蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

「京大くん」

2015-02-24 | スポーツ
て、なんや。今朝の朝日デジタルにあったが、そんなニックネームがスポーツ紙などで使われてんのかね。芸のない、嫌味な命名だね。

朝日の記事自体、嫌味だ。田中英佑が初の京大出身のプロ野球投手、てだけで騒ぎ立てること自体、他の選手に失礼なのに、その上「文武両道ほどカッコええもんないやろ」という信念がある、だとさ。エリート臭フンプン。執筆した記者自身も京大出身だと書いてある。

京大出身なら文武両道で、私学出身や高卒はそうじゃないってのかよ。文武両道を本当に実践してるのは、プロ活動を続けながら大学ないし大学院で学んでいる大家友和と日馬富士だろ。

こういう取り上げ方自体、田中は迷惑なんじゃないか。受けなくてもいいプレッシャーを受ける。東大出身のピッチャーで田中と同じロッテに入団した小林至は、プロでは通用しなかった。それゆえに、いまも記憶されている。
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「反日」皇室

2015-02-23 | 社会
23日、皇太子さまが誕生日を前に次のように述べたんだと。

「謙虚に過去を振り返り、戦争を知らない世代に悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切だ」
(戦後日本は)「日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受している」

ああ、よかった。現天皇は戦後民主主義の理念を理解しているようだが、宮内庁は国家主義者の巣窟だから皇太子その他の皇族はつまんない考えを吹き込まれてるんじゃないかと心配だった。

杞憂だったね。皇太子ご自身、しっかり独自の考えを持っておられる。これなら抵抗なく敬語を使える。

しかし、安倍の苦り切った顔が目に見えるようだね。痛快。これでまた「天皇家は反日」だの「在日認定」だの、不届きな書き込みがネットに氾濫することだろう。

日本の民族主義勢力は、必ずしも日本の伝統文化を尊重する連中ではない。それが、こういう機会に露呈される。

事実、日本の対外イメージに泥を塗ってるのは在特会や曽野綾子をはじめ、民族主義情念で行動してる自称愛国者ばかりだよな。
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暴走

2015-02-22 | 新聞
今朝の東京新聞「筆洗」、あまりに見事な出来だったからエバーノートにクリップしておいた。

実際、昨今の安倍政権には寒気がするよなあ。特定秘密保護法、集団的自衛権行使容認と来て、今度は周辺事態法の改変。つまりは世界中で戦争をやりたい、やる、との意思表示にほかなるまい。

軍事費負担を日本に肩代わりさせたいオバーマに迎合しているのだろうが、安倍自身も好戦的体質であることに異論の余地はないだろう。

そこへ持ってきて、防衛省が自衛隊のシビリアン・コントロールを廃止する方針だと。もはや恥も外聞もないね。安倍が権力の座にあるあいだに、やりたいことを全部やってしまおうって魂胆が見え見え。

人質を見殺しにし、アパルトヘイト肯定論を新聞に載せ、沖縄の珊瑚をコンクリートブロックで押し潰し、パンドラの箱を開けたように次々醜く忌まわしい事態が安倍政権下で噴き出してくる。

曽野綾子の「アパルトヘイト擁護なんかしてません」て、小保方某の「STAP細胞はありますぅ」を思い出させるね。

それにしても、朝日「天声人語」のダラシないこと。政権と自衛隊の暴走が始まったというのに、猫がどうのこうのとアホな世迷い言でお茶を濁す始末だ。慰安婦問題の後遺症がアリアリ。そんなに安倍がこわい? それとも、安倍にベッタリの上層部の顔色うかがい?

そう言えば、防衛省設置法の改変案を、今朝の朝日デジタルはまったく報じていない。こんなに重要な、怖ろしいことを。
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アパルトヘイト

2015-02-14 | 社会
ボケはこわい。記憶力が減退するだけではなく、正邪善悪の判断力が減退する。本人にはボケの自覚がないから、なおさらこわい。先だって、通夜の席で故人の悪口をペラペラしゃべる老人を目撃した。周りがそれとなく制止するが、本人は悪口を言ってるつもりじゃないから口が止まらない。

ボケ老人はこんな風に、どんな不始末をしでかすか分からない。ゆえに公的な場でデカいツラをしない方がいい。

差し当たってデカいツラをしてほしくない代表はNHKの現会長だが、オン年83の曽野綾子も間違いなくその一人だろう。いま炎上中のあの発言は、いくらなんでもひどすぎる。普段グダグダと歯切れの悪い小田嶋隆が激怒しているぐらいだ。安倍の御用メディア上で。

曽野自身は、自分がどれだけ非常識で不謹慎で恥ずべき発言をしたか、自覚がないんじゃないかと思う。こういう偏見と差別意識をハラの中に抱えている人間はほかにも沢山いたし、現在もいる。だから世界中で人種差別と反人種差別の戦いが絶えない。

しかし曽野以外の人間は大なり小なり、差別は悪いことだと認識している。口に出すのはまずいと分かっている。在特会みたいな連中は別として、少なくともある程度の知性と分別を持つ人間は積極的に差別を主張したりしない。

という風に書くと、ハラに隠して涼しい顔をしている偽善者より本音を出す正直者の方がいいではないかとかいう反論を言い出すヤツが、必ずいる。事実、あれはアパルトヘイト擁護論ではないなどとゴマスリを書いているブログをネットで見かけた。管理人は自称ITジャーナリストだが、言うまでもなくネトウヨの一人であろう。

曽野がどんなつもりで書いたかは、もはや問題ではない。「居住だけは別にした方がいい」と書いた時点でアウトなのだ。どう言い訳しようと、これはアパルトヘイト肯定だ。世界がそう受け止める。そして日本という国の対外イメージが悪化する。

果たしてロイターが、曽野の発言は夏季オリンピック開催予定国にとって打撃になるとの意見を世界中に配信した。紹介の形をとっているが、ロイター自身の見解と見て差し支えないだろう。

国民の多くが高齢化し、プルーカラー人口が激減した日本は、移民労働者を受け入れなければ今後やっていけない。それは、曽野が言うとおりだ。しかし、労働力は利用する、日本人とは区別するじゃ、どんな国の人間でも日本で働こうとは思うまい。

だから、常識をわきまえないボケ老人はハタ迷惑だから退場してほしいと言うんだよ。
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『そして父になる』

2015-02-08 | 映画
是枝監督の映画って、なんでこう常に常に画面が汚いのかね。ひょっとして、ワザと? 現実感を出すため? しかし、リアルと汚いは別だろう。

さらに、内容もリアルじゃない。福山雅治は、逆立ちしても遣り手のビジネスマンには見えない。見えなくてもいいが、演技に頭脳シャープな男の切れがない。

一番の問題は子供の描き方だよなあ。

一般に、子供は物心つく前から暮らしてきた家と家族から切り離されると、激しい不安に襲われる。「保護」をはぎ取られて裸で放り出された気分になる。

その不安を子供は敵意によって表現する。当たり前だ。保護のない環境は、幼児にとって敵地なのだ。そこで防御本能から大人に向かって毒を吐き始める。「バカ」「死ね」「大嫌いだ」

若い夫婦は、必ずしも精神的に成熟しているとは限らない。子供の吐く言葉の毒に、特に妻の方が感情的に反応する。彼女は次第に子供を憎み出す。

子供の誕生後、直接交流のなかった親子は血がつながっていようといまいと、こうして幼児虐待の惨劇へエスカレートしていく。全部ってワケじゃないが。

映画「そして父になる」は、子供の不安な心理をお義理程度にしか描いていないために、人間の本質に迫るドラマになったはずのテーマを口当たりのいいホームドラマに矮小化してしまった。

10年前に評判になった『誰も知らない』でも、部屋代を滞納している子供たちがいつまでもマンションから追い出されないなど不自然な点があったが、この監督、ちょっと詰めが甘いんじゃないか。
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