今朝一番のお客様からのお問い合わせは
「地鎮祭を仏式でやりたいんだけど、何をそろえればいいですか?」
というもの。
え~~~、う~~~ん、仏式ならとりあえず、
お花とお線香とローソクよね。
(あ、でもこれはわざわざそろえなくても仏壇のものを転用してもいいのでは??)
それから、え~~~と、やっぱり三宝(?)
え?「一回しか使わないんだからあれこれ買いたくない?」
「白皿でいいんじゃないか?」って・・・・・そう言われてもねぇ。
え?お供えに魚類はどうなんですかね?
神式なら鯛の御頭付だけど仏式だし・・・・。
ごめんなさい。やっぱりもう一度お寺様によく相談されてから
いらしてください。
と言うわけで青息吐息。勉強不足でした。
意外に思われるかもしれませんが、仏式でも
起工式や地鎮祭、上棟式などを行うこともあるし、ちゃんと式次第の
ようなものもあります。
考えてみればお寺とかを建て替えるときにわざわざ神主さんに
来ていただいてお払いをしてもらう、というのも妙な話ですものね。
ちなみに、浄土宗の場合の起工式のしつらえはこんな感じ
だそうです。
(藤井正雄編 「仏教儀礼辞典」 1977年 東京堂出版 より抜粋)
以下、同書によると
「式場の四隅に幡(五色の吹流しまたは紅白)をたて、正面の奥に五色の大幡幣を立て、その前に鏡を安置する。
その左右に破魔弓・破魔矢を立てる。(左右で陰陽があり、矢が違う〕
〔中略〕他は神式の地鎮祭に用意するようなものを用意するようです。(曲尺・墨壷・釿など)
起工式の式次第は
1.導師式衆入場
2.奉請
3.歎仏偈
4.起工式表白(・・・・今月今日を卜して起工の式典を挙ぐ。云々というもの)
5.着席
6.奉楽(音楽ですね)
7.四方洒水
8、四方散華
9.奉楽
10.用材洒浄(建築材を清めることかな?)
11.導師復席
12.匠長(棟梁のこと?)釿打式
13.開経偈 14.誦経 15.広開偈 、十念 16.摂益文
17、念仏一会18.普済偈、十念
19.設計報告・祝辞・挨拶
奉楽・退場
ということになっています。あくまでも浄土宗の例だし、
簡略化される場合もあるとは思いますが。
でも、やっぱり図を見る限り魚類はないようですねぇ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます