名字の言
【聖教新聞・2012年 (平成24年)10月4日(木)より転載】
・'☆。.:*:...:*★:・'゜:*:゜★゜
(10/4)
人は皆、心に深く焼き付く情景を持っている。
たとえ、二度と目にすることはできなくても、心の奥底にずっと生き続ける情景が――。
ある壮年と語らい、そう痛感させられた
▼
壮年は、昨年の大震災による津波被害で自宅を失い、避難先のマンションに落ち着いた。
だが、心が落ち着かない。
何か物足りない。
家族と一緒に考え、至った結論は「家の中に柱や梁が見えないから」ということだった
▼
壮年の自宅は4世代にわたって住んできた古い民家だった。
日ごろ特別に意識することはなかったが、この柱、あの梁が“わが家を守り、支えてくれている”と感じながらの暮らしが、家族の原風景だった
▼
壮年は決意した。
“俺自身が「柱」になろう。
復興を目指して進む家族を守り支える「柱」に”と。
避難早々、復旧工事に関わる職に就いた。
学会活動にも、以前に倍する情熱で取り組んだ。
家族もそれに続いた。
避難先で出会った同志は、そんな一家に、逆に励まされているという
▼
「藁千本あっても柱にならぬ」というが、反対に、固い決意に立つ一人がいれば、そこから家族へ、地域へ、困難に立ち向かう勇気が広がる。
柱と立った壮年の雄姿は周りの人々の心に焼き付いて、いつまでも残るに違いない。 (城)
【聖教新聞・2012年 (平成24年)10月4日(木)より転載】
・'☆。.:*:...:*★:・'゜:*:゜★゜
(10/4)
人は皆、心に深く焼き付く情景を持っている。
たとえ、二度と目にすることはできなくても、心の奥底にずっと生き続ける情景が――。
ある壮年と語らい、そう痛感させられた
▼
壮年は、昨年の大震災による津波被害で自宅を失い、避難先のマンションに落ち着いた。
だが、心が落ち着かない。
何か物足りない。
家族と一緒に考え、至った結論は「家の中に柱や梁が見えないから」ということだった
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壮年の自宅は4世代にわたって住んできた古い民家だった。
日ごろ特別に意識することはなかったが、この柱、あの梁が“わが家を守り、支えてくれている”と感じながらの暮らしが、家族の原風景だった
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壮年は決意した。
“俺自身が「柱」になろう。
復興を目指して進む家族を守り支える「柱」に”と。
避難早々、復旧工事に関わる職に就いた。
学会活動にも、以前に倍する情熱で取り組んだ。
家族もそれに続いた。
避難先で出会った同志は、そんな一家に、逆に励まされているという
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「藁千本あっても柱にならぬ」というが、反対に、固い決意に立つ一人がいれば、そこから家族へ、地域へ、困難に立ち向かう勇気が広がる。
柱と立った壮年の雄姿は周りの人々の心に焼き付いて、いつまでも残るに違いない。 (城)