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ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

没頭はするけど、淫しちゃあいない・・・よ

2005-02-26 17:20:09 | Weblog
逃げるように過ぎ去る2月。
時々暖かい日があって、「ン、もしかして?」
いいええ、そんなにラクラクと春は来ません。
昨日買った、久しぶり「らも」の遺稿となった本を、今朝、ウチの宇宙人に。
ハイ、私は一気に昨日のうちに読破したからね。う~ん、もうこれが最後の
彼の本かと思えば、もう少しゆっくり読んでも良かったのかも知れないけどね。
控えている本も読みたいし、何より、そんなこんなも考える事もなく、読みきっ
ちゃったのよ。 フフ・・・面白かった。エンターテイメントです。

そして、すっかりファンになっちゃった、中丸明。
スペインに魅せられた作家よ。ふざけてる? ううん、面白い。
そんな語り口を(なぜか名古屋弁)まぜこみながらの会話文。そして、料理を
ちりばめて。その彼が書いた「ハプスブル家の千年」なんて、もう、頭がこん
がらかっちゃう、歴史話。けれど、そこはそれ、相変わらずの名古屋弁を駆使
して、グチャグチャに入り混じってる、ヨーロッパ&ロシアの、ハプスブル家
の絡みを、面白おかしく披露してくれる。
何が嬉しいって、時々スペイン語を入れてくれてる事。訳が面白いのよ。
「フ~ン、こういう風に訳すのね」って、い~いお勉強になるわ。日本語のような
敬語に相当する表現は、見当たらないのよ。
「おなかすいたよう!」も「余は、空腹であるぞ」も、 "Yo tengo hombre."
「女王フアナ」って、映画を観たときも、
臣下が王様に向かって言う台詞、
「陛下」「王様」っていうのを、ただ簡単に「セニョール・・Senol」なのよ。
「みなの衆」も「あんたたち」も、「トドス・・todos」
驚いちゃった。 ネ、だからそそられる外国語なのよ。
そうそう、鍋の〆がオジヤ。あのオジヤは、olla podrida・・・深鍋になんでもかんでも
放り込んで、ドロドロに煮込む。この olla ・・オジャから来たらしいわ。

けれど、凄い家系よ。そういえば、つい何年か前まで、オーストリアには、入れ
なかったのよ、そのハプスブル家の末裔は。
ヨーロッパが、「EU」で統一されたのは、まあ、ほとんどの国が、ハプスブル家
と、なんらかの係わりがあったせいだって、話だったわね。
ほぼ、単一民族の日本人からしたら、ヨーロッパの複雑怪奇な歴史ですもの。
その歴史を、なんとかわからせてくれる(かな?)本のようです。でも、これは、
じっくり付き合いながら、読んでるわ。

いやあ、幸せだわねぇ。まだ「三寒四温」には、ほど遠いけれど、読書三昧の日々は
至福の何者でもないという事よ。 大好きな紙に触ってね。