蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

鉄平

2016-01-31 | スポーツ
呼び捨てにしては、失礼か。もう引退しちゃったんだから。山本昌のようなレジェンドの引退じゃないから、ほとんど誰も注目しなかったけどね。オリックス移籍後の2シーズンは、鳴かず飛ばずだったし。

でもオレこの子、好きだったんだよな。ここぞという時の殊勲打や、さすがはプロの目覚ましいプレイがあったわけじゃないが、佇まいがどこかおっとり上品だった。

その長所がしかし、鉄平の短所だったんだろうなあ。同郷の内川のしたたかな闘志は見た目、希薄だった。身体能力では、むしろ上回っていたかも知れないのに。

プロ野球選手はよほどの大物じゃないかぎり、戦力外になると合同トライアルを受けにいく。しかし鉄平は、ケガを理由に見送った。一度は首位打者を獲ったプライドが許さなかったのと違うか。

泥まみれになれない甘さもまた、プロとしての限界を作ったのだろう。

2011シーズンに導入された統一球(いわゆる「飛ばないボール」)に対応できず、打率をガタ落ちさせたまま、ついに復活できなかった。3割打者に対して他球団のマークも厳しくなったのだろうけど、鉄平にもボールの質的変化にどんらんに食らいついていく粘りが欠けていたのではないか。

そういう人間的弱点を含めて、やっぱり彼は好ましいアスリートだった。愛すべき野球選手だった。柳田が凄い、大谷がすばらしいと言うのとは別の文脈で。

土谷鉄平さん、第二の人生でも人々を魅了してください。

U23の決勝で2点先取されて、こらアカンとあきらめ、早々に寝てしまった。今朝起きてニュースサイトを見たら、逆転勝ち。ロッテも日本代表も、オレが観てないと勝つんだよな。
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宜野湾市長選

2016-01-26 | 社会
> 宜野湾市長選大敗「民意失った」 辺野古反対へ知事痛手

えーっ、マジかよ。これが朝日の見出し? 産経でも読売でもなくて。

で、どれぐらいの票差だったかというと、当選した現職27668票、対抗馬21811票。人口9万の町の首長選で、6000票がそれほどデカい差か。

大体、普天間という世界一危険な飛行場と隣り合わせで暮らす宜野湾市民が、飛行場移設を訴える現職を支持するのは当然だろう。それが即、沖縄県民の総意と言えるかね。

むしろ、移設反対の対抗馬が2万票以上獲得した意味の方が大きいんじゃないか。

しかし見出しを読んだだけじゃ、まるで辺野古移設反対の県知事が「民意を失った」かに見える。なんか、作為を感じるね。安倍さんもニンマリでしょう。

朝日と言えば、一昨年の慰安婦報道取り消しも、なんだか凄く唐突だった。あれは安倍に接近するための朝日の手土産だったんじゃないかとオレはにらんでるんだけど、違うかね。あれ以来、朝日の政治ネタは常にへっぴり腰の気配がある。

テレ朝の報道ステーションも、4月からは安倍べったりの御用ジャーナリストがもっぱらコメンテーターを務めるらしいね。

もはや信用できるのは、地方紙ぐらいですかね。
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謝る相手

2016-01-24 | 社会
甘利がダボス会議で司会者から金銭授受疑惑について質問され、「首相にご迷惑をお掛けしているのはじくじたる思い」と答えたんだと。謝る相手、間違えてない? ご迷惑をお掛けしちゃってんのは、国民に、だろ。司会者も呆気にとられたんじゃないかね。

謝る相手を間違えてたのはSMAP騒動でも同じ。といっても彼らじゃなく、事務所の方が間違えてたんだけどね。わけの分かんない謝罪文句をメンバーに無理やり言わせたら、メリー辞めろのメールと電話が事務所に殺到。小田島隆のツイッターには笑えました(文言うろ覚えなので、よろしく)。

「吉原の女郎でも10年務めれば年季明けなのに、25年務めても足抜け女郎扱いですかそうですか」

そう言や、韓国では芸能事務所が16歳の台湾人タレントに中国向けの謝罪をさせたら台湾のナショナリズムを刺激しちまって、野党の蔡主席が総統選で圧勝。

浜の真砂は尽きるとも世にトンチンカンの種は尽きまじ。

これって、ネットの威力を正確に把握してないから起きる勘違いじゃないかね。テレビが情報発信の王者だった時代は、とっくに終わってるんだよ。その認識が、頭にはあっても身体にしみ込んでないからヘマをやらかす。

メリー某って、今年90だってんだろ。テレビで謝罪会見させれば一件落着、なんて思うのは正しく化石人類の感覚だね。事務所のスタッフも、いい迷惑だったことでしょう。勘違い老人ほどハタ迷惑なものはない。
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「死にゃしないよ」2

2016-01-15 | 社会
ほうら、案の定だ。中国だけじゃないんだよ。

産廃業者が食品廃棄物を横流し。ココイチ以外の食品会社からも廃棄を請け負い、くり返し転売していたらしい。ココイチだけでビーフカツ4万枚というから、全部で何社、何回、どれぐらいの量になってることか。

それも冷凍食品として転売しただけではなく、加工食品の形でコンビニ弁当なんかにも使われたんだと。オレんちの近くで売ってる総菜にも、紛れ込んでいるかも知れない。

食の信用、ガラガラ崩壊だね。

しかしこれ、産廃業者だけを悪者にして解決、て問題かね。製造会社は産廃業者に委託してカネ払ってそれっきり。産廃業者は食品卸に転売してそれっきり。買い取った食品卸はスーパーに卸してそれっきり。

要するに、モラルの荒廃じゃん。まさしく「死にゃしないよ」日本版。

国のトップの首相がコジツケと我田引水で国会答弁をコロコロ変えてるんだもの、アベノミクス失敗の惨状下にある民間業者が、モラルなんぞにいちいち義理立てしてられるかと考えるのも無理ないんじゃないの?

さて、近ごろネットで見つけて飛びきり面白かった記事が、小栗康平の『Foujita』をボロクソに扱き下ろした浅田彰のブログ

オレも小栗康平ってどこがいいんだか、全然分かんないんだよね。この人の映画、ホントにいつも鈍重で退屈。ひたすら貧乏を愚痴っていた新藤兼人みたい。

「日本映画の端的な欠陥は……律儀につないでゆくだけの義務的な編集に見られるリズム感のなさであり、それが映画を鈍重なものにしている」との浅田の指摘に、全面的に共感する。

テンポは遅いが内在リズムに弛みがないので、4時間近い長尺でも退屈させなかったテオ・アンゲロプロスと対照的。
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