蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

巨大地震

2014-09-22 | 福島原発
一昨日の土曜夜に放送されたNスペは、マジ見応えあったねえ。

東日本大震災以後、プレート型地震発生のメカニズム解明が飛躍的に発展したそうだ。それによると、南海トラフでの巨大地震発生は、もはや既定事実らしい。何年後か、何十年後かは分からないが。

日本と同じ地震国のチリには、マグニチュード10に迫る超巨大地震が400年前に発生した痕跡がある。その地震が引き起こした地滑りの範囲は、数年前のM9.5という観測史上最大の地震による地滑りの4~5倍(だったかな)にも及ぶという。

記憶を頼りに書いているので、数値には間違いがあるかも知れません。

チリになぜ巨大地震が多いのかというと、太平洋側からチリへ押し寄せてくるナスカ・プレートのもぐり込み角度が浅いからだそうだ。10度の角度で南米プレートの下にもぐり込んでいる。

角度が浅いと両プレートの接触面積が広くなり、その分、抵抗が大きくなるので大量の歪み=地震エネルギーが溜まる。

東日本大震災を起こした太平洋プレートは、40度の角度で日本の下へもぐり込んでいる。チリより角度がずっと大きい。従って、プレート同士の接触面積はチリより少ない。

しかし、高さ2000メートルの突起(海山)が引っ掛かりになって、日本が乗っかっているユーラシア・プレートをギリギリまで下に引っ張り続けていたそうだ。それが限界に達してはじけたとき、あの大地震と津波が発生した。

70年間も不気味な沈黙を続ける南海トラフでは、チリと同じく10度の浅い角度でフィリピン・プレートが日本の下にもぐり込み続けている。しかも、東海沖と四国沖に3000~3500メートル級の突起があり、これがユーラシア・プレートの跳ね返りをいまのところ押さえ込んでいるらしい。

それが一気にはじけたら、いったい日本はどんな巨大地震に見舞われるのか。角度40度、高さ2000メートルの突起という条件でさえ、あの東日本大震災だよ。

日本列島は、プレート同士のせめぎ合いで盛り上がった大地のシワだ。プレート型巨大地震が多いのは日本の宿命だ。

それにもかかわらず、そして現実にフクシマの悲劇を経験したにもかかわらず、原発再稼働に突き進む安倍政権て、本当に日本国民の幸せを考えているのだろうか。
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集中バッシング

2014-09-12 | 新聞
近ごろトシのせいか、昔のことをよく思い出す。オレが高校生だったころのことだから、もう半世紀以上前のことだ。通っていたのは、大正時代に設立された都心の高校だった。

生徒会長の選挙があった。全員が講堂に集まり、立候補者がそれぞれ所信表明(というと大げさだが)をした。中に同級生のAがいて、ざっくばらんな口調で生徒たちに語りかけた。「あのヨー、オレさあー、会長になったらさあー」

当時の高校生が普段、プライベートな会話で使っていた口調である。

その後、質疑応答になり、同じく同級生のBが質問に立った。「A君は会長になっても、自分のことをオレとか言うんですか。そういう乱暴で品のない言葉遣いが、伝統あるわが××高校の生徒会長にふさわしいと思いますか」

会場が騒然となった。それまでの和やかな空気が険悪モードに一変した。客席の生徒たちが我先に立ち上がり、壇上のAに指を突きつけて難詰を始めた。「オマエは学校の恥だ」

文字どおりの集中砲火だった。

正直言うと、オレもそのときBの言うことはもっともだと思った。Aは普段おっちょこちょいなところがあり、Bは優等生だったからだ。いま思えば、ホントに恥ずかしい。オレを含めて、ここを先途とAを非難した生徒たちの「正義感」が恥ずかしい。

いまの日本、あのときの生徒会を連想させるんだよね。誤報の朝日に指を突きつけて「オマエは日本の恥だ」。そういう世間の「正義感」が気持ち悪い。

エラそうに。
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