ユッコ姉の日記

日々思うことをタリラリラン♪っと・・・。

漢字はむつかしい・・・

2009年05月15日 18時06分53秒 | 思う事・・・
またまた外国人と話していたときのお話しー

私の知り合いのブラジル人は、もう長年日本にいて、日本語はペラペラです。
自分で会社を立ち上げたい!と頑張っている人なので、
私なんかよりもずっと勉強していて、法律なんかも、とても詳しいです。
その彼が今勉強している事。それは漢字です。

彼は言います
ブ 「漢字はムツカシイね。しかも日本人は、その漢字を崩して書くから、
   せっかく勉強しても、読めない漢字が沢山ある。
私 「漢字を崩す? 草書体とか?それなら私たち日本人でも読めないコト多いよ。」
ブ 「いや、そこまで崩さなくても、普通の人も漢字を崩して書くでしょ。
   kokiyuさんも時々書いてるよ。」
私 「(??)」
ブ 「例えば、糸と言う漢字。下の所を点々で書くでしょ?」

言われてみれば・・・ こんな感じ?↓


そう、草書体とまでは行かないけれど、急いでたりすると崩して書いてしまう事が多いー
日本の漢字は、楷書⇒行書⇒草書と字が崩れていく。
日本人なら、草書は読めない文字も多いけれど、行書まで位ならなんとか書けるし読める。
でも外国人の人から見ると、楷書で覚えてる漢字が、行書になった時点で、
もうさっぱり分からなくなるらしい・・・

ブ 「どうして、”糸”という漢字の下が、点々に変わってしまう?
   どうして、”問”という漢字の上が、繋がってしまう? これはもう全く違う漢字ではないですか!
   アルファベットはこんな風に文字の形自体が変わるなんてありえない!」
私 「そう言えば、アルファベットはブロック体と筆記体だけだよねえ~。

でも、このブラジル人はとても勉強家。
以前このブログの記事に書いた事もある、『切手』が省略された言葉だった事を教えてくれたのも彼。

そんな彼が私に漢字の問題を出してきた。

ブ 「kokiyuさん、『』 という漢字の、音読みと訓読みがわかりますか?」
私 「漢字の訓読みは、その漢字の意味を表す物だから、音読みは”ギョ”。訓読みは”りょう”でしょ?」
ブ 「残念。ハズレです。”漁”と言う漢字は、”ギョ”も”リョウ”も音読みです。
   訓読みは、”すなど(る)” ”いさ(る)” "あさ(る)” などです。」
私 「・・・。 知らない・・・。」

くう~~~~!悔しい!
ジタバタして悔しがる私を見て喜ぶ彼ー
でも、このままでは終われない!と、私も彼に問題を出した。

私 「それじゃあ、この漢字 『承る』 はナント読むでしょう?」
ブ 「う~~~ん、う~~ん、う~ん・・・分かりません。」
私 「この漢字は、この文字1つで、”うけたまわ(る)”って読むんだよ~ン。」
ブ 「この文字ひとつだけで、”ウケタマワ”の5つの言葉になるんですか!」
私 「そう。日本で商売始めようと思っているのなら、覚えておいてもいい漢字だと思うよ~。」
ブ 「ハア~、やっぱり漢字はムツカシイですねえ~。」
私 「ふっ、ふっ、ふっ、勝った!」

な~んて偉そうな顔をしていた私だけど、
ヘヘ~、実はこの『承る』は、私もつい最近まで知らなかったんですよねえ~。
少し前にTVのクイズ番組でやってて、初めて知ったんだあ~。
(それまではこの漢字、”たまわ(る)” と読むと思っていた。

って、私のおバカ加減がしっかり分かってしまう記事になってしまったわ・・・


☆十数年前に日本に来た外国人と、日本に生まれ育って40年以上の私ー
 日本の法律・漢字の知識レベルは、彼の方が高い・・・
 私が彼に勝てる事って・・・ 日本の歴史くらいしかないかも・・・