蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

その後の報道ステーション

2015-03-31 | テレビ
古舘が何を言うかと思ったら、古賀氏が「ニュースと関係ないコメントをした。そういう事態を防げなかったことを、ご覧の皆様にお詫びしなければいけない」だとさ。なんか間違えてない?

本音は「官邸にお詫び申し上げます」と言いたかったのと違うか。

問題の金曜の夜、古舘は「承服できない」とヒステリックにくり返していた。何が承服できないのか、説明なし。図星を指された人間は、あんな風に感情的に反発する。古賀さんの暴露が、古舘の保身マインドをつついちまったからだろ。

あの瞬間、古舘は反権力のポーズを落として馬脚を露した。

で、どこかの記者が菅官房長官に「バッシングはあったのか」と質問し、菅が「事実無根」と否定する茶番を放送。官房長官が「ハイ、ありました。気に入らないからクビにしろと言いました」などと答えるわけがないだろ。

こういうのを、ヤラセという。

民放の放送事業免許は5年ごとに更新される。更新を認めるかどうか、権限を握っているのは総務大臣だ。その地位にはいま、安倍のお気に入りの高市早苗という厚化粧の婆さんが居座っている。これが報道への圧力でなくて何なのだ。

要するに古舘はテレ朝上層部が怖くて、テレ朝上層部は安倍が怖くて、変節したということだ。まさに安倍が言うとおり、情けない事態だね。

3月27日の夜、古賀さんと同時にNHK-NW9の大越キャスターもひっそり画面から消えた。あの「お友だち」会長のもとで節を曲げなかった分、彼の方が古舘より骨があったのかもな。
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昨夜の報道ステーション

2015-03-28 | テレビ
何年に一度もない見ものだったよなあ。ナマ放送の醍醐味。

古賀茂明さん、パンクだねえ。放送業界の掟も慣例も不文律も蹴っ飛ばしてベラベラ暴露しちゃったもんね。「テレ朝の会長に辞めさせられた」「古舘プロジェクトの会長に辞めさせられた」「官邸のバッシングが凄い」発言どおりじゃないけどね、要はこういうこと。

生々しく具体的なところがいい。同じくコメンテーターを交代する朝日の記者が前日、当たり障りのないキレイごとを言って終わったのと対照的。この記者も、安倍のお友だちの番審委員長に猛攻撃されてたそうだけど。

ディレクターも古舘も泡食ったんだろうねえ。番組がまだ半分も行ってない段階でCMを連打してたが、その間スタジオでは怒鳴り合いだったのと違うか。「打ち合わせと違うじゃないか」「打ち合わせどおりにやってたら、肝心なこと言わせてくれんだろ」

古舘の激昂ぶりが半端じゃなかった。番組終了間際にも「承服できません」とか言って、青筋立ててたもんね。

一方の古賀さんは終始、淡々と持論を展開。「圧力や自粛に慣れたら大きな問題に気づかなくなる」って、正にいまの報道界に対する警鐘ではないか。

ともあれ、テレ朝がすでに安倍の軍門に下ってしまっていること、古舘がいかに反権力のポーズをとろうと、しょせん業界人の限界を超えられないこと、これらを古賀さんは焙り出した。

業界にとっちゃ実に困った人なんだろうけど、こういう気骨の人が消えるんなら4月以降の報ステにはもはや期待できないよな。NHKニュースウォッチ9には、とっくに愛想を尽かしてるが。

我々にとって最もまずいのは、古賀さんの問題提起が「放送事故」の一言で消費されてしまうことだ。
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歴史の変わり目

2015-03-14 | 国際
アジア・インフラ投資銀行 (AIIB) へイギリスが参加申請。王子の中国訪問は、その地均しであったか。もともと中国寄りのドイツ、フランスの参加も時間の問題だろう。EUの財政危機の深刻さアリアリ。

AIIBといや、中国主導の国際的金融決済システムだよ。そこへイギリスが参加する。アメリカの面目丸つぶれだね。ウォール街の凋落を、米中の力関係の変化を、これくらい鮮明に物語る事例もまれだろう。ひょっとしたら、いまオレたちは歴史の大転換点に立ってるんじゃないか。

日本はどうするかというと、相変わらずアメリカべったりで既存のアジア開発銀行にしがみつくんだろうな。潮目の変化をまったく見ようとしない。経済も財政も、EU以上に深刻なのに、

首相が、つまり国民のリーダーが国民の利益のためではなく、自身の信条、というより個人感情で国政を仕切ってるからこんなことになる。イギリスの首相は、はるかに現実主義者だ。

安倍熱烈支持の若い世代も、あれ、とか思ってんじゃないの? 集団的自衛権行使容認を閣議決定したころは、中国が尖閣を狙ってるから仕方がない、みたいな乗りだったよな。それがいつの間にか、中東まで出掛けていって戦争するような雲行きになってる。

行かされるのは、若い世代だよ。

約束ちがわね?

50年使い続けたドライヤーが、ポワンと薄紫の美しい煙を吐いて動作停止。よく持ったよなあ。昔の日本の電気製品は壊れにくかった。ラベルを見ると「松下電器産業株式会社」。カタカナ・ブランドが増えてから日本製品はモロくなったように思うんだが、気のせいかね。

日本の平和ブランドも、もはや泥まみれ。
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