goo blog サービス終了のお知らせ 

蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

引っ越し先変更のお知らせ

2025-05-11 | 文化
gooブログがサービス終了に伴い、一度はnoteに引っ越しをと思いましたが、noteにはちょっと使いづらい点があり、引っ越し先をはてなブログ に変更しました。

お手数ですが、再度ブックマークの更新をお願いします。
https://kohjien1940.hatenablog.com/

といっても、はてな もどれぐらい続くか分かりません。最近の世の中、どんどん不寛容になってますもんね。

プーチン、トランプを含む内外の権力者を批判したり、大手事務所所属のタレントのヘタくそな演技をこき下ろしたりすると、ネトウヨやファンがサイトの運営や事務所へ御注進。事務所からはクレーム。すると運営は、問答無用で投稿禁止にする。ページを閉鎖してしまう。サイトが荒れると困るし、何よりも、権力のご機嫌をそこねたくないからね。

こういう処分に遭った人は結構いるようで、noteでは「年間読書人」なる御仁がアマゾンのレビュー投稿をシャットアウトされた恨みを縷々綴っておられる。この人の言うこと、言葉はキツイが決して見当外れの悪口でも誹謗中傷でもない。真っ当な辛口批評です。しかし運営側にとっては、投稿内容が正当か否かは問題ではない。波風の立つことが問題なのだ。

ちなみに、アマゾンのレビューはアテクシも出禁になってます。理由は「ガイドライン違反」の一点張り。どこがどう違反してるのか問い合わせても、説明は一切ない。

gooブログは比較的自由に書かせてくれたと思うが、それでも「ガイドライン遵守」を促す警告が時々、出ていた。オレ個人宛てなのか、ブロガー全般への注意喚起なのか知らないが。

しかし、批判的視点を含まない批評なんか、ただのゴマスリに過ぎない。なので、オレは今後もズケズケ悪口を含む批評を書き続けるつもりです。ブログの短命は覚悟の上。
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「差別は、ない」?

2025-05-06 | 国際
『インビジブル・マイノリティー』なる特集を朝日が連載している。フランスでのアジア人差別に関する記事である。

仏国立科学研究センターの作業グループが在仏日本人を対象にインタビュー調査を行ったところ、「人種差別には遭ったことがない」という返事があったそうだ。「日本人だから差別されるわけがない」「差別された経験がないから気がつかない」

こういうアホなことを言う連中の心理って、分かるなあ。同情はしてないけど。

パリで日本人差別がないわけがない。銀行やホテルでは理由不明のつっけんどんな対応をされ、タクシーの順番では後から来た白人が先に乗り、レストランでは目の前に空席があるのに満席だと断られ、日常の小さな差別を数え上げたらキリがない。一々いきり立っていたら神経が擦り切れてしまう。

だから、差別はないことにする。自分たち日本人はフランス白人と同格だから差別はない、と考える。差別は、闘うより「ない」ことにした方がずっとラクだもんね。リンク先の記事も、在仏日本人には「中国や韓国、東南アジアの出身者と自分たちを同じアジア出身者と考えない『優越感』のようなもの」がある、と伝えている。

かつてアパルトヘイト時代の南アで、「名誉白人」なる蔑称(お前は白人じゃないが白人扱いしてやるからありがたく思え、と言われてるも同然だから、蔑称である)を与えられてヤニ下がっていた駐在日本人商社マンを思い出すね。

そういえば数年前、来日したサッカー仏代表のデンベレとグリーズマンが宿泊先のホテルで、日本人スタッフを汚い言葉で侮辱した事件があった。あの時も、当時パリに住んでいた辻仁成やひろゆきが、あれは差別じゃないとか言っていた。バカ言ってんじゃないよ。「こいつらの汚いツラ Toutes ces sales gueules」だの「(日本語は)ひでー言語 Oh putain la langue」(putain=淫売)などという言い方が、なんで差別じゃないんだよ。

その少し前に亡くなったジュリエット・グレコの追悼で、このブログに、保守的なフランス人にとって彼女は「淫乱女以外の何者でもなかった」と書いたら、前後の文脈をすっ飛ばして、グレコが淫乱女とは何事だ、取り消せと噛みついてきたバカがいた。あれもフランス在住の日本人だった。大方、お慕い申し上げるフランス白人様を日本の売れない物書きごときが侮辱するとは許せん、て気分だったのであろう。

朝日の記事は、アフリカ人やアラブ人と違ってアジア人は反差別の声を上げないからインビジブル(不可視)だったと報じている。声を上げないのは、おそらく諦めだけではなかった。権力者たる白人にへつらう「同化させてイタダキマス」根性がそこにあった(いまもある)からなのは間違いないと思う。
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権力中毒

2025-04-12 | 国際
一言、相互関税を課すと言えば株式指数が何千ドルも一気に下がり、一時保留すると言えば何千ドルも上がる。自分の発する一言一言で世界が右往左往する。トランプはいま、世界最強の権力を握った快楽に酔い痴れていることだろう。

こういう快楽はサディズムと同じく中毒性だから、この世界中でもっとも下品で愚かでデタラメで無責任な権力者は、今後も非常識な場当たり政策を次々、発表するのではないか。ただひたすら、みずからの快楽のために。

株価の乱高下は、その陰で全財産を失う者も生めば、一夜で巨万の富をつかむ者も生む。トランプに近い連中は当然、後者だろう。トランプが大統領の座にあれほど執念を燃やし、ヴァンス以下の取り巻きたちがゴマを擦りまくる動機の一つかもしれない。大半の男にとって、カネと権力以上に欲望を刺激するものはない。

さすがに民主党議員が株価操作の疑いで捜査を要求し、民間では反トランプ・デモが起きたりもしているが、国全体を揺り動かすほどの大きなうねりにはなっていない。中間選挙で共和党が大敗でもしない限り、4年後には本当に史上最強・最悪の独裁者が出現するかもしれない。

大谷以下ドジャースの面々がホワイトハウスを表敬訪問したことが、トランプによる政治利用だと一部で批判されている。リベラル色の強いカリフォルニアでトランプが支持拡大に大谷の人気を利用しようとしたのは間違いないだろう。しかし、それに対する大谷の答えが秀逸だ。「僕は日本から来てここでプレーさせてもらっているので、1日1日この国に感謝してますし、その国のトップの方に会えた事は光栄だと思っています」

なんと聡明な躱し方か。一流のアスリートは一流の体力だけではなく一流の知力を備えている。そのことが、改めて証明されたよな。
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反トランプ・デモ

2025-04-08 | 国際
トランプの返り咲きを許すなんてアメリカ人はバカかと思っていたが、やっぱり見どころのある人々も多いんだね。リンク先の記事を読んで、改めて彼らに好感を抱いた。ロシア人や中国人じゃ、こうは行かないんじゃないか。

第1次政権の時にも、ニューヨークのグッゲンハイム美術館(だったかな)のキュレーターがゴッホの絵を貸せとのトランプの要求に、ゴッホはダメだが代わりに「アメリカ」と題する黄金の便器(マウリツィオ・カテランなる美術家の作品)なら貸せると返事したり、犬の散歩中にドロッピングの始末をする紙袋(雑貨店で売っている)にトランプの似顔絵を載せたり、アメリカ人の風刺は常にジョークが効いているところがいい。

今度のデモのプラカードでは、いちばん下にある自由の女神像がオレは気に入った。女神がイヤリングを外そうとしていて、「(トランプと戦うから)持ってて」という意味の言葉が添えてある。こういう風刺を思いつけるセンス、これが生きてるあいだはアメリカも大丈夫なんじゃないか。

しかしそのトランプ、早くも第3期を狙っているらしいね。執念とカネで世界最強の権力を取り戻した権力亡者が、1期だけでやすやすと獲物を手放すわけがないと思っていたら、案の定だ。

事実上、政権交代のないプーチンや習近平がうらやましくてならないのだろう。自身も終身大統領になるべく、あらゆる悪知恵を働かすだろうね。そのとき、自由の国アメリカは本当に終わる。ヒトラーより悪質な独裁者の出現である。
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映画『パリタクシー』

2025-03-03 | 映画

映画 パリタクシー (2022) - allcinema

 「戦場のアリア」「フェアウェル さらば、哀しみのスパイ」のクリスチャン・カリオン監督が、ともに国民的スターのリーヌ・ルノーとダニー・ブーンを主演に迎え、本国フ...

allcinema

 

アマゾン・プライムで偶然拾った映画。何気に見始め、出演者紹介の字幕で目をこすった。

Line Renaudって、あのリーヌ・ルノー? カジノ・ド・パリの看板スターだった、「カナダの私の小屋」の、「針仕事に精をお出し」の、「トワ・マ・プティット・フォリー」の?

半信半疑でネット情報を漁ってみたら、やっぱりそうだよ。あのリーヌ・ルノーだよ。よくよく見れば、グリーンの陶器みたいな瞳は昔のまま。それにしても、若い。

映画の中の彼女は、さすがに足取りにはちょっと頼りないところも見られたが、長ゼリフを淀みなくしゃべり、舌がもつれるようなことは全くない。

この人、1928年生まれだから、映画の撮影当時、92か3だよ。タマげるね。ノーベル平和賞受賞でオスロまで出かけて行って演説した被団協の田中熙巳さん (92) にもタマげたけど。

グレコとかバルバラとか、歌はヘタだが持ち味で聞かせるタイプが多いフランスの女性歌手の中で、ルノーは際立って歌がうまい歌手だった。といってもピアフのようにたくましい歌唱力があるわけではなく、ジャクリーヌ・フランソワのようにうまいがよそよそしいわけでもなく、どちらかと言うと若いころのドリス・デイやパティ・ペイジのようなキュートな魅力のある歌手だった。

大先輩の蘆原英了さんは「トリモチのような声」と、よく分からない比喩で讃えておられたが、一度聴いたら後を引く、という意味だったのかも。

映画は毒を抜いた女性版『最強のふたり』といったところ。肩の凝らないエンターテインメントであり、感動を覚えるような深みこそなかったが、懐かしい人の活躍もあって、いっとき幸せな気分にひたらせてくれた。
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