きみどりの窓

通りすがりに窓から覗いてみてください。

山手線トレインネット

2011-10-07 | 縁側
10月4日から「山手線トレインネット」なるサービスが開始されました。

これは、山手線の車内で、無線LAN(Wi-Fi)を使って、乗客(スマートフォンユーザー)に情報を提供しようというものです。
現在は、山手線の車両(1編成)を使って、10月4日から11月2日までの試験サービス中ということです。

JR東日本のリリース(pdf)


このサービスは、車内の「閉じた」ネットワーク内に限定されているため、試験車両に乗らないとサービスを受けることができません。
幸い(?)公式サイトで、試験車両の走行位置が分かりますので、狙いを定めて乗ってみることができます。

写真1. 実験車両の走行位置


初日(10月4日)は外回りでした。
翌日は内回り(写真1)、その翌日は外回り、そして本日は内回り、と交互に運転しているようです。(明日以降のことは知りません)

私もスマートフォン(Android)ユーザーですので、どんなものか試してみようとタイミングを狙っていました。
そしてようやく本日、乗ってみることができました。

朝の通勤途中、実験車両の走行位置を確認すると渋谷~恵比寿間(内回り)でした。
五反田駅でお迎えすることにしました。
やってきたのは524F。写真を撮ってさっそく乗り込みます。

写真2. 実験車両にはシールが


まずは車内のWi-Fiに接続させます。

Wi-Fi機能をONにし、ネットワークを選択します。
「Trainnet」を選択すれば良いのですが、他の乗客の携帯ルーターの電波も受信するので、その中から「Trainnet」を見つけるのにも一苦労。

(思いのほか携帯ルーターを使っている人が多いのね。)

なんとか見つけて「ON」にするも、「TrainnetからIPアドレスを取得中・・・」のままでつながってくれない。
そうこうしているうちに電車は大崎駅に到着。

(一駅走っちゃったよ。)

接続を一度キャンセルして再度チャレンジ。
今度は、比較的すんなりと接続してくれました。
そして、あらかじめインストールしておいたアプリを起動します。

すると今度は・・・・

写真3. 最初は同意画面


利用規約への同意画面です。
性別、年齢、職業を選択するだけですが、画面の反応が遅い。

(ネットワークが弱いのか、私のスマホが弱いのか)

なんとかメニュー画面にたどり着いたときは、品川駅を出ていました。

写真4. お待たせしましたメニュー画面です


画面をキャプチャしたのは田町を出た後だったので、次の駅が「浜松町」になっていますが、これは車両の走行位置に合わせて変わります。
「この車両」から電波を受けていることが実感できます。

いきなり運行情報にアラートが表示されています。

(どれどれ・・・)

写真5. 運行情報


ここまでの手順と時間を考えたら、普通にネットに繋いでYahooなどの「運行情報」を見た方が早いです。
山手線の運行に異常が生じたときにはどのような情報が表示されるのでしょうか。
車内ならではの情報を提供して欲しいものです。

そして個人的に興味があったは「車内状況」
車両(号車)別の室内温度と混雑の状況が表示されています。

写真6. 車内状況


以前、山手線の車掌室を覗きこんだとき、ディスプレイに号車別の乗車人数が表示されていたので、そのデータの流用でしょう。
しかし、混雑状況は乗る前に知りたいですね。

室温表示は知らせていただく必要があるのでしょうか?
このあたりは技術的なデモンストレーションという以上の意味合いを感じられません。

結局、なんだかんだとスマホをいじっている間に、田町から浜松町まで来てしまいました。
今回は、利用同意の画面があったり、画面のキャプチャ操作などもしていたので、必要以上の時間を取ってしまったと思います。

次回の機会には、余計なことはせず、「さくっ」と使ってみましょう。
それで使い勝手を検証してみたいと思います。

でも、使い勝手が良くなってもあまり利用価値はなさそうな・・・。