蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

新型うつ

2012-04-30 | 社会
企業の若手社員のあいだに新型うつ病が蔓延してるそうだ。上司に叱られると発症する。症状は従来型うつ病と変わらない。少なくとも、会社にいるあいだは。

ところが、休職して自宅にいると健康そのもの。食欲旺盛で遊び回り、果ては海外に出掛けたりする。それでも、ズル休みじゃないんだとさ。

という議論を昨夜のNスペでやっていた。企業経営者とおぼしい出席者の一人が、彼らのせいで会社も社会も負担を強いられている、と発言したら、その考え方自体が時代遅れだと、どこかの大学教授が斬り捨てていた。そうかねえ。

これって、一昔前に流行った五月病と同じじゃん。環境に適応できないから病気に逃げ込む。病気というより弱さと違うか。

仕事でミスする、不注意をやる。そしたら叱られるのは当然ではないか。自分の落ち度を棚に上げて、不当な仕打ちを受けたとひがむ。甘ったれんな。

番組で一つだけ、なるほどと思ったのは、いまの親は子供を叱らないので子供に心理的抵抗力がない、打たれ弱い、ということ。だから、ちょっと注意されただけで自分の全存在が否定されたようなショックを受けてしまう。要するに、根性がないワケだ。

そういや近ごろは暴力団でも、暴走族上がりの新入りにピストル渡して、あの野郎を殺ってこいとか命令すると、おしっこチビったりワーワー泣き出したりするんだってね。

つまるところ、親の育て方が悪い。親の顔が見たいとは、よく言ったものです。
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余裕

2012-04-27 | 社会
連休前の一日、都心に出て芝居を観る。開場までの時間潰しに、劇場そばのカフェに入った。隣席に4歳ぐらいの少女とその母親がいる。少女の前に、イチゴミルクのグラスがある。少女が飲もうとして、グラスをひっくり返した。幼い手が支えきれなかったのだろう。

母親は動転して娘を叱るばかり。少女は呆然と固まっている。すると、若いウェイターがおしぼりを手に現れ、少女の服からテーブル、椅子、足下の床まで、濡れたところを嫌な顔一つせずに拭いていった。

そこまでは、まあ普通かもしれない。だがしばらくすると、驚いたことに、新たなイチゴミルクのグラスを持ってウェイターが戻ってきた。店の方針なのか、バイトとおぼしいウェイターが気を利かせたのか。

どっちにせよ、こういう光景って東京でしか見られないよなあ。

たとえばパリじゃこういう場合、ここを先途とウェイターが苦情をつけてくる。店を汚した掃除が大変だとさんざん嫌味を言った挙げ句、多額のチップを要求する。客がこぼした飲み物のお代わりを持ってくるなんて、絶対にありえない。

日本が貧しくなりだして久しい。すでにGDPで中国に抜かれ、20年後だか30年後には韓国にも抜かれるそうだ。『ホームレス歌人のいた冬』(いい本だ)には、若いころ菅直人と一緒に市民運動をやり、現在は路上で暮らす元良家のお坊ちゃんが出てくる。

それでも日本人て、心にはまだ余裕があるんだね。遠い繁栄の名残なのか、大震災後の日本に充ちる癒し合いムードの一端なのか。

このせめてもの社会的財産を無策無能な政治家が窒息させてしまわないよう、切に祈るよ。
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NHK的限界?

2012-04-21 | 社会
いまに始まったことじゃないが、ニュースウォッチ9から報道ステーションへとハシゴすると、NHKの問題意識の希薄さが嫌でも分かるね。その典型が、昨夜のクマ騒動だった。

NHKはトップで報道しなから、クマが雪の吹き溜まりを伝って脱走し、従業員を噛み殺して射殺された、という表面的事実を伝えただけ。

対する報道ステーションは、クマ牧場の飼育環境が劣悪で以前から動物保護団体の注意を受けていたこと、管理する行政(秋田県)が通り一遍の指導しかしてなかったこと、等々の背景を報じた。

一般に、飼育されているクマは人慣れし、飢えてもいないので人を襲うことは滅多にないそうだ。だが、この観光用クマ牧場はロクにエサを与えないためクマがガリガリに痩せ細り、病気に罹ったものもそのまま放置されていた。

これじゃあ、クマが人を襲うのも無理はない。事件の真相は、ここまで掘り下げて報道されないと一般に理解されない。大方の視聴者は、人殺しグマが退治されてああよかった、で終わりだろう。虐待された上に射殺されたクマが哀れだよなあ。

NHKは視聴料で運営されているから、民放より不偏不党の姿勢を厳しく求められるとされる。しかし、こういう問題意識の乏しさは、不偏不党というより単なる怠慢じゃないのかね。

ていうか、ひょっとすると、あえて視聴者の頭を思考停止にする意図でバックグラウンドを伝えないのかも。たとえば政治問題で、その裏面を市民が真剣に考えだしたら、政治家にとっちゃ飛んでもない事態になるかもしれないもんね。小沢の陸山会事件とか。
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米軍の価値観

2012-04-19 | ステージ
アフガン駐留兵士が自爆テロ犯の遺体と一緒に記念写真を撮ったてんで、米政府が「米軍の価値観と相容れない」とか言い訳してるが、これって彼らの価値観そのものじゃないの? ついこのあいだ、タリバン兵士の死体を米兵が取り囲んで、ジャージャーしょんべん引っかける動画が問題になったばかりじゃん。

数年前にはイラクで、アメリカの女兵士が現地人の捕虜を裸にヒン剥いて面白半分にいたぶったし。

肌の色が濃い人種には人権を認めない。無意識にそういう観念が染みついてるから、こんな行為が自然と出てしまうんだろ。ま、アメリカ人に限らずヨーロッパ人全般に言えるけどね。

ばんざい! あの愛すべき映画『下妻物語』がハイビジョン、ノーカットで放送。もちろん、ブルーレイで保存する。途中、地震情報が入るんじゃないかとハラハラしたが、無事だった。実際には、ちょっとした地震があったんだけど。NHKも、たまにはイキなことをする。

しかし、土屋アンナが亭主のDV受けてるって、胸痛むね。
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時間蠅は矢を好む

2012-04-15 | 社会
10年ぐらい前、"Time flies like an arrow." を機械翻訳に掛けたら、タイトルのように訳したそうだ。翻訳ソフトを開発した会社のスタッフは、「機械言語的には、これは誤訳ではないんです」と分けの分からないことを言っていたが、ヒト言語的には誤訳なんだよ。

機械翻訳って、あれからちっとも進歩してないんだね。東北博のウェブサイトの英語表示で、「カマクラ行事」が "Mosquito event to use as a pillow"だとさ。ワハハ。

しかし、翻訳ソフトがそういう珍訳をやるってことは、とっくに周知の事実だったはずだ。それを確かめもせずに公開→修正が追っつかずサイトを一時閉鎖。これって、いかにも時間とカネの無駄遣いに鈍感な役人の踏みそうなドジだね。

博覧会の実行委も、どうせ天下りがメジロ押しなんだろ。現政権は旧自公政権よりも天下りに甘いから。

ところで木嶋某って女、大した度胸だね。朝日の求めで書いた手記が1万2000字、まったく書き直しなしだと。よっぽどハラが据わってないと、これだけ迷いなしに書くのは不可能だよ。オレなんか、手書きじゃ400字も一気には書けない。

しかも言ってることが理路整然、甘えや他人の同情を引く素振りがない。ほとんど毅然として世間に立ち向かっているかに見える。社会的影響がどーのこーのと言い訳しながら掲載した朝日の方が、ずっと小さい。

ま、これだけ度胸があるからこそ、男3人を平然と殺せたのかもね。最終的に有罪と決まったわけじゃないが。

ただ一つ、どうしても分からないのが、こんな団子鼻のイモおばはんに、どうして男たちが次々手玉に取られたのかってこと。
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