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L'Histoire d'Adele H.(1975/フランス)【WOWOW】
監督:フランソワ・トリュフォー
出演:イザベル・アジャーニ/ブルース・ロビンソン/シルヴィア・マリオット/ジョゼフ・ブラッチリー
「愛は私の宗教」
恋の情熱にとり憑かれた一人の女の真実の物語
19世紀の文豪ヴィクトル・ユーゴーの娘アデルの数奇な半生を巨匠フランソワ・トリュフォー監督が映画化した、フランス恋愛映画の金字塔。史実に基づいた物語。
アデルを演じた当時19歳のイザベル・アジャーニの熱演が光ります。
1863年、文豪ヴィクトル・ユーゴーの娘アデルは初恋の相手である英国騎兵隊中尉のピンソンを追ってカナダまでやってくる。かつてアデルを愛したピンソンだったが、すでに彼女への愛はなく冷たい態度をとる。あきらめきれないアデルの行動は日に日に常軌を逸していく。
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恋に取り憑かれた女性の物語ですが、哀れというしかない。
ストーカーはいつの時代でもいたんですね・・・。それも著名人の娘、偽名を使い親まで欺いていたとは。
男を追って、はるばるフランスからカナダに移住。下宿に泊まり愛する男につきまとう。
相手は女たらしでもおかまいなし。勝手に部屋に入り込みラブレターをポケットにいれる。売春宿を覗き込む。男装までして会おうとする。現代なら犯罪者として逮捕されてしまうだろうね。。
男に「君はエゴイストだ!」といわれ、嫌がられても諦めない姿は、愛情のなせる技というより妄執。
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文豪の娘というのもアデルを苦しめていて、家出したことが彼女を奔放にさせた。ただ純粋すぎて他の選択肢が考えられなかったんだろうな。
最後は正気を失い、愛する人の顔さえわからなくなってしまうアデル。。
時代背景や環境にもよるけども、強い恋愛感情は時に自分を見失ってしまうものです。
一人の女性の恋物語にしてはロマンチックとはほど遠い、苦しいお話ですね。
イザベル・アジャーニの出世作でもあり、凛とした美貌が際立っていて、ひきこまれてしまう。
トリュフォー監督は映画の中にチラッとでてきますが、52歳の若さで亡くなられたとは知らなかった。「恋のエチュード」「日曜日が待ち遠しい!」はみたことあり。
ユーゴーは国葬になったほど、偉大な方だったのね。(無知でした...)
★★★★(5段階☆は0.5)
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