蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

選挙権剥奪

2015-07-28 | 社会
長谷川豊なるアナウンサーが、60歳以上のトシ寄りからは選挙権を剥奪すべきじゃないか、みたいな投稿をしている。いわく、

・「未熟である」「知識が足りない」などの理由から17歳までの日本人には選挙権は認められていない。
・人間を生物としてみると、40や50を過ぎれば判断力、思考力、記憶力。全部かなりの速度で劣化していく。
・運転免許すら更新のための試験があるのに、国を動かす選挙権を、判断力も失われつつある老人に与えるのはおかしいではないか。

これは何も長谷川が言い出したことではなく、かなり前からネットに出回っている主張だ。おときたナントカという都議会議員が以前、こういう意見もありますという風に紹介していた。長谷川も、文章の体裁は若手弁護士の主張という形にしている。

どっちも、自分が言ってるんじゃないよ、と逃げ道を確保してるところが嫌らしいね。つまりは、ポピュリズム型煽りの典型だよな。弁護士という肩書を持ち出してくるところが見え見えだ。

しかしオレは、こういう主張を必ずしも排撃はしないね。だってさあ、選挙権を剥奪するならバランス上、当然のこととして被選挙権も剥奪しなきゃ。

要するに、60歳以上のトシ寄りを政界から閉め出すのです。そうすると、安倍晋三(61)、下村博文(61)、高村正彦(73)、森喜朗(78)等々、老害政治家が軒並み消えてくれる。実に結構だねえ。大賛成。

運転免許すら更新のための試験があるのに、国を動かす政治を、判断力も失われつつある老人に任せるのはおかしいではないか。

ついでにNHKの会長や大手新聞社の社長も60歳以上はクビ、ということにしたらどうだろう。
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ヌンチャク球児

2015-07-27 | スポーツ
いまトーナメントたけなわの高校野球を、オレはまったく観ない。涙の感動物語、てのがどうも苦手でね。しかし、ネットで話題の(朝日はじめ大手メディアはまったく無視の)馬場優治くんには一目で魅了されましたね。バットのヌンチャクはともかく、身体を弓なりに反らせて飛び跳ねる姿がとにかく可愛らしい。夜叉の構えというんだそうだが、ピタリと止まる決めポーズも爽快だ。

この子、代打出場だからチームの主力選手ではないのだろう。しかし、のびのびした振る舞いや物怖じしない様子から、チームの全員に愛されていることがうかがえる。何よりも、その陽気なパフォーマンスで高校野球の精神主義、根性主義を笑い飛ばしているところがいい。

こういうの、オトナは眉をひそめるだろうな、と思っていたら、案の定、高野連から禁止令が出た。「バットが捕手に当たる可能性がある」「遅延行為」「余計なパフォーマンスをするな」

オトナはこれだからな。事なかれ主義、責任回避が見え見え。メジャー・リーグでは大好評だそうだけどねえ。

試合は負けに終わり、馬場くんは3年生だから彼の野球はおそらく今年で終わった。進学するのか就職するのか知らないが、プロ野球入りがいまから約束された清宮くんとは別の道を歩むだろう。しかし、どんな世界へ行っても、彼はその場の主役になるんじゃないかな。

いるだけで座が明るくなる人、自然と人に好かれる人ってのが世の中には確かにいる。逆に、どれほど努力し、どれほど人に尽くしても最後は嫌われてしまう人間てのもいるけどね。
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iPhono

2015-07-23 | 音楽
をキーワードにアマゾンで検索すると、「もしかしてiPhone」と訊かれる。違うんだよねえ。スマホではなく、イギリス渡来のフォノイコライザー(って何だ? グーグル検索してください)。


この製品、並の価格なのに珍しくもイコライザー・カーブを変更できる。無論、EMTの目の玉が飛び出るプロ用プリアンプみたいに種々のレコードに合わせてピンポイントの調整ができるわけじゃないが、3種のカーブが選べるだけでもLPを聴く上で大きな福音だ。

LPは普通、高音と低音の補正にRIAAカーブなるものを適用する(この辺りも分かりにくかったらグーグルとウィキペディアで調べてね)。補正値がメーカーごとにバラバラだとユーザーが迷惑するから、1950年代半ばに米レコード協会が定めた規格だ。以後、オーディオメーカーはアンプのイコライザーをRIAAで一本化するようになった。

ところが、肝心のレコードをRIAAでイコライジングしていたのはアメリカと日本ぐらいで、ヨーロッパでは1980年まで、高音の補正量がRIAAより少ないDeccaカーブが主流だったらしい。てことは、1948年に始まり80年代半ばにCDにバトンタッチしたLPの歴史のほとんどじゃん。

ヨーロッパは日本と違って、アメリカの決めたことにすぐには従わない。

どうりで、50年代にプレスされたマリア・カラスの英コロンビア盤がしばしばキーキー甲高く聞こえてたわけだよ。RIAA一本槍のアンプだと、再生音が高音過剰になってしまうから。

で、Deccaカーブを使ってカラスを聴いてみる。なるほど、声が大分落ち着いて陰影が濃くなった。

iPhonoはさらに、カートリッジの負荷抵抗値も変更できる。これは他のアンプでもできるが、100Ωと47kΩだけとか大雑把な上に、100Ω以下はノイズが多くて使い物にならなかった。iPhonoはマイクロスイッチの組み合わせで8種類の設定ができて、SN比もいい。

カートリッジは負荷抵抗値が大きいほど高音が強くなり、少ないほど低音が豊かになる。したがって、レコードを制作者の意図どおりの高低バランスで再生しようと思えば、負荷抵抗も各カートリッジの適正値に合わせる必要があるわけです。アナログって、メンドくさいね。

オレの使ってるオルトフォンの推奨値は10Ωだが、さすがにそんな低い設定は無理なのでiPhonoで可能な最低値の22Ωにしてみる。すると、おおーっ! カラスの声からあの険しいカドが消えて、温かな潤いに富んだシルキー・ヴォイスに一変したではないか。硬いこわばりが取れたので、彼女が歌に載せた表情がよりよく聴き取れる。そうか、カラスがナマで聞かせていたのは、こういう歌だったのか。

CDのカラスはぜーんぶ本物ではないが、負荷抵抗の不適切なカートリッジで再生されたLPのカラスも本物ではない。負荷抵抗値の調整機能は、イコライザー・カーブのそれ以上に御利益大だった。

iPhonoなるちっぽけな機器、代理店の態度が悪いので(問い合わせを送ってもナシのつぶて)あまり持ち上げたくないのだが、使いでは結構ある。

しかし英国って、病的な老害国のイメージが強かったが、最近はなんか往年の日本のお株を奪ったみたいに元気だね。独創的なデザインと機能のダイソンとか。
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