小部屋日記

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太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男

2011-08-27 | タ行の映画

(2011/日本)【DVD】
監督:平山秀幸
出演:竹野内豊、唐沢寿明、井上真央、山田孝之、中嶋朋子、岡田義徳、板尾創路、光石研、柄本時生、近藤芳正、酒井敏也、ベンガル、阿部サダヲ

生きて、日本に帰ろうー。

原作はドン・ジョーンズの実録小説「タッポーチョ『敵ながら天晴』大場隊の勇戦512日」。
太平洋戦争末期のサイパン島で、たった47人の兵を率いて45,000人の米軍を相手に神出鬼没の抗戦を続けた大場栄大尉。彼の勇姿は、やがてアメリカ軍から“フォックス”と呼ばれ、米軍の心をも動かしていく。
実在した大場大尉と、彼の下で戦った日本兵たちの過酷な戦闘を描いた物語。

日本映画ですが、日米合作のようなつくり。
こんなことが実際にあったということに驚きました。
主人公の大場栄大尉はネットで調べたら同郷(愛知県)の方で、また驚き。
大場大尉がどんな人だったかというよりも、日本軍が投降するまでの過程、米軍とのかかわりあいなどを重点に描かれてるんじゃないかな。
日本軍、アメリカ軍の視点の違いはイーストウッド監督の硫黄島2部作に通じるものがあるかもしれません。
サイパンに日本人の民間人がいたなんて知らなかったし、第二次世界大戦のことって当事国なのに知らないことがいっぱいあります。。。

アメリカ軍は、早く戦争を終わらせるために躍起になり日本軍のゲリラ戦に振り回される。民間人も巻き込んで戦場は地獄。
自決についても軍人の自決と民間人の自決は意味合いがちがっていて、民間人が犠牲になったことはより悲しいことです。


終戦になってもその事実を知らず、山を下りない日本軍。
軍人が、投降するということは相当勇気のいることだったと思う。大尉が米軍の将校に軍刀を渡す姿は誇り高き日本人の姿でした。
彼の最後の台詞が戦争の全てを物語っていますね。

あれから66年、戦争を知らないわれらは、当時の人が何を思いながら生きていたか、そこから学び、認識することが大事なことだと思いますね。
俳優では、スキンヘッドの唐沢寿明は今までのイメージと180度ちがってびっくりでした。

★★★★(5段階☆は0.5)

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