小部屋日記

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ミスター・ロンリー

2008-04-02 | マ行の映画

Mister Lonely(2006/イギリス=フランス)【劇場公開】
監督:ハーモニー・コリン
出演:ディエゴ・ルナ/サマンサ・モートン/ドニ・ラヴァン/レオス・カラックス/ヴェルナー・ヘルツォーク

マイケル・ジャクソンでしか生きられない僕が出会ったのは、
マリリン・モンローでしか存在できない君。
かりものの人生の、ほんものの幸せ。


久しぶりの新作映画の感想は、予告編みて気になってた作品。
他人を真似て生きることに価値を見いだしているモノマネ芸人たちのお話です。
いわゆる職業としてる芸人たちとはちょっと違う。
世界観、センスは好きかも。

story
“マイケル・ジャクソン”としてしか生きられない男“マイケル”(ディエゴ・ルナ)。
ある日、老人ホームでパフォーマンスをすることになった彼は、会場で “マリリン・モンロー”(サマンサ・モートン)に遭遇。
“マリリン”は意気投合した“マイケル”をものまねアーティストたちが集うスコットランドのコミューンへと誘う・・・。



オープニングに流れる有名な曲「ミスター・ロンリー」は反戦の歌とは知らなかった(恥)。
バイクに乗るマイケルの映像と「ロンリ~♪」がだぶるとドラマチックなんだなあ。
てっきりモノマネ芸人同士の恋愛ものだと思ったらちがってましたね。


主人公マイケルがマリリンに誘われてやってきた場所はモノマネ芸人たちが暮らすお城。
自給自足、誰にも邪魔されず別人になりきれるところ。
端から見ると変?にみえても、彼らは真剣。
マドンナ、エルビス・プレスリー、エリザベス女王・・彼等は楽しそう。
小屋をたてて自分達のショーを企画する。
でも所詮モノマネたちの閉鎖された世界が世間に受け入れられるわけがない。
彼等の姿を見てると悲哀を感じる。衝撃的な事件には唖然。。

ありのままの自分よりも他人を演じる方が楽だから、社会で生きていける。
テーマは重いです。生きるって難しいね、
ただ尼さんのスカイダイビングシーンなど理解不能なところは減点。。
それでも印象深いシーンがところどころあっておもしろかったです。

マイケル役のディエゴ・ルナはマイケル・ジャクソンのパフォーマンスを猛特訓したそう。
股間つかみ、キレのあるダンスなど似てたと思う。
マイコーの歌がいっさい流れないのは音楽映画ではないし、流すとしても使用料が高いせいかしら?
↓マイケルがチンパンジーのバブルス君連れてるところが、監督さん芸が細かいね(笑)



★★★☆(5段階☆は0.5)

「ミスター・ロンリー」公式サイト

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