名字の言
【聖教新聞・2012年 (平成24年)10月3日(水)より転載】
・'☆。.:*:...:*★:・'゜:*:゜★゜
(10/3)
新入会の友が、買ったばかりの御書を開いてつぶやいた。
「これ、本当に鎌倉時代に書かれたものですか」
▼
1600ページを超える重量感。
しかも、ぎっしりと文字で埋まっている。
「当時は紙だって、十分には無かったはず」。
そのうえ、日蓮大聖人は常に権力者等から命を狙われていた。
「そんな状況で、これほどまで……」。
御書を手に次々とイメージをふくらませていく。
こちらまで新鮮な感動を覚えた
▼
今、普及しつつある電子書籍。
言語脳科学者の酒井邦嘉氏は、その利便性を評価しつつも、”紙の本”の魅力を強調する。
それは「一冊の個性」だ。
大きさ、質感、紙の匂い。
視覚・触覚・嗅覚で深く味わい、じっくり読むことで、脳は「考える」ことを促される。
その「思索の過程」を本に記すこともできる(『脳を創る読書』実業之日本社)
▼
同志の研鑽の跡が残る御書を拝見するたびに思う。
そこには人生そのものが詰まっている、と。
一つの御文に繰り返し引かれた傍線――宿命の壁にぶつかり、悩み、祈り、決意した場面が垣間見えてくる
▼
本の読み方も、いろいろあっていい。
だが、全人格を傾けて一書と格闘する喜びは失いたくない。
御書と、良書と取り組もう。
読書の秋、到来である。 (之)
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【聖教新聞・2012年 (平成24年)10月3日(水)より転載】
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(10/3)
新入会の友が、買ったばかりの御書を開いてつぶやいた。
「これ、本当に鎌倉時代に書かれたものですか」
▼
1600ページを超える重量感。
しかも、ぎっしりと文字で埋まっている。
「当時は紙だって、十分には無かったはず」。
そのうえ、日蓮大聖人は常に権力者等から命を狙われていた。
「そんな状況で、これほどまで……」。
御書を手に次々とイメージをふくらませていく。
こちらまで新鮮な感動を覚えた
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今、普及しつつある電子書籍。
言語脳科学者の酒井邦嘉氏は、その利便性を評価しつつも、”紙の本”の魅力を強調する。
それは「一冊の個性」だ。
大きさ、質感、紙の匂い。
視覚・触覚・嗅覚で深く味わい、じっくり読むことで、脳は「考える」ことを促される。
その「思索の過程」を本に記すこともできる(『脳を創る読書』実業之日本社)
▼
同志の研鑽の跡が残る御書を拝見するたびに思う。
そこには人生そのものが詰まっている、と。
一つの御文に繰り返し引かれた傍線――宿命の壁にぶつかり、悩み、祈り、決意した場面が垣間見えてくる
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本の読み方も、いろいろあっていい。
だが、全人格を傾けて一書と格闘する喜びは失いたくない。
御書と、良書と取り組もう。
読書の秋、到来である。 (之)
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