蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

近親憎悪?

2016-06-14 | 社会
フロリダで起きた米史上最悪の銃乱射事件。犯人は犯行前、男同士のキスを見て激昂したそうだ。普通そんなの目撃したぐらいで、オエーとはなっても(失礼)激怒し、殺意を抱くかねえ。

しかし、それが動機で凶行に及んだとすれば、犯人は普通ではなかったわけだ。この男、実は自身も密かに同性愛傾向を持ち、そのことに極度のコンプレックスを抱いていたんじゃなかろうか。

人間には近親憎悪という感情がある。人に知られたくない自分の秘密、自身認めたくない弱点を共有する他人がその秘密をあけすけに露呈すると、激しい嫌悪と怒りを掻き立てられる。認識したくない負の側面を嫌でも認識させられるからだ。

そこで彼は「有」を「無」にするために、目障りな他人を抹消しようとする。病的な殺人鬼でもない男がゲイクラブの客を片っ端から射殺するなんて、そうとでも考えなきゃ理屈に合わないよ。

事件はもっぱらISと関連づけられているが、それだけかね。イスラム教徒=テロリストのイメージがますます強調されて、トランプにとっては思わぬ追い風だ。大統領選を前に、ウハウハだろう。

そういやこっちの方でも、舛添騒動のおかげでぜーんぶどっかへ消し飛んじまったね。憲法違反の安保法制も、公約違反の消費増税再延期も、年金原資の5兆円損失も、五輪裏金疑惑も。

参院選を前に、安倍さんもウハウハでしょう。
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「与党とその候補者を支持しない」

2016-06-12 | 社会
びっくりしたなあ、もう。成長の家って、時代錯誤の極右組織だとばかり思っていた。認識不足でしたよ。

同教団のホームページに掲載されている9日付けニュースリリース、朝日の型どおりの社説なんかよりずっとリベラルなアピールじゃないですか。少なくとも、公明党の支持母体なんかには見られない知性と理性が、この文章からうかがえる。

オレがとりわけ感心したのは次のくだりだ。
「私たちは……時間をかけて教団の運動のあり方や歴史認識を見直し、間違いは正すとともに、時代の変化や要請に応えながら運動の形態と方法を変えてきました」

成長の家の創始者はかつて、大日本帝国憲法の復活を主張していた。だが教団はその後、政治運動から手を引き、環境運動その他、地道な活動に方針転換したのだそうだ。教団始祖の方針を変えるなんて、なかなかできることじゃありませんよ。

そして、「民主政治の根幹をなす立憲主義を軽視し、福島第一原発事故の惨禍を省みずに原発再稼働を強行し、海外に向かっては緊張を高め」る安倍政権にレッドカードを突きつけたってわけ。

安倍政権の事実上の支持母体である日本会議を、「古い政治論を金科玉条とした狭隘なイデオロギー原理主義」と断定しているのも立派な見識だ。

これって、朝日の論説よりも「国民怒りの声」の党是よりも九条の会のアピールよりも、はるかに強い社会的影響力を持ちうる主張じゃないだろうか。

ひょっとすると、立場上公言できない天皇の胸の内を代弁しているのかも。

大手メディアは例によって舛添バッシングに精を出すばかりで、安倍にとって都合の悪いニュースはまるきり無視、もしくはお義理程度に報じただけだったけどね。
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