蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

50年代式原発行政

2011-06-30 | 社会
昨夜の報道ステーションに出演した日本原子力技術協会顧問の石川迪夫とかいうジイさんの話には、口あんぐりだったね。

立場上、原発必要論をブツのはいい。日本国憲法は言論の自由を保証している(実情は、条文どおりじゃないが)。それにしても言うことが、日本はかつてヒロシマ、ナガサキの原爆投下に遭った、中共の核実験で死の灰を被った、それでも子供に障害は出なかった、だと。白血病や甲状腺ガンは障害じゃないのか。

おまけに用語が中共だよ、中共。

さらに、エネルギー不足で産業が停滞して、そのあいだに中国、韓国、ソ連にシェアを奪われたらどうする、だと。

ソ連だよ、ソ連。

このジイさん、アタマが1950年代から一歩も進歩してないんじゃないかね。汚染物質垂れ流しまくりで水俣病や富山イタイイタイ病を起こしていたあの時代の感覚で原発行政やってたから、取り返しがつかないフクシマの大事故を引き起こしたんじゃないのか。

原発ってのは官僚にとっても政界にとっても学界にとっても産業界にとっても、そしてどうやらマスコミにとっても、巨大な利権の源らしい。だから彼らはいま、なりふり構わずフクシマの失点を取り戻そう、いや、ごまかそうとしている。

日本の首相で初めてエネルギー政策を脱原発へ転換しようとしている菅直人は、やはり無謀なくらい真っ当なドン・キホーテなのだ。だからこそ、与党議員も含めて全方位からの総攻撃を受けている。それを、国民までが足を引っ張って、どうする。脱原発の恩恵を一番こうむる国民が。
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久しぶりに、フレンチ

2011-06-28 | 音楽
中国が高速鉄道の特許をアメリカで申請するそうだ。日本とドイツの技術を基にしといてだよ。で、昨日の報道ステーションで古舘伊知郎が言っていた。中国は怪しい、厚かましい(もう一つ、なんか言ってたけど忘れた)。

確かにそうかもね。でもさあ、なんで日本は特許を申請しないわけ?

さてと本題は、そんなことじゃなかった。フランス音楽に興味を失ってから、20年以上になる。仕方ないよね。70年代以降、出てくる新顔出てくる新顔、これでもかってぐらい詰まんなかったから。

このあいだ、ザーズとかいうのをテレビで見たが、フランスってやっぱりこの程度か、と思っただけだった。日本でも近ごろ評判なんだそうだが。

ここで採り上げるブラッチも、実はかつて面白いと思ったためしが一度もないバンドである。イディッシュ~東欧ジプシー系の音楽をパリでやってる連中だが、いつもプレイに芯がなくて退屈だった。デラシネの悲しさ。

だから新譜『たくさんの世界』も、全然期待しないで聴きだした。ところがこれが、意外にも……となると、お約束の展開だが、正直、彼らの演奏はやっぱりあんまり面白くない。ま、東欧ジプシーをやってもタラフ・ド・ハイドゥークスみたいにエゲツなくならないとこが、フランス的洗練と言って言えなくはないけどね。

しかし、ゲストの顔ぶれがすごい。しょっぱなからハレドが声の大乱舞、ホスト・バンドの顔色なしである。シャアビっぽい「あなたのいない千夜一夜物語」ともなれば、もはや完全独走態勢。この1トラックだけでも買う価値がある。音程外れっぱなしのシャルル・アズナヴール翁のアルメニア歌謡も奥深い。

6月はボーナス狙いで大手レーベルがどっと新譜を出すので、こういう小粋なアルバムは影が薄くなってしまいがち。で、特にご紹介した次第です。

しかし、菅直人ってしたたかだね。
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首相辞任

2011-06-22 | 政治
菅首相が辞任時期を明言しないからと言って、自民以下の野党も小沢以下の党内異分子も、辞めろ辞めろの大合唱だ。しかしオレから見ると、そもそもなんで辞めなければなんないのか、理由が分からん。

たしかに被災地の復興は進んでないし、原発事故収束の目処も立ってない。しかしそれは菅直人が非力だからというより、災害の規模がデカすぎるから、そして何より、野党と党内異分子が首相の足を引っ張りまくっているからではないか。

国民の支持率が低い? そりゃそうだよ、マスメディアが束になってアンチ菅キャンペーンを展開してるんだもん。そのマスメディアは、官僚の強い影響下に置かれている。公然の秘密だ。

それだけ反宣伝をやられながら、なお25%前後の支持がある。大したもんじゃないか。根拠薄弱の不信任案が大差で否決されたのは当然だ。

旧自公政権はかつて、太陽光パネルの利用促進補助を打ち切った。原発推進と矛盾するからだ。これに対し、菅直人は戦後日本の首相で初めて脱原発の方向へ歴史的な舵を切った。再生可能エネルギー利用を法案によって促進しようとしている。これが自民その他と、その背後の霞が関官僚にとって、ひどく目障りなのではないか。

原発とは要するに、巨大な利権の源なのだ。だから官僚もその息が掛かったメディアも電力会社もその御用学者も、原発の存続と電力会社の地域独占体制の維持になりふり構わず狂奔している。これが菅辞めろの大合唱の真相だ。

菅直人は任期満了まで辞める必要なんか、全然ないよ。辞めたら日本がますます不幸になる。
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不信任案否決

2011-06-02 | 政治
当然だよ。予想以上の大差じゃないか。賛成を公言していた政党、グループが次々反対に回って、ほとんど地滑り現象。

ざまー見やがれ谷垣。みずから墓穴を掘ってやんの。これで自民の政権復帰は、当分なくなったね。この非常時に少しも協力しようとせず、石原いうところの「我欲」で行動するから「天罰」が下ったんだよ。

そりゃ菅直人は非力だよ。しかし、この未曾有の災難に、他の誰がより以上にうまく対処できると言うんだよ。原発推進を国策にしてきた自民が、浜岡原発を停めたりできるか。

小沢もこれで政治生命が終わったね。賛成どころか、欠席でお茶を濁すしかない状勢になろうとは、完全に想定外だったろう。あとは早いとこ辞職して、巣鴨へ行ってくれ。

公明の山口ってヤロー、辞任を表明した首相にどんな仕事ができるのか、だとよ。いままで辞めろ辞めろと言っといて、なんなんだよ。一夜でコロリと寝返った原口ってのも見苦しい限りだけどさ。
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