蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

シャーロット

2015-05-08 | 社会
と、大分の自然動物園で生まれた子ザルに名づけたら、抗議のメールと電話が殺到したそうだ。人種偏見のイギリス人が苦情を言ってきたのかと思ったら、日本人からなんだと。「英王室に失礼じゃないか」

その昔……って、第2次大戦前のことだけど、パール・バックの『大地』を映画化したアメリカ映画が来たとき、イナゴの大群が畑を襲うシーンで映画会社が「蝗軍来たる」と字幕を入れた。すると当時の検閲官が、「皇」の旁の文字を使うとは不敬である、てんでカットさせた。

今度の命名騒ぎ、レベル的にそれに近いね。ニュアンス的には国家主義よりも白人コンプレックスだが。

周近平とか朴槿恵とか命名しても、抗議したヤツらやっぱり抗議すんのかよ。

当のイギリス人自身は、少なくとも報ステのインタビューに応じた男性は、オレもうちのネズミにシャーロットと命名したよ、と笑っていた。オトナだよな。もちろん画面に出てこない連中の中には、不届きなアジア人め、と目を吊り上げてるのもいるだろうけどさ。

渋谷のギャルが、えっなんで、と怪訝な顔をしてるのもよかった。「いささか不適切じゃございません? ホホホ」などと言ってる婆さんより、あの子たちの方が健全だよな。

で、動物園はイギリス大使館と相談して子ザルの名前をどうするか決めるんだと。卑屈。なんでそんなお伺いを立てる必要があるのかね。別にイギリスが「シャーロット」の独占使用権を握ってるわけじゃなかろうが。

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