蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

勲章

2019-04-17 | 社会
劇的復活を遂げたタイガー・ウッズをトランプが叙勲。まあ、めでたい限りですな。露骨な政治利用とはいえ。

ウッズに「断れ」とは言えない。そんな権利は誰にもない。胸を張って勲章をつけてもらえばよろしい。つける権力者が野卑きわまりないのは、ウッズの罪ではない。

だが、イチロー氏のスジの通った姿勢には改めて感服せざるを得ないよな。どんな勲章よりも、どんな権力者よりも立派。
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「ワタシは忖度します」

2019-04-06 | 社会
だろうな、と思って誰も今更ビックリしなかったけど、野党は例によって、辞任しろ辞職しろクビにしろの大合唱。で辞任となったが、オレはこの塚田某なる代議士、閣内に残しといた方がよかったと思うよ。

だって、安倍政治の実態を実に分かりやすくさらけ出してくれたじゃん。残しとけば、この先どれだけバラしてくれたことか。吉田某とかいう参院自民のボスが圧力を掛けたことまでバラしたんだよ。こっちの方が問題だろ。

4年前のいまごろ、安保法制に関する憲法審査会で自民党推薦の参考人の長谷部恭男東大教授が、法案には憲法違反の条項があると爆弾発言をやり、日本中が大笑いした(笑ってる場合じゃないが)。長谷部教授を選任した自民党の船田議員の泣きベソかいたような顔がテレビ画面に映って、オレも腹を抱えた。

でもあれ、実は船田議員の確信犯的企みだったんじゃないかと、いまは思うよ。

あの人、かつて鳩山由紀夫と新党を作ろうとしたり、自民党の改憲草案に批判的だったり、どっちかというと中道左派って立ち位置らしい。で、安保法制に危機感を抱き、長谷部教授が批判することを見越した上で参考人に選んだんじゃないか。政治的自爆テロ?

塚田一郎なる忖度議員がどの程度、公僕の自覚を持ってるのか知らんけど、安倍1強政権で横行する利益誘導、税金私物化に義憤を感じ、あえて自分がハラを切る覚悟で暴露した、なーんてね。ま、事実はただのアホだろうけど。

それにしても安倍の発言にはアッケにとられるね。「政治家が語る言葉は真実を語らなければならない」どのツラ下げて。
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改元

2019-04-02 | 文化
昭和が平成に変わったのは30年前だが、トシを取るとまるで昨日のことのようだ。あのときも今度のように全国的なお祭り騒ぎだったかどうか、その辺の記憶は定かではないが。

しかし、名エッセイストだった丸谷才一が軽妙な一文を朝日に寄せていたのは覚えている。当時の日本社会には、まだ悪口を楽しむ余裕があったから、丸谷が書いていたのも「平成」なる元号の悪口である。

いわく、「エ」の発音は大体において品がない。「ハハハ」と笑えば明朗闊達な雰囲気だが、「ヘヘヘ」は卑屈な追従笑いだ。「ハイ」の返事はきりっと締まっているが、「へえ」は軽薄でダラシがない……て具合に例証をいろいろ挙げて、極めつきは「例の気体」。

その「エ」の音(おん)が「平成」には二つも入っている。しかも、その他の音は「イ」だから、日本語の発音習慣でいずれ「ヘイセイ」が「ヘーセー」になってしまうのは目に見えている、「エ」だけの下品で軽薄な名前、云々の小文だった(記憶で書いているから原文どおりの引用ではない)。実際には、「ヘーセー」と発音する人はあまりいないみたいだけどね。

ああいうオトナの洒落た戯文は同調圧力が強まった昨今、とんと読めなくなったよなあ。日本社会の幼児化?

さて、今度のキラキラネームみたいな元号には、どんな方がケチ、もとい、論評を加えてくださるんでしょうね。これまで目にした中では、朝日のデーブ・スペクターのが一番おもしろかったけど(「日本にこだわるのなら、ひらがなにしてもよかったのでは?」)、やっぱりちょっと腰が引けてる。
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