名字の言
【聖教新聞・2012年 (平成24年)10月27日(土)より転載】
・'☆。.:*:...:*★:・'゜:*:゜★゜
(10/27)
74歳の壮年は胃がんを患い、5月に全摘出の手術を受けた。
退院後、一人暮らしをしながら、食事も身の回りのことも全て自分でこなしてきた。
そんな矢先、がん転移の疑いがあるとの診断。
「負けられないと題目もあげてきたけど、さすがに心が折れるな」。
気骨の老将も肩を落とした
▼
だが翌週に伺うと、再戦は始まっていた。
先輩幹部から「もう一回、日々の唱題の目標を決めて、挑戦しましょう」と激励を受け、奮い立ったのだ。
仏壇の横には新たに貼られた大きな唱題表。
すでに一部が赤く塗られていた
▼
詩人の川崎洋氏が命の営みを綴った詩にこうある。
「心臓から送り出された新鮮な血液は/十数秒で全身をめぐる/わたしはさっきのわたしではない/そしてあなたも/わたしたちはいつも新しい」(『海があるということは』理論社)
▼
壮年は苦しくなると、施設で療養中の3歳年長の妻と、支えてくれる同志の顔を思い、「負けらんねぇ」と歯を食いしばる。
そして一日の目標の唱題をやり切ると、「きょうも勝たせていただき、ありがとうございました」。
生きる喜びを噛み締める
▼
生命は常に前向きだ。
前述の詩は呼び掛ける。
「いつも いつも/新しいいのちを生きよう/いま始まる新しいいま」
(進)
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【聖教新聞・2012年 (平成24年)10月27日(土)より転載】
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(10/27)
74歳の壮年は胃がんを患い、5月に全摘出の手術を受けた。
退院後、一人暮らしをしながら、食事も身の回りのことも全て自分でこなしてきた。
そんな矢先、がん転移の疑いがあるとの診断。
「負けられないと題目もあげてきたけど、さすがに心が折れるな」。
気骨の老将も肩を落とした
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だが翌週に伺うと、再戦は始まっていた。
先輩幹部から「もう一回、日々の唱題の目標を決めて、挑戦しましょう」と激励を受け、奮い立ったのだ。
仏壇の横には新たに貼られた大きな唱題表。
すでに一部が赤く塗られていた
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詩人の川崎洋氏が命の営みを綴った詩にこうある。
「心臓から送り出された新鮮な血液は/十数秒で全身をめぐる/わたしはさっきのわたしではない/そしてあなたも/わたしたちはいつも新しい」(『海があるということは』理論社)
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壮年は苦しくなると、施設で療養中の3歳年長の妻と、支えてくれる同志の顔を思い、「負けらんねぇ」と歯を食いしばる。
そして一日の目標の唱題をやり切ると、「きょうも勝たせていただき、ありがとうございました」。
生きる喜びを噛み締める
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生命は常に前向きだ。
前述の詩は呼び掛ける。
「いつも いつも/新しいいのちを生きよう/いま始まる新しいいま」
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