ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

1本の糸

2009-03-28 06:15:12 | Weblog
「どうぞ」って、30代くらいの男性が席を譲ってくれました。
すぐ降りるので座る事もないのだけど、多分次の駅でその男性は降りるのかもって、
ありがたく座らせてもらいました。でも、心のどこかでーーなぜ?
そう、過去にも2回あった不可解な席の譲られ方。これで3回目。ーーなぜ?
過去2回も、そして今回も、背筋を伸ばして、数センチのパンプスを履き、
髪の毛は、大きなカール、薄化粧。席を譲られる何かが私から出ていた?
老人?病人?労わられる何か?ん~~~、まあ、若くはないわね。髪の毛も もう
染めない自然な白髪混じり。でもそれが原因とは思えないのだけど、
なんとその男性は私より先には降りなかったのです。--エッ?
少しきまり悪く、すれ違った時に、「ありがとう、Thank you very much」って、
思わず言ってしまった私。何者?私は。思わずね。そしてその件(くだん)の男性は、
とっても満足そうな顔をして、にっこり。ーーーなんだったの?

試験用紙が配られました。A4サイズの紙片。
1ヶ月前に言われていた試験。教科書の~20課までの内容に関してね。
あたふたしても始まらないし、この半年でどれほど習得したかを知ることは重要。
ありがたい先生の計らいって、そこそこ復習して、臨んだけれど、結果はいずれ
わかるというもの。60~70%くらいはって感触だけど、重要な発音(ピンイン:
発音と四声:イントネーション)に関しては全く自信はない情けなさよ。
結果がどうであれ、それが私の半年の結果であることは間違いないということ。

今期最後の授業で、お別れ会食。その後皆さんはカラオケ。私とマキコサンは
「甘いものでも食べましょう」で、横浜駅側喫茶店でオシャベリ。
「エッ、ママは辞めちゃうの?」・・・・なぜか彼女は私をママと言う・・・
「まだ、決定事項にしたわけじゃないけど、やっぱりこの横浜駅通過がイヤなのよ」
「エーッ、重大発言よ~、どうしよう?」
マキコサンはうろたえてらっしゃる。
「いつでも申し込める援護会だから、チャンスがないわけじゃないわ」
「ええ、そうだけど・・・」

「また、会いましょう。お元気でね」
彼女は地下鉄で、私は東横線で白楽まで。
その東横線内で席を譲られたのでした。

「お母さん、久しぶりですねえ」
おが屋のお客さん。神大の学生さん達。
「こちらこそ、ありがとうございます。ご贔屓にして頂いて」
「いえいえ、こちらこそ。美味しいものを食べさせてもらってます。お母さん、
 オーナーを生んでくれてありがとう!」
こんな言い方をされたのは初めてよ。なんて素晴らしい男の子でしょう。
そう、言われる人より言う人が素晴らしい!のです。・・・自論です。

「ねえ、今電車の中で席を譲られたんだけど、そんなに労わらなきゃいけない
 って感じがする?」
「とんでもない!お母さんマダムって雰囲気で、ゴージャスですよ」
「それは褒め過ぎじゃない?」・・私はゴマをするゼスチャー・・・(笑)
「ああ、良かった。労われてだったらイヤだから」
「ぜ~んぜん!」
ホッ。でもやっぱり残るーーーなぜ?
500才の魔女は何かを放出してるのかしら?アッどうぞどうぞおかけになって
下さいって、思わず思ってしまう何かを。そして、それを感じる人も同じ星の
住人かも知れないわ。

今年になって、色々お起こる不思議な現象の内の一つかも知れない譲席。
馬専科が勤務する牧場の馬がお正月早々に優勝。それに賭けた私。
その後にも色々と。
極めつけは、ビビアナさんの口からミゲル君の消息を聞いた時の驚き。
全く関係のない彼女とミゲル君。
彼を探して、どれほど心配してた事か。出来る事は全部したわ。日本にいる
身内が捨てた彼だったの。悲しくて泣いて、彼の安否が頭から離れなかったわ。
思いつくままに、彼の携帯へ電話をかけても、いつも「電波の届かない所か、
電源が入ってないか~」のむなしいメッセージを聞くだけ。
まだ十代の彼が日本で苦しんでいるのじゃないかしらって、案じられてならな
かったこの1年だった私に、ビビアナさんから
「ミゲリ-トはペルーにいます」
「エー--ッ!なんて言ったの?」
「ミゲリ-トはペルーにいます」
彼女のスペイン語に私は耳を疑ったわ。簡単なスペイン語でも、ウソ!ホントに?
涙が頬を伝わってきました。日本語の授業どころではなくなって(厳密にはこれも
授業の一つになるのかも、私の口から出てくるのは日本語ですから)、彼が元気に
ペルーで生きているという事実が、歓喜の涙となったのです。あ~~良かった~!
そして、
「なぜ?なぜあなたが知ったの?」
「彼の叔母さんアナと一緒に働いたの、少しだけど」
「あのアナさん?」
「はい」
「ウッソ-ーーー!」
私も知っているアナさんは、マリアさんの妹さん。コラソン・ラティノで時々会う
彼女です。去年の9月に来日したビビアナサンは、どこかで少し働いてたようで、
そこで知り合ったアナさん。私が話したミゲル君の事がそこで1本の糸に繋がった
という事。この不思議は何なのかしら?
やっぱり法則が働くのです。因果応報です。願う事は叶う事って。ずっと案じてた
彼の消息が、このような形で私にもたらされた事実に今更ながら驚き、確信へと
なっていくのよ。彼のために買っていた"El Secreto"を送ることが出来るわ。
ビビアナさんが、住所と電話番号を入手してくれるって。
ああ、私の最初の生徒、容赦ない私の日本語授業に完璧に応えてくれた優秀な
ミゲル君が母国ペルーへ帰っていた。それがいいって、ずっと思ってきてたの。
日本にいるよりペルーに帰ったほうがいいって。大人達に振り回された彼。
その彼の無事を祈りつづけていた私に、今の生徒からもたらされた朗報。
これを感謝しないでどうするの? ありがとうビビアナさん。
嬉しいわミゲル君!
あなたの手元に手紙が添えられた本が届くわ。その本はあなたに勇気を与えて
くれるって確信してる私よ。待っててね。スペイン語版のその本です。

今年は、なぜ?ウッソ-!エエッ!本当に?等などが毎日のように起きてます。
私にしかわからない様々なことが。ええ、ありがとう~~です、いつものように。