仏壇販売人、ぶつぶつ日記

山口県の隅っこから
仏壇販売人のたわ言、繰言、独り言。
ほぼワタクシごと、たまにお仕事。

写経用紙あれこれ

2006-03-15 15:07:59 | 商品のこと

流行なのかどうかは知らないけれど、
ここ数年、コンスタントに売れているのが
写経用紙

「毎日書いている」とおっしゃる奥様や
ノリで買っていかれるご主人、
「最近家の中がバタバタしているから
 ちょっと落ち着こうと思って・・・」という方まで
動機は様々です。

「写経用紙」そのものも、
お手本と罫線入りの薄い雁皮紙がセットに
なったものやら、
しっかりしたお手本と紺地に金銀の文字入りの
見た目にも美しいもの、
用紙に透かしのはいったものなど様々。

そんな時、あるお客様から一言。

「これ、題名に『仏説』が入ってないじゃない!!

 仏式の写経用紙には『仏説』がないとダメよ

ええっ~~!!

ありゃりゃ・・・そう言えば「摩訶般若波羅蜜多心経」に

なってる。これはうかつでした。勉強不足

あわてて他のお経本を見ると、

「仏説」のあるものとないものが?????

とりあえず、ネットで調べた結果、

こちらのページが参考になりました。

http://www.hokoji.info/hannyasin-1.html

他にも、たくさんあったのですが。

乱暴に言うと、

「般若心経」には7種くらいの漢訳があり、
そのうち主流(?)になったのが玄奘の訳。
現在一般に唱えられているのは玄奘訳とは
微妙に違うけれども
時代とともに広まった「流布本」。

ちなみに空海が「般若心経」を伝えたときは
『仏説』の文字を入れていたそうです。
そのせいかどうか、真言宗系では
『仏説』をつけることが多いとのこと。

あってもなくても、間違いではない、と
わかって一安心。

でも、神道でも「般若心経」をあげるとか
とにかく「般若心経」は奥が深い。

まだまだお勉強、です。

ところで、「般若心経」と言えば
ちょっと数え上げただけでも

湯のみ
手ぬぐい
扇子
腕輪
キーホルダー
時計
ネクタイ・・・・・etc.

ありとあらゆるものに商品化され
かつ、長く売れているという

究極のキャラクター商品だ!!!

と、誰かが言ってました。



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