盛んに拍手を送りながら言った。
「すごいね。日本一です!」
そこには、“愛媛は日本を引っ張ろうという気概を!”との期待も込められていた。
やがて、伸一の指導となった。
「私たちが信心に励むのは、人生のあらゆる試練や苦難に打ち勝って、幸せになるためです。
それには、何ものにも負けない強さが必要です。
では、強さとは何か――。
よく、『人生の確かな目的をもった人は強い。
信念のある人は強い。
まことの友人をもった人は強い』と言われますが、その三つの条件は、すべて私たちに、創価学会のなかにそなわっています。
私たちには、一生成仏、広宣流布という高邁なる目的がある。そして、日蓮大聖人の仏法を持つなかに、自他共の崩れざる幸福があるとの、不動の信念があります。
また、心から信じ合える同志がおり、仏法兄弟として励まし合っていける友情のスクラムがある。
いわば、私どもは、自分を強くしていける最高の条件をそなえており、それを事実のうえに示し、幸せになるための信心なんです」
次いで伸一は、組織のリーダーには、全会員を幸福にしていく使命と責任があることを訴え、こう念願した。
「愛媛の創価学会は『一人も残らず教学部員に』『一人も残らず聖教新聞を読んでいただこう』『一人も残らず無事故で』『一人も残らず広宣流布の人材である』との一念で進んでいただきたい。
この『一人も残らず』が大切なんです。日蓮大聖人が、『皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり』(御書一三六〇ページ)と御断言のように、妙法を受持した人は、一人も残らず地涌の菩薩です。
その自覚を促し、ともに幸福になっていくために創価学会の組織があるんです」
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